事業承継前に後継者に明らかにする1つ目のこと

公開日:2015/06/24

更新日:2019/04/15


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

後継者が経営、事業を継ぐ以前に、
経営者、社長が、
後継者に対してやっておくことがあります。

早くやればやるほど、
後継者にも、事業を承継させるあなたにも、
プラスに働くと思います。

今回は、何をやっておくのかというお話。

事業承継をして、
会社、経営、事業を後継者が引き継ぐことを考えた時、

あなたは、
どのように後継者に話をするでしょうか?

「とりあえず、
今のやり方をやっておけば、
会社はうまくいくから心配いらない。」

「今はうまく行っているから、
このままでなんとかなるから心配いらない。」

などと伝えるでしょうか?

逆に、後継者は、
このように言われたら安心して継げるでしょうか?

実際には不安が増すでしょう。
不安だらけでしょう。

現在、すでに会社、事業が動いている。
社員もお客様も、取引先もある。

でも、後継者には経営者としての経験がない。
後継者に不安があって当然です。

このような不安のある状況で、
事業承継をしたいと、あなたは考えるでしょうか?

それとも、

後継者の不安を少しでも減らし、
後継者が期待と希望を持ち、
意欲的に事業の承継に取り組んで欲しい、

と考えるでしょうか?

もし、後者が望ましいと考えるなら、
経営者、社長のあなたには、
後継者に対して、
直ぐにでもとりかかることが3つの事柄があります。

  1. 経営、事業、会社の状況を明らかにする
  2. 経営、事業の将来についての経営者、社長の考えを明らかにする
  3. 後継者が意欲を持てるように調整する

順番に説明しますね。

1 経営、事業、会社の状況を明らかにする

「会社や事業の状況を後継者に伝えるなんて、
当たり前のことじゃァないですか!」

そう、当たり前のことです。

が、実際には、
全てを明らかにしているのか?というと、
そんなこと多くはありません。

特に、お金に関係することは、
後継者には明かしていないことが、
現実にはゴロゴロしています。

例えば、
何かに投資しているとか、
誰かに貸し付けているとか、
銀行との関係とか、、、

場合によると、
口座を全て握って後継者にも明かしていない、
なんてこともあるくらいですから。

もちろん、明かさなくてもいいですよ。

ただし、明かさない場合は、
表に出さずに事業承継までに、
経営者、社長のあなたが、
全て背負って処理することが条件です。

事業承継後の経営、事業と切り離すように手を打って、
あなたが処理することです。

現実には容易なことではないでしょう。

それもあるので、
後継者には明らかにしましょう。

そして、どのように対応するのかを、
事業承継後も含めて、処理できるようにしましょう。

もちろん、弁護士の先生など専門家の力を使うことも、
念頭に入れて、、、ですよ。

お金にかぎらず、
取引関係についても、
経営者、社長の「裏ワザ」で行っている、
なんてことも全くないとはいえないでしょう。

そういったことも同じです。

後継者の前に出すのか。
それとも、ご自身で綺麗にしてしまうのか。

いずれにせよ、
後継者に経営、事業の現状を、
明らかに伝えようと考えると、
仕分けをすることができます。

仕分けた上で、
あなた自身で処理してしまうことでも、
後継者に明らかにすることであっても、
直ぐにとりかかりましょう。

後継者にとっても、
引き継ぐ範囲が明らかになれば、
自分が何をすればよいのかわかります。

現状がわかると、後継者の不安が減るものです。

わからない、確定しないと、
実は隠された何かがあるのでは?
と後継者の不安が増し疑心暗鬼になるだけです。

その結果、やはり継ぐのはいやだ、
なんてことにもなりかねませんから。

次の「経営、事業の将来についての経営者、社長の考えを明らかにする」

これは、、、

次の記事
事業承継前に後継者に2番目に明らかにすること
で説明をします。

 

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