コミュニケーションの方法に疑問をもつ

公開日:2014/05/01

更新日:2019/04/09


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

あるサービス業の経営者の方から、
相談の連絡がありました。

最近、社員やパートの方から、
避けられるようになってしまったとのこと。

いったい何が起こったのでしょうか?

この状況を、
挽回する秘策はあるのでしょうか?

(以下、経営者の方を”経”と略します。)

 

きっかけはあるセミナー

経:「パートの方なんですけどね、
私を避けて歩いているし、
こちらを見る目も脅えているようで。

というより、
ほとんど目も合わせないですし。」

降旗:どうして、そうなったんですか?

経:「セミナーで習ったことを、
実践したからだ、と思うんですよ。」

降旗:セミナーって、
どんな内容ですか?

経:「著名な元アナウンサーの方が講師で、
部下とのコミュニケーションの
具体的なやり方のセミナーです。」

降旗:そうですか。
で、どんなこと習ったんですか?

経:「コミュニケーションでは、
短い言葉ほど伝わりやすい、と。
話を長くしても伝わらない、と。」

降旗:短い言葉ですか。
例えばどんなことでしょう?

経:「叱るときは、
”ダメだ”と、
短い言葉で言うのだと。
ダメな理由をいろいろ言っても、
ダメなことは伝わらない、と。

降旗:なるほど。
で、あなたは、
どんな風に使ったのですか?

経:「パートの方が、
社員用上着を着ていたんです。
”それを着てはダメだ”と、
ハッキリ言ったんです。」

降旗:なるほど。
教わったとおりにやったと。
で、パートさんの反応はどうでした?

経:「”えっ!”とビックリしていました。」

降旗:それで、その後どうしましたか?

経:「”その上着を着るのはダメ!”と、
もう一度ハッキリ言いました。
セミナーで教わったように。」

降旗:セミナーでは、
短くハッキリ言う事だけだと、
講師の方は話されたのですか?

経:「伝えるなら、
短い言葉でハッキリ言うこと。
こればかりを強調されていました。」

降旗:教わったとおりに、
あなたは短くハッキリと、
言ったのですね。

しかし、あなたにとっては、
上手くいかなかったということですね。

経:「上手くいかないどころか、
避けられるなんてこと、
今までで初めてですよ!
何がまずかったんでしょうか。」

 

うしろめたい!?

降旗:根本がズレていると思いますよ。

経:「根本、、、ですか?」

降旗:そのセミナーを、
私は受講していないので、
内容が適切かどうかはわかりません。

経:「それは、そうですね、、、」

降旗:ただし、コミュニケーションが、
短い言葉でとれるなら、
誰も苦労はしないでしょう?

経:「それは、、、まぁ、確かに。」

降旗:ダメなことを”ダメ”と、
ハッキリ言う。
これは必要なことだと思います。

経:「そっ、そうですよね!
だからやったのに。」

降旗:そうですよね。
ただですね、
逆の立場で考えてみてくださいね。
”ダメ”とだけ言われたら、
どう感じますか?

経:「あっ、まずいコトした、
と思いませんかねぇ?」

降旗:最初から、
後ろめたいところがあって、
その点を指摘されて”ダメ”と言われれば、
そう思うでしょうね。

経:「最初から後ろめたいと思っていた、、、
ですか?」

降旗:えぇ。そうではない場合は、
やっていることは適切、
やって善いこと、と思っていますよね。

経:「そうでしょうねぇ。」

降旗:経緯は判りませんが、
パートの方の場合、
社員に着るよう言われたとか、
何かしらの理由が、
あったのではありませんか?

経:「あ”っ、そっ、そうですね。」

降旗:後ろめたいと思ってやっている人と、
適切、良いことと思ってやっている人と、
どちらが多いでしょうね~?

経:「良いと思っている人でしょうか・・・」

降旗:そうですね。
で、パートの方は、
どっちだったのでしょう?

経:「それは、、、」

降旗:”ダメ”と言う前に、
経緯を確かめた方が良かったですよね。

経:「でもですよ、
習ったとおりに短い言葉で言ったから、
”ダメ”な事は、
伝わったと思うんですけど。」

 

原因を自分で作った!

降旗:伝わったでしょうね。

ただし、パートの方からしたら、
なぜダメとあなたから、
きつく言われなければならないのか、
これは全く判らないでしょう?

経:「えぇ、そうなりますね。」

降旗:パートの方にとっては、
あなたは、訳もなくきつく叱ってくる、
単なる怖い経営者なのだと思いますよ。

経:「あ”ーっ、そういうことですか!
だから、私を避けるのですね。」

降旗:そうだと思いますよ。

経:「もしかして、、、
パートさんが避ける原因を、
私自身が作ったって事ですか?」

降旗:そうなりますね。

経:「えぇーっ!
セミナーで習ったとおりに、
やらなければ良かったです!

どうしたらよいですか?
なんとかする方法、ありませんか?」

降旗:パートさんとの関係を、
もとに戻す方法ですか?

経:「それもあります。
それに加えて、
コミュニケーションについてもです。」

降旗:わかりました。
では、順番にお話ししますね。

コミュニケーション。

いろいろな方法、
やり方が話されています。

しかし、表面的なやり方や方法の前に、
もっと基本で、奥が深い部分を、
押さえておく必要があります。

人と人の関係作りなので、
簡単な方法で済むことではないんです。

「叱るときは短い言葉で」などのような、
画一的なやり方が良いとは限りません。

簡単、画一的なやり方をされたら、
私はどう思うだろうか?

本当にそのやり方で、
誰もがスンナリ受け入れるのか。

一度、疑問をもつことですよ。

疑問をもつというのは、
じっくり考えてみる、
ということにつながります

疑問をもち、
じっくり考えることを通じて、
基本がわかると、
上手にできるようになります

その基本に関するお話は、、、
次の こじれてしまった関係を戻す方法
でお伝えしますね。

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