通販ビジネスは、大きく次の4つの領域(下図参照)に整理できます。
1.商品開発(商品仕入)
販売するための商品を自社開発する活動、あるいは他社から仕入れる、供給を受けるための交渉
2.マーケティング・セールス
商品を販売するための広告(TV広告、ラジオ広告、チラシ、DM、ECサイト構築など)の製作、実行
3.フルフィルメント・情報システム
受注・出荷・決済、返品への対応、商品入荷、在庫管理、不良品廃棄、棚卸しの実施と、これらの運用のためのデータを作成・維持・活用するための情報システムの構築と運用
4.お客様との関係構築・維持(CRM)
購入後のお客様との関係を維持・構築(会報誌発行などの情報提供、会員活動など)のより、お客様の再購入を維持する活動
売上アップ、事業拡大の肝になる業務
通販ビジネスの売上・利益の根幹であり、売上・利益アップ、事業拡大に大きく影響する領域は、
1.商品開発(商品仕入れ)
2.マーケティング・セールス
4.お客様との関係構築・維持
の3領域(図中の背景が白色の扇形部分)です。
この3領域では、
「競合する商品・サービスより、
あなたの商品・サービスに圧倒的な魅力を生み出し、
お客様が購入する必要性を感じる決定的な違いを示す」
ことが販売の増加につながります。
この3領域で他社より抜きんでるためには、
創造性、発想・アイデア、観察力、研究開発力、表現力、言語能力、コンテンツ制作能力
が高い「人材」を獲得し、育て自社内に増やすことです。
製作や実施は外部の業者に委託しても、企画・計画は自社の要員が行う領域です。
人的資源を圧倒的に投入する領域です。
ここに有能な人材を確保し、育てることができれば、
売上を伸ばし事業を拡大することができます。
通販ビジネスで、成長が滞り衰退が始まる原因は、
この3領域での人的資源の流出、枯渇、能力不足にあります。
「まさか!」と思うかもしれませんが、
実際に、通販ビジネスが伸びなくなった某通販会社において、
その兆候から現実までを私がこの目で見てきた現実です。
■ 委託しても機能しない!?
これに対して「3.フルフィルメント、情報システム」の領域は、
通販ビジネスにとっては根幹(ものを届けられなければアウト!)ですが、
それだけに「当たり前」の機能です。
しかし、当たり前とはいえ、
そこには極めて高い「専門性」が求められます。
だからこそ、外部の専門業者に、委託している通販会社は少なくありません。
よほどの大手通販会社でなければ、自社物流センターを持っていません。
しかし、、、
委託先は、倉庫を持ち、梱包などの倉庫業務ができて、
宅配便業者に委託してお客様に配送する業務を請け負えるだけです。
ECサイト、通販のシステムを構築できるだけです。
過去に通販システムを構築した。
ECサイト構築のパッケージを持っていて導入経験がある。
通販の物流をやった経験がある
というような物流会社、3PL会社、システム会社であっても、
通販会社のあなたが明確な要件を出せば、
その要件を実現できるように対応できる
というだけです。
実際に私が通販事業会社にいた時も、
システム開発会社も3PL業社も、
ごくわずかを除き、ほとんどが当てになりませんでした。
ASPのカートやシステムを借りて、
とりあえずECサイトを作って始めたという会社もあるでしょう。
倉庫会社が通販システムを持っているし、
ECサイトも作れるからと、
全部丸投げ委託している通販会社もあるでしょう。
それはそれで一つの考え方です。
ただし、今の状況止まりです。
なぜなら
「自分たちの提供物に合わせてくれ!」
「機能追加はできない!」
あるいは「(すごい額の)費用と時間がかかる」ということが、
彼らのサービスの考え方だからです。
あなたの通販ビジネスについて、
- どこにどれだけの影響を及ぼすのか?
- 要件を実現する際に、ポイント・重要点は何か?
- 好ましい、成果につながる方法はどれか?
- どの様な段階を経て実現する方法が考えられるのか?
- 他の対応方法、実現方法は考えられないのか?
通販ビジネスの実務を理解し、
あなたの通販事業の方向性を把握した上で、
あなたに示してくれる事業者ではありません。
このような点を検討し実現できなければ、
あなたの通販ビジネスは、
売上アップ、事業の成長・拡大の機会を逃すことになるでしょう。
■ 自社の要員では難しい?
物流を含むフルフィルメント、システム開発、
コールセンター構築などに関して、
通販会社に「物流部門」「システム部門」があればこの問題は解決します。
しかし!!!
人材市場に、通販ビジネスに長けた
物流、システム関連の人材を求めても見つかりません。
実際に通販会社で、私はシステム物流の責任者をしていましたので、
そこでの採用状況、要員の状況を経験してきました。
ほとんどが書類選考で落選。
面談をしても、
「物流倉庫の経験はあるから、通販を教えてくれれば対応できる」
「システム開発には携わってきたので、通販ビジネスを勉強すれば対応できる」
という人材ばかりで、採用はほとんど皆無です。
育てないと戦力になりません。
かといって、育てたから戦力になるものでもありません。
残念ながら人材業界ではハズレばかりでした。
それほど現実には、人材がいない領域です。
自社要員で対応することは難しいです。
例え採用できても、求める人材にはほど遠いです。
万が一採用してハズレれば悲惨です。
専門職ゆえ、他部所への異動が難しい。
活用できない人材を抱え、経営資源を無駄にするばかりです。
■ 「当たり前」を手に入れる!
通販ビジネスの物流、システムの機能は、
「当たり前」でありながら、極めて専門性が求められるために、
実現が「難しい」領域です。
この機能は社内に人材を求め、部門として構築するよりも、
「専門家」に任せたほうが効果・効率が高くなります。
「専門家」を選ぶ際のポイントがあります。
物流・情報システムのどちらについても、
* 理論と実践経験値があること
* 物流と情報システムの両方をまとめて対応できること
の2点を併せ持っている専門家を選んでください。
理論と実践経験があることは、説明の必要はないでしょう。
理論だけでも実際には使えませんし、
実践経験だけでは応用が効かないからです。
次の「物流と情報システムの両方の経験、
通販会社で両方を同時に行った経験」はかなり重要なポイントです。
物流、フルフィルメントの実務を支援するものが、
通販ビジネスの情報システム(ECサイト、通販システム)です。
関係性がとても深いです。切っても切れない関係です。
両方の知識と理論と経験と実績が重要です。
システムを構築・運用できても、
物流・フルフィルメントの実務がわからないと、
・ キャンペーンなどの販売アイデアを実現する際の影響範囲がわかりません。
・ 販売方法の変更、トラブルへのシステム対応がができません。
・ 情報システム内のデータの活用方法がわかりません。
実際に、物流部門とシステム部門が分かれていたある通販会社では、
状況判断も対応も遅れ、半日を過ぎても
対応できないことが少なくありませんでした。
ある時から物流とシステム部門を一緒にしたところ、
販売企画への対応やトラブルへの対応が早くなり、
さらには事前に対応策を講じることもできるようになりました。
それほど、別に対応する場合と
一緒に対応する場合では差が現れてきます。
だからこそ、外部委託する「専門家」は、
先ほどの2項目で充分に吟味して選んでください。
このサイトを訪れてくださったあなたに、
あなたの通販ビジネスの売上アップ、事業拡大に寄与できる、
能力の高い委託先をそれぞれご案内します。
* ECサイトの構築から
通販・フルフィルメントシステムまで一括した構築