事業承継の課題はバトンの有無だ!

公開日:2014/12/29

更新日:2019/04/12


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

事業承継をする。
これから会社を継ぐ、継がせる。

どうやって事業承継をおこなうのでしょうか?

よくあるセミナーでは、
親族に継がせるか?
役員や従業員に継がせるか?
いっそM&Aするのか?
という事業承継の相手の議論が多いです。

後継者がいるか、いないか、
という話です。

どうやって後継者を定めるのか、
これはこれで、
大きな課題であることは間違いありません。

この点は、別の機会に譲りますね。

後継者の有無は重要ですが、
後継者が決まったからといって、
事業承継がうまくいくとは限りません。

特に、事業承継を終え、
後継者が主になってから、
経営・事業がうまくいくとは限りません

後継者に代替わりしてからも、
経営・事業が継続し、成長するには、
事業をどうやって継がせ、継ぐのか、
という点が重要になります。

事業承継は、
「後継者が主役だ!」
と指摘するコンサルタントや、
士業の先生方が少なくありません。

だから、後継者が、
しっかりと『覚悟』をしなければならないと。

このブログの中でも何度も言っていますが、
『覚悟』なんて必要ありません!
詳しくは、以下を参照してくださいね。
参照:後継者には『決意』も『覚悟』も不要!

事業承継を、
『リレーのバトン』に例える
コンサルタントもいます。

で、、、

事業承継がうまくいかないのは、
バトンがうまく渡されていないからだ、
後継者がバトンを受け取れず落としたからだ、
と説明しています。

事業承継は陸上のリレーのバトン渡しと、
同じ意味合いがあると私も考えています。

ただし!!!

バトンが渡されなかったとか、
バトンを受け取れず落とした、
なんて考え方とは違います。

バトンを落としたということは、
バトンがあったということです。

渡し、受け取るものとして、
ハッキリとしたブツとしてのバトンがあったから、
それが渡せたとか、落としたといえるのです。

素朴な疑問です。

バトンはなにでしょうか?

どのようにパッケージされ、
バトンとしての形をなして、
現経営者から後継者に
渡されようとしたのでしょうか?

バトンが目に見える形に、
なっていたのでしょうか?

この疑問への答えは、

「?」
「?」
「見える形???なっていたかなぁ」
というのが多くの会社での現実だと思います。

バトンが渡せなかった。
バトンを受け取れずに落とした。

そんなことではないのですね。

「バトン」そのものが無いのです。

現経営者はバトンにして渡したつもり

しかし、そこには、
「バトン」の実態はなにもありません

この状況で、「バトン」を渡されたと、
後継者が認識できるかというと、
それは難しいです。

「バトン」が何かわからないのですから。

となると、
「バトン」とは何か?です。

バトンが渡せた、渡せない、
と言っている方々は、
なにをどのようにすると、
事業承継として受け渡しできるのか。

それが残念ながら、わかっていないのです。

「バトン」の実態。

それは、

『事業がお客様に提供している価値』

『その価値提供を自社がおこなう理由』

の2点です。

この中身をどうやって導き出し、
整理することができるのか。

それが事業承継のもっとも基本の部分です。

この『バトン』があるから、
価値を実現する機能としての、
会社や事業構造を継ぐことができます。

事業承継は、
後継者が主役なのではありません

現経営者も後継者も、
それぞれに受け渡し、受け取る役目があり、
どちらも主役です。

で、、、

この『バトン』を形作る2つの要素。

『事業がお客様に提供している価値』
『その価値提供を自社がおこなう理由』
をどうやって導き出すのか?

導き出されたものを、
どうやって受け取るのか?

その方法を、
2015年2月4日(水)14:30からの、
セミナーで説明しています。

この中で、『バトン』を受け継いだ後継者が、
『バトン』を活かし、事業を成長するために、
なにを学び、身につけるのか?

その点についても、お伝えしています。

事業承継をする経営者、後継者向けセミナー
(終了しました)

無料レポート