後継者として経営に取り組む手順

公開日:2014/10/03

更新日:2019/04/11


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

現在の経営者が、
事業承継の際に重要と考える問題点は、

「後継者の育成」

だと調査結果が示しています。

【参照】
平成23年度 社団法人中小企業診断協会神奈川県支部
「後継者に必要とされる能力」とその養成実態および改善点の調査研究

後継者を育成する際に経営者が考える能力は、
必要度合いの高い順に、

  1. 販売企画実行力
  2. 市場動向の先見性
  3. 経営理念・実践力・行動力
  4. 従業員統率力

と同じ調査結果が示しています。

このことから、
次の様な経営者の姿が後継者が担う役割だ
と結論づけています。

状況を把握・分析し事業の展開方向を定め、
必要なヒト・モノ・カネなどの
経営資源の調達プランを描き、
社内を統率し、実行していくこと。

これを読んで、どの様に感じられますか?

その通り!と、
ズーッと以前の私は思っていました。

今は違いますよ。(笑

正直に言うと、
この様な結論づけをしているから、
事業の将来に後継者は希望をもてません。

事業の将来が不安なので、
事業・会社を継ぎません。

後継者が事業承継しても、
うまくいかなくなります。

考え方が逆!
手順が逆!です。

先ほどの役割を実現する順番は、

  1. 市場や会社の現状を把握する
  2. 将来像を描く
  3. 戦略と戦術を練る
  4. 実行できるように社内の組織化を図る
  5. 実践する

となりますよね。

1と2が逆!逆ですよ!逆!

今までの考え方だと、
最初に、市場の状況や会社の現状を調べます。

問題、課題が続出します。

目の前に問題、課題が並ぶと、
それを解決した形での将来像を描きます。

これって、
今の事業の状況をそのまま引きずっていく、
ってことです。

今の事業のやり方の延長に、
将来像を描くことになります。

この将来像に、
経営者のあなた、後継者は、
魅力を感じるでしょうか?

後継者にしてみたら、

苦労をして事業承継をしよう、
会社を継ごうと、

考えるでしょうか?

事業承継をした後、
一所懸命に、
経営に取組むことができるでしょうか?

現実には、
今の事業の将来に魅力がないと、
多くの後継者は感じています。

先ほどの同じ調査結果でも、
このことが結果で示されています。

では、本来はどうするのでしょうか?

最初に事業の将来像を考えます

お客様に「価値」を提供し、
お客様からあなたの事業が支持されるように
事業を組み立て直します。

その上で、
会社・事業の現状を把握します。

組み立て直した事業を実現するために、
現状から考えた時の問題、課題を洗い出します。

やってみるとわかりますが、
今、問題、課題であることが、
組み立て直した事業の将来へ向かう時に、
解決しなければならないとは限りません。

やらなくてよいことも少なくないのです。

不必要なことはやらない。
将来につながらないことはやらない。

後継者には、
このような明確な考えと意思が、
必要だと考えています。

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