後継者育成で絶対に外せないたった一つのこと

公開日:2015/01/22

更新日:2019/04/13


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

後継者の育成は、
現在の経営者にとって、
とても重要な課題です。

資金や資産の継承、
株の集約による経営権の確立が計れたとしても、
後継者が経営・事業を継続できなければ、
それまでの話になってしまいます。

事業承継を迎える経営者にとって大切なことは、
会社・事業が後継者の代になっても継続し、
発展することだと思いますから。

会社・事業を継ぐ後継者を、
どのように育て、
どのような人材にして、
会社・事業を継がせるのか、
ということは、ポイントに成りますから。

後継者を育成するときに、
絶対に外せないたった一つの重要な事があります。

それはなにか?の前に、
あなたにクイズです。

バイソンってご存じですか?

北米に生息する、
毛むくじゃらの牛のような動物です。

「降旗先生、なにを言い出したんですか!
そんなクイズ、なにがわかるんですか!」

後継者の育成に関係するので、
まぁ、そう言わずにお付き合い下さいね。

この「バイソン」と、
同じ時代に地球上に生息した「同級生」は、
次のうちのどれでしょうか?
1.マンモス 2.恐竜 3.サメ

さぁ、どれでしょうか?

「降旗先生、怒りますよ!
こんなことと、後継者の育成と、
どんな関係があるんですか?」

はい。おおありなんですね。

この問題、クイズの正解は、
私は知りません。
電車の中の、
ある映像施設の広告に、
書かれていた問題なので。

正解を知りたければ、
その施設にきて映像を見てね、
ってことらしいので。

ポイントは、
この問題の正解がどれか?
って話ではありません。(笑 当然ですね。

私達が学ぶ多くの事柄は、
この問題と正解の関係ばかりだ、
ってことです。

なにが言いたいのかというと、
知識ばかりを身につけている!
「知っている」ということばかりを求められている!
ということです。

TV番組でも、
クイズ形式のものが少なくありません。

その大半が、今回の問題同様、
知識を答えるものです。

私達が身につけたいものは、
本当は、知恵です。

知恵とは、
物事の道理を判断し処理していく心の働き。
物事の筋道を立て、計画し、正しく処理していく能力
と「大辞泉」に書かれています。
(知識は「知っている内容」となります。これも「大辞泉」から)

知恵とは、
持っている知識をフルに活用して、
判断し、処理する能力です。

先ほどの問題で言うと、
正解は「1.マンモス」と知っていることが知識。

正解を知らないと、
「えぇーっ!わっかんないーっ!」
て女子高生の様になっちゃいます。

知恵があると、
知識を総動員して考え、判断します。

バイソンって、毛で覆われていたな。

恐竜は、スッゲー太古の話だし、
進化の過程では爬虫類か、鳥類に関係しているよな。
バイソンは哺乳類だったよね。

氷河期とかに恐竜がいたイメージがないし。

サメは魚類だし、
深海鮫はすごい昔からいるって話も聞いたし。

となると、
同じように毛むくじゃらで、
氷河期にいたマンモスだろうな、同級生は。
のような思考と判断をたどるでしょう。

後継者には、知識と知恵と、
どちらを身につけて欲しいですか?

経営・事業を行うときに、
必要なのは、知識か?知恵か?
と問われたら、どう答えますか?

もちろん。

知識は必要ですよ。
ないよりは断然あったほうが良いです。
しかし、知識だけでは足りないです。

知らないと、
「わかんなーいっ!」で、
お手上げに成ってしまいますから。

あるいは、
当てずっぽうで何の根拠もなく、
経営や事業の施策を決める、
なんてアホなことになりかねませんから。

知識があった上で、
それを使える知恵があると、
好ましいといえると思います。

後継者の育成で重要なたった一つの事とは、
「知識よりも『知恵』」を学び身に付ける
ということです。

知識を使って、
悩ましい経営・事業の問題、課題に、
道筋をつけていくチカラである『知恵』が、
後継者には絶対に必要だ、
いうことになると思います。

知識がなんでもあればあるだけ良い、
なんてことにはならないのですね。

基本・基礎を、
知識として持ち、知恵として使える。

算数の定理や公理。
理科や物理の公式。

これを知っていて、
使い方がわかっているから、
たくさんの問題が解けてしまうのです。

経営でも同じことが、
当てはまると思います。

基本・基礎を知識として、
後継者の脳みそに刷り込んだら、
次には、それを活用して、
どのような問題・課題であっても、
解決に導く考え方や方法が刷り込まれることです。

解決に導く考え方や方法が、
知恵に当たる部分ですね。

で、、、

知識は、
調べればわかります。
人に質問すれば、教えてもらえますね。

しかし、知恵は、
どのような能力を組合せて、
どのように使うのか、
という人それぞれの創造力が
求められる世界です。

基本があるとはいえ、
訓練が必要な世界です。

さらに、
知恵を教えられる人は、
現実には多くはありません。

知識を教えるほうが、断然ラクですから。

「バイソンと同時代に、
地球上にいたのはマンモスです」と教え、
それを覚えさせればいいのですから。

知恵となると、そうはいきません。

バイソンとマンモスの生息地や特徴から、
関係性を見つけ出すこと。
同じような環境に生息できるものを、
選び出す観点を見つけること。

こんなことを、
スルリとできるようにするには、
手間暇がとんでもなくかかりますから。

しかし、後継者の育成では、
知識を手に入れるだけでなく、
知識を知恵に変えて、
問題・課題を解決する能力を訓練し、
身に付けることが必要だと思います。

知識の学び。
実践するために知識を知恵に変える学び。
実践して確認する行動の学び。

知恵は絶対に外せません。

そして、
知識と知恵と実践の3つがセットになっていること
が後継者の育成では、重要だと考えていますよ。

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