後継者を教育する時の注意点

公開日:2014/12/05

更新日:2019/04/12


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

後継者を経営者に教育する。

事業承継を考えた時、
現社長にとって重要な課題のひとつです。

後継者の教育は、大変か?容易か?簡単か?と、
もし尋ねられたら、どのように答えますか?

とても大変なことだ。
まぁ、容易な方かな。

いや、簡単だよ。

いろいろでしょうね。

自社の業務・仕事を身につける。
自社の技術に関することを身につける。

これは、比較的、容易なことだと思います。

ただし、、、

自社で働けば覚えるとか、
話せば伝わる、わかる、
なんて話ではないのですが。

経営者として、
自社の仕事、業務についてなにを身につけるのか?
という観点でみれば、
それ相応のやり方があります。

これは別の機会にお話します。

で、、、

後継者の教育は大変だ、
と現社長が感じている部分が、
『経営者としての能力』
といわれる部分を身につけることです。

『経営者としての能力』は、
ご自身で教えることもできるでしょうが、
やはり専門的に教えたほうが好ましい、
ということで、
外部の研修やセミナーを利用します。

実際には、
『経営者としての能力』
の中身が今ひとつ判然としないので、
それらしいものを見繕って、
受講することになります。

例えば、、、
* ビジネス・コミュニケーション
* リーダーシップ
* 財務と計数能力向上
* 計画策定力向上
などなど。

これはこれで重要だと思います。

しかし、、、

経営、事業運営をおこなう、
経営者の観点、視点なのか?
というとどうでしょうか?

経営者にとっては、
どのシーンでどのようにコミュニケーションを使うと、
どんな成果、結果が手に入るのか、
が重要だと考えています。

営業で使うかもしれませんし、
社員との日頃の関係に影響するかも。

仕事に関する面談や、
日頃の社員からの相談でも当然使うでしょう。

その時に、
コミュニケーションの能力だけが、
必要なのでしょうか?

どんなにコミュニケーションのスキル、
テクニックが素晴らしくても、
伝える中身がたいしたことがなければ、
伝わらないでしょう。

社員の行動につながるらないでしょう。

個別のスキルだけを上手に使うことと、
経営者の能力は違うと考えています。

経営者が身につける能力とは、
経営、事業運営に望ましい状況を実現するために、
どのように考え、行動するのかを導き出し、実行できる能力
と考えています。

経営者が身に付けることは、
単発、単品で個別のスキルを学び、
身に付けることとは毛色が違います。

学校の授業や受験とは違うんです。

受験は、各教科毎に学び、
試験も各教科ごとです。

しかし、社会に出てからの世界では、
科目には分かれていません。

ご自身の社会人になってからを、
思い出してみてください。

科目・教科のような明確な区分が、
存在していたでしょうか?

現実には、問題・課題に対して、
いろいろな知識、能力を組合せて、
解決してきたと思います。

経営、事業運営は、複合技です。

100m走というより、
10種競技で競っているようなものです。

ということは、、、

単発で学ぶことが後継者にプラスに働くのか?
というとちょっと怪しいです。

外部のセミナーや研修を使うなら、
経営・事業運営に関する能力を、
マルっとひと通り組合せて教えてくれるものが、
良いと思います。

教える中身も、
単発、個別に区分けして科目のように教えるよりは、

”経営の望ましい姿を実現するために、
どのように組合せて使うのか?”

を教えてくれる方が良いです。

そのほうが実践に役立ちますし、成果も出やすいです。

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