社員の研修受講は幸福なのか?

公開日:2014/04/24

更新日:2019/04/09


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

「うちの社員には勉強して欲しい!」

「うちの社員には、
成長して欲しいと思っています!」

某社の経営陣の言葉です。

はい。
よくわかります。

単に業務をこなす作業者としてではなく、
付加価値の高い仕事をする社員になって欲しい。

それが、【人】という経営資源を、
うまく活用することになりますから。

そして、、、

会社・事業の発展、成長につながりますからね。

それにですよ、、、

社員個人にとっても、折角の会社人生。
少しでも役立つものを得て欲しい。

経営者として、
このように考えているのですね。

すごいと思いますよ。

しかし、、、

しかしなのですね、、、

 

社員は幸せですよね?

この会社では、
某ビジネススクールの高額の講座を、
社員が受講できるようにしています。

受講可能な講座を告知して、
希望者を募り、
その中から人選をして受講します。

まぁ、実態は、役職者は全員受講。

一般社員も人選して、
事前に声をかけているので、
なかば強制的に受講です。

社員が自由に選べるのは、
受講する研修科目だけですけれど、、、

会社が負担する社員個人の研修費用は、
大手一流企業にも負けないとのことです。

実際に、計算すると、
誰もが知っている大企業の、
社員一人当たりの研修費用を、
はるかに超える費用だと、
数値で示していました。

社員数を考えると、
個人の研修費用は、
びっくりするぐらい、
多いことがわかります。

『凄いなぁー』と思います。

『そこまで投資をするんだ』
と驚きもします。

「うち(の会社)で働いている社員。
とっても幸せですよね」
と経営陣の皆さん。

あなたはどう思いますか?

「その会社の社員は幸せだ」
と思いますか?

 

「普段、勉強できない事が学べて有り難い」
と受講する社員の誰もが答えます。

非難・批判的な意見は、聞こえてきません。

マイナス意見は、

「仕事で今でも残業続き。
受講できるかどうか危うい
(遅刻しちゃう!)」

「(研修受講の)準備をすると、
土日が潰れる」

「仕事を優先していると、
なかなか受講できない」

のようなことだけです。

この意見を聞いて、
あなたはどう思いますか?

 

学んだけれど、、、

MBAコースのカリキュラムですから、
高度なことを習い、学んでいるわけですね。

その学びを実務で使えているのか?
というと、、、

実務、業務の実態は、
今までと何ひとつ変わってはいません。

発生する問題は毎度同じこと。

いまだに解決できずにズルズルと、
繰り返していますよ。

抱えている課題は毎度同じことばかり。

対応が進んでいるのかというと、
進捗も遅い状況。

学びは学び。
実務は今まで通りの実務。

学習と実務、学びと実践が、
連動しているとは、
言いがたい状況ですね。

学びを実務で役に立てられない。
知識を身につけるだけの研修。

この状況のために、
社員は土日を潰し、
受講前には宿題に追い立てられています。

実務を後回しにして、
研修を受講できるように、
時間をやりくりします。

そのために、
会社は高額な受講料を、
負担しています。

なんか変だと思いませんか?
本当に社員は幸せなのでしょうか?

社員への経営者の思いは、
実現しているのでしょうか?

研修が本当に、
実務に役立っているのでしょうか?

研修にかけた費用だけの見返りを、
経営として手に入れているのでしょうか?

何か釈然としないと考えるのは、
私だけでしょうか?

あなたは、この様な状況をどう感じますか?

ご自身がこの会社の経営者ならば、
この状態をどのように思いますか?

研修受講は、
そこでの学びを実務に活かすからこそ、
価値がありますよね。

実践するからこそ、
受講した意味がありますよね。

もし、そうなっていないとしたら、、、

 

社員の研修受講は、

私には、経営側の自己満足。

社員への押しつけ。

研修という名の大いなる無駄

と思えてしかたがありません。。。

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