事業承継の方法が後継者を苦しめる!:社長の経営講座

こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

「事業継承」と難しく言いますが、
簡単に言うと「会社を継ぐ」こと。

だからといって、
「明日から君が会社を継ぐんだ」
と今の社長が言って済む様な話、
ではありません。(笑

事業承継のビジネス書や
ハウツーは世に溢れかえっていますが、

これらは事業承継の
ほんの一部をカバーしているだけです。

今回は、事業承継に際して、
本当に重要な点をあなたと共有します。

【今回の内容の動画】(動画再生時間:9分41秒)

通常の事業承継の中身

事業承継として
通常どうするのかと言うと、

事業を継承するために、
株式の相続や税務のことを整理します。

親族や第三者が株を持っていると、
経営権に影響するので
後継者に集約しようとします。

集めるために交渉や、
買い取りの資金調達などが
必要になります。

そして、
継承をおこなう日程と
スケジュールを作ります。

それに合わせて、
株主総会や挨拶状の準備など、
事務手続きを進めます。

というわけで、
弁護士、税理士、
事業継承コンサルタントが登場し、
サポートします。

事業承継の一部に過ぎない

実際には、
このやり方で事業を継承するので、
後継者が苦労します。

事業継承しても、
現社長は気がきではありません。
常に心配です。

継いだ後継者も不安で一杯です。

さらに言うと、
現社長からは
後継者が頼りなく見えるので、
事業継承をためらい、
先延ばしにします。

正直に言いますね。

財産の相続や株の集約・株式の相続、
金銭の話は、事業継承の一部でしかありません!

これらは必要なことですが、
事業継承のほんのわずか、
わずかな一部分に過ぎません。

これを『事業継承』だと言っているので、
おかしなことになります。

弁護士、税理士、事業承継コンサルタントなど
ほとんどの方が示す中身は、
会社を継ぐ、事業継承をする、
そのときの資産、経営権の物理的移転、
のことです。

事業は続く

考えてみてください。

株が後継者に譲られたら、
事業はうまく続くでしょうか?

後継者は事業を
続けられるのでしょうか?

親族や第三者から株を集約して、
経営権を確保したら、
事業は安泰なのでしょうか?

さらに。

弁護士、税理士、事業継承コンサルタント、
が熱心に経営者や後継者を
サポートして取組むのは、

経営権、役職の移転がおこなわれる日まで
のことです。

金銭的、法律上、
後継者に移転できたということだけです。

しかし、、、

事業そのものは、
その後にも続いていきます。

会社も経営も
その後も続いていきます。

後継者にとっては、
弁護士、税理士、
事業承継コンサルタントの
支援が終わったその後からが

本当の意味で会社を継ぐことであり、
事業継承であり、
後継者にとっての正念場です。

にもかかわらず、、、

事業継承に関わる、
税理士先生も、弁護士さんも、
事業承継コンサルタントも、
この点には絶対に触れません。

知らないからなのか、
わからないからなのか、
触れても自分たちでは
どうにもできないからなのか、
その理由はわかりません。

弁護士、税理士、
事業承継コンサルタントの方々には、
会社経営、事業運営の経験がありませんから、
どこまでわかっているのかも
定かではありません。

後継者が継ぐこととは

では、事業継承で後継者が継ぐこと、
継がなければならないこと、
とは何でしょうか?

そこにはとても重要なことがあります。

事業のこの点を継承すれば、
後継者の悩みは減ります。

継いだ中身を元に後継者が考えれば、
事業を上手く継続することに、
比較的簡単に、
容易につなげることができます。

この点を後継者が理解し
継ぐことがわかれば、

現社長が後継者を
「継がせるにはなんとなく不安だ」
などということがなくなります。

後継者が継ぐべき重要な点を理解し、
その中身を継ぐことがわかれば、
後継者に継がせることを
先延ばしにすることも減ります。


本当に引き継ぐこと

では、後継者が
現在の経営者から継ぐべき
重要なこととは
一体何なのかです。

後継者が、現社長、現経営者から、
会社を継ぐ際に
絶対に継がなければならないこと。

後継者が理解しなければならないこと。

それは、、、

いまの社長、経営者、
あるいは代々の経営者が、

今の事業を、
なぜやっているのか?
なにを目指してやっているのか?
事業を通じて何を実現しようとしているのか?

という点です。

事業のゴール(GOAL)と
そのゴールを目指す理由、
なぜ(WHY)その事業をやっているのか
という点です。

この点を現在の社長、経営者から
後継者はじっくり聴きます。

わからないことは、
深く、詳しく尋ねます。

そしてその中身を理解します。
一度は受け入れます。

先代、あるいは
代々の社長、経営者が
事業を通じて実現しようとしたこと、
なぜ実現しようとしたのか、
という点を、

自分が事業を引き継いだ後も
その理由を引き継ぎ、
実現しようと決めることです。

事業継承とは

事業継承とは、
先代、代々引き継いだ、
事業のゴールとその理由を、
事業という枠組み通じて、
後継者が継ぐ、継承する、ことです。

会社を継ぐ事業承継の場面で、
この様なことは、

まったくやられていません。

お金と権利のことばかりです。(笑お金と権利のことは、
準備をうまく進めれば
会社を継いだ、事業承継をした、
その瞬間、直後は上手くいくでしょう。

それは、
弁護士先生や税理士先生、
事業承継コンサルタント様のお陰です。

ですが、それだけのことです。

会社を継いだあと、
事業を継承したあと、
そこからが後継者のチカラです。

このチカラを発揮するためにも、
現社長、現経営者が、
なぜ今の事業を続け様としているのか?
その結果何を実現しようとしているのか?

それを知った上で、
事業の継続を考えることです。

新しいことをやるにしても、
この点は外さないことです。

この点に逆行する様なこと、
否定する様なことは、
当面はやらないことです。

この継ぐべき中身は
簡単な言葉で言ってしまうと、

『事業理念』

です。

後継者のあなたが、
会社を継ぐ、事業継承するというのは、
この『事業理念』を
まずは継ぐということです。

その理念を考えながら、
後継者自身が、
次の発展に向けて新たな事業の形を考え、
実現していくこと。

これが会社を継ぐこと、
事業継承の本質、
重要な点だと考えています。


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