事業承継によって後継者に引継ぐもの

公開日:2015/02/04

更新日:2019/04/13


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

事業承継で後継者に、
経営、事業を引継ぐ。

当然のことですよ。

では、
経営、事業を引継ぐ、というのは、
何を後継者に譲り渡し、
後継者は何を引き取ることでしょうか?

突然、このようなことを尋ねられると、
回答に困る方は少なく無いと思います。

しばらく時間をとって頂いて構わないので、
考えてみてくださいね。

事業承継であなたは、
後継者に何を引き渡すのでしょうか?
何を引き取って欲しいのでしょうか?

・・・

・・・

・・・

  • 経営資産でしょうか?
  • 会社という法人の仕組み、仕掛けでしょうか?
  • 今のお客様?
  • 今仕掛りの案件?
  • 取引先との関係?
  • 会社の社員の生活?
  • 今のビジネス、事業?

どれもこれも、
経営をする上では必要なもの
と考えられるます。

正解だと思えます。

確かに、これらは、
明日も今の事業を続け、
会社を存続させるには、
外せないことです。

ちょっと考えてみてください。

もし、あなたが創業社長ならば、
創業時と現在と、
資産や会社の仕組み、
事業の内容とやり方、取引先との関係は、
創業時と全く同じでしょうか?

変わっていないでしょうか?

もしあなたが、
先代から事業継承した社長なら、
事業継承した直後と今現在、
先ほどの項目は、全く同じでしょうか?
変化していないのでしょうか?

あなたが社長に成った時と、
全く同じということは無い、と思います。

あなたが社長に成った当時、
まだネットはこんなに、
盛んではなかったでしょう。

会社のHPもなかったでしょう。

今は、会社のHPから、
問い合わせがある状況かもしれません。

取引先の状況、取引先の業種も、
変わっているかもしれません。

事業の形も変わっているでしょう。

商品・サービスの中身が変わり、
形や提供形態が変わっているでしょう。

新たな商品やサービスが増えているでしょう。

新たな事業領域に、
取り組むようになっているかもしれません。

多くの社長が事業承継で引継ぐもの、
と考えている先ほどの項目は、
直近のビジネスを継続するためには、
引き継がれる必要があります。

しかし、直ぐに形は変わっていくでしょう。

後継者が継いだ途端に、
形を変える事柄も少なくありません。

時間が経つと、
中身も形も変わっていくものです。

だからといって、
形を変えてはいけないとはできないです。

成果をだすために必要なら、
仕事、事業のやり方を変えていくことは、
避けられないのですから。

実際、あなたも経営をする過程で、
いろんなことを変えてきたのですから。

現在社長であるあなたが、
後継者に託すことは、
直ぐに形が変わること、
変えてしまえること、
では無いと思いますよ。

もっと変化しにくいこと。
しかし、その事業を行う際には、
引き継いでいってもらいたこと。

これを、
後継者に事業承継のときに渡す必要があります。

後継者には引き継いでもらう必要があります。

事業のやり方や商品・サービスの中身、
会社の仕組みなどは、
この変わらないものの上で、
変化させていくものです。

変化しにくいこと。

それは、

「事業の提供価値」

です。

「事業の提供価値」が、
ハッキリしているので、
実施することがぶれません。

あなたの事業の核をなすものが、
「事業の提供価値」です。

だからこそ、後継者には、
その「事業の提供価値」を引き継ぎ、
その実現を続けて欲しいのです。

「事業の提供価値」

これは、
「あなたはなぜその事業に心血を注いでいるのか?」
から導き出されます。

一度、じっくり考えてみてくださいね。

「あなたはなぜ、その事業に心血を注いできたのか?」

そして、

「なぜその事業を継続したいのか?」

ここに、あなたが、
事業承継で後継者に引き継がせたい内容が、
詰まっていますよ。

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