事業承継コンサルティングの落とし穴

公開日:2015/01/07

更新日:2019/04/12


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

今日は少し暴言っぽいかもしれません、、、
申し訳ありません。

事業承継は、
経営者として一度、
あるいは後継者として一度、
ぐらいしか経験することはありません。

事業承継に慣れている経営者、後継者は、
いないものです。

だから、
アドバイスが必要だ!と。
専門のコンサルティングが有効だ!と。

確かにそうだと思います。

だからといって、
ワンストップで、
事業承継については何でもできます、
というコンサルティングって、
どうなのでしょうか?

事業承継には2つの分野が存在します。

  • 株式を含む資産と負債の継承
  • 経営の継承

この2つは全くの別物です。

資産と負債の継承は、
税理士、弁護士の先生が専門とする分野。

ゾロっと言ってしまうと、
「既得権益」「未来権益」が絡んだ世界です。

これをどうやって調整して、
落とし所を見つけるのかです。

まぁ、ドロドロした部分があり、、
手法を駆使して対応する部分でしょう。

一方、経営の継承は、
事業の運営とそれを実現する会社という仕掛けの継承
です。

将来に向けて、

  • 何をどのようにしていくのか?
  • それを実現できる後継者は誰なのか?
  • その後継者はどのように育てるのか?

という中身に該当します。

この異なる二つのことを、
取りまとめて提供することは、
便利かもしれませんが、
意味があるのでしょうか?

取りまとめて実施する必要性があるのか?
と疑問に思うのです。

ちょっと考えてみてください。

サッカーとホッケーで、
インターハイのような全国大会に、
出場することになった高校を、
考えてみてください。

どちらも、
目指すところは全国優勝。

だからといって、
サッカーとホッケーの部活動を、
誰かが取りまとめるでしょうか?

それぞれの練習や宿舎や移動日程などを、
誰かがまとめあげて何とかするでしょうか?

そんなことはしないです。

サッカー部はサッカー部で。
ホッケー部はホッケー部で。

それぞれが、
自分たちに必要なことをやり、
必要なときに必要な方法で移動し、
大会に備えるでしょう。

全国優勝を目指すからといって、
統合してワンストップで何とかしよう、
なんてことを普通はしません。

資産・負債の承継と経営の承継は、
インターハイ出場の
同じ高校のサッカー部とホッケー部、
のようなものです。

取りまとめる意味があるとは、
なかなか思えないのです。

で、、、

事業承継の2つの分野。

どちらも重要なのですが、
事業承継の本来の意味から考えると、
「経営の承継」がとても重要になります。

資産・負債の継承は、
実質的な経営権の移動以前に、
ほぼ決着がついていることです。

一方、経営の継承は、
事業を承継するとなった段階から、
後継者が引継ぎ経営者になったあとも続くこと
です。

というより、
経営の継承は、
経営・事業運営そのものなのですから、
永遠につづく事です。

事業承継は、
経営・事業の継続の中の一つの転換点
に過ぎません。

経営者の交代という形で、
転換する時期が強制的に訪れるわけです。

後継者の育成にしても同様です。

事業承継するから後継者を育成する、
というわけではありません。

常に、後継者を探し、
育てておくことです。

ということは、、、

経営承継は、
資産・負債の承継とは、
同じようにはできないものです。

経営継承だけで、
とてつもなく重要で、専門性が必要な領域です。

経営・事業を、
収益性があり、
成長できるように組み上げることが
必要だからです。

その点でも、ワンストップで、
事業承継の問題、課題を解決する、
という点には疑問を持ってしまいます。

経営の継承は、
後継者の育成と事業構築のプロから、
サポートを受けたほうが良いでしょう

ワンストップでどちらもお願いする、
なんてことは、
避けたほうが良いでしょう。

経営の承継になにが必要なのか?
どうやって継承するのか?
後継者の育成に必要なことは何か?

この点を、
詳しくお伝えしようと思います。

その機会は、
2月4日(水)14:30から開催するセミナーです。

併せて、もう一つの課題。
『価値』を引継ぐ後継者の能力を、
どうやって高め、活かせるようにするのか。

この点についても説明をしますね。

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