後継者が『能力』を身につける機会

公開日:2015/02/09

更新日:2019/04/13


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

事業承継をするとき、
後継者が決まっているのかという点は、
事業承継の実施に関する大きな課題です。

実際には、

「後継者候補の息子が、
継ぐ気がないみたいだ」

「継がせたいけれど、
後継者が継ぐ気持ちになっていない」

と悩む経営者の方は少なく無いです。

「後継者が『継ぐ覚悟』を決めれば、
自分も今の事業を何とかしていこうと思うのに。」

このようにおっしゃる方も、
少なくありません。

このように経営者の方がどんない思っても、
後継者は『覚悟』することができません。
参照:後継者は『覚悟』なんかできない!

そもそも、自信がないので、
『覚悟』というか『決断』ができないことを、
後継者に必要な『自信』とは何か?で、
お伝えしました。

もう少し考えると、
『覚悟・決断ができない』
原因がもうひとつあることに気づきます。

この原因は、
『自信がもてない』ことの原因にも、
なっています。

その原因は、、、
「経営・事業運営ができるだけの能力があるのか?」
後継者自身が疑っているからです。

経営、事業のやり方に関する情報が、
今は、大量に飛び交っています。

技術や方法が、
ドンドン変わっているからです。

20年ぐらい前まで、
インターネット、ウェブサイトは、
特別なことでした。

ネットが当たりなると、
ECサイトでの販売が現れ、
今は、多くの販売サイトが溢れています。

まだ取り組んでいないと、
「遅れているのか?
競合に負けるかもしれない!」
と焦ることもあるでしょう。

Twitter、FaceBookが商売に使える、
ということも、
もう忘れ去られてしまっています。

実際、商売には、
コンサルタントが言うほど、
簡単には使えませんしね。

人材育成についても、
諸説が現れ、そして忘れ去られていきます。

この大量の情報の中で、
何を学べばよいのかわからないまま
時間だけが過ぎていきます。

社員としては働くことができても、
経営をおこない事業を進めていくことを、
どうやればよいのかは、わからないままです。

ちょっと考えてみてください。

あなたは卓球を始めました。

石川佳純選手や、
平野美優選手、伊藤美誠選手のプレイを見て、
ちょっとやってみたくなりました。

そこで、
卓球の練習をやっているクラブチームに顔を出し、
練習ゲームをやってみると、
ちょっとおもしろかった。

このまま続けて、
やってみることも「あり」だと思いました。

では、あなたは、
卓球の練習を続けるのでしょうか?
毎日、素振りをするでしょうか?
卓球の選手を目指すでしょうか?

・・・

・・・

・・・

いかがですか?

殆どの人が、
練習は続けないでしょう。

選手を目指すことは無いでしょう。

当然、
卓球の選手になることはないでしょう。

日本のトップクラスの選手ではなかったとしても、
卓球の選手になることはないでしょうね。

なぜなら、、、

あなたには、
卓球の基本、基礎がわからないからです。
実践でのやり方もわからないからです。
当然、練習方法もわからないからです。

技術書を買って読み、
練習をしたとしても、
打ち方、コースが正しいのかわからないので、
やがて止めてしまうでしょう。

何をどうやればうまくなるのか、
試合に勝てるようになるのか、
わからないからです。

卓球はわかりにくい、というならば、
ゴルフでもいいですよ。

楽しむくらいなら、
自分でビデオや専門書を読み、
打ちっぱなしで練習をすれば、
1ラウンド100ぐらいまでは、
なんとかなるでしょう。

しかし、そこまででしょう。

卓球の場合と同じように、
自分のスイングがどうなのか、
わからないからです。

どう直せばよいのか、
わからないからです。

趣味で流行っても、
シングルプレイヤーを目指して、
クラブコンペに出ようとか、
さらにプロを目指すとか、
ということにはならないでしょうね。

で、、、

後継者も同じことです。

何をどうやっていいのかわからない。
何を身に付ければよいのかわからない。

この状況で、
継ぐことを『決断』しろとなっても、
それは難しでしょう。

卓球でも、ゴルフでも、
スクールやコーチについてやっているうちに、
「この先も行けそう」とか、
「もっとやれそう」ということに、
普通の人はなると思いますよ。

「これ絶対好き!
だから私は絶対にやらなきゃ!」
と思わない限り、
『決断』はできないものです。

自分の能力への自信、
やることへの期待がなければ、
『決断』はできないものです。

とうことは、、、

後継者は、経営・事業運営について、
学んでみることです。

学ぶ内容は、
基礎・基本と、
それを実現するための視点・考え方、
そして実践する方法です。

テクニックだけを覚えても、
成果はでません。
そのテクニックが、
あなたの事業に適している保証はないからです。

しかし、基本、基礎、考え方、視点がわかっていれば、
テクニックの結果を評価して、
改善することができますからね。

そして、、、

学んだことを実践して、
自分がやっていけるのか、
なにが足りないのか、
やってみてどんな気持ちになるのか、
を感じてもらうようにしましょう。

手応えを感じられれば、
『覚悟・決断』に繋がる可能性が高くなります。

手応えもなにもないところで、
息子だから『覚悟を決めろ!』となっても、
すくむことはあっても、
決断は難しいでしょう。

まず、学ぶ機会を設けることをしましょう。

その機会を設定できるのは、
経営者のあなただけです。

あなたが、
後継者の時間を生み出し、
必要な資金を調達し、
学ぶことに送り出しましょう。

学びを実践することを、
経営者のあなたが、
サポートしましょう。

そして、
後継者に経験を積ませましょう。

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