後継者を育てられる経営者の行動

公開日:2015/08/17

更新日:2019/04/15


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

前回の記事
事業承継が上手くいく経営者はどちらか?
から少し時間が経ってしまいました。

お盆のお休みの方もいらしたと思います。
どのように過ごされたでしょうか?

前話では、

後継者の経営者・社長としての育成の時、
ビジネス書やセミナー受講に対して、
経営者・社長のあなたがとる行動

によって、
事業承継が上手くいくかギクシャクするかが、
決まるという話を始めました。

経営者・社長がとる行動は次の2パターン

  • 自分が受講して学び、自社に適用しようとする
  • 自社の社員に受講をさせて、実践させようとする

後者を選ぶと、
事業承継が上手くいかない理由を前話でお伝えしました。

では、どうすればいいのか?
というのが今回のお話。

 

簡単に言うと、
ビジネス書、セミナー受講を後継者に勧めるだけでなく、
「経営者・社長ご自身もやる」ことです。

ビジネス書を勧めるなら、
ご自身もそのビジネス書を読んでください
どこが役立ち、どこは意見・考えが違うのか、
を明らかにしてください。

後継者がビジネス書を読んだ後、
中身について、
どこは役立つのか、どこは異なるのか、
について、後継者と議論してください。

「議論」ですよ「議論!」

あなたの考えを、
一方的に後継者に伝えるのではありません。

それぞれがどのようなことを学び、
何を感じて、何を活かし、
どの部分は使わないのか、
を議論してください。

まず、それぞれが、
同じ部分と違う部分があること、
それがどのことなのかを明らかにします。

異なった部分については、
活かすのか、活かさないのか、
活かし方を変えるのか、
話し合います。

ある業務領域で試してみる、
あるいは、全くやらない、
やり方を工夫して試してみる、
など、妥協点を見つけましょう。

 

後継者に勧めたビジネス書は、
自分は読んでいる。
勧めたから後継者も読んだだろう。

こんなことでは、
ビジネス書は何の役にも立ちません。

同じ書籍を読んでも、
感じることも考えることも、
人によって異なります。

経営者・社長のあなたと、
後継者が、全く同じことを感じ、
同じことを考える、
などということは絶対にありません。

人は違うのです。

違うことを感じ、考える人が、
同じ会社・事業で仕事をし、
その中身を引き継いでいくのが事業承継です。

「同じだと思う」
「同じはずだ」
などという不確定な話で済まそう、
というのがおかしいです。

経営者・社長と後継者は、
同じ考え、同じ方向に向かって、
進んでいく必要があります。

事業承継、
とくに「経営承継」は、この考え方がなければ、
後継者の代になって上手くいかなくなります。

 

同じビジネス書を読んで、
議論をしてください。

あなたからビジネス書を勧めるだけでなく、
後継者からも参考になった、
記事や書籍を教えてもらいましょう。

教えてもらったら、
手にとって、読んでみましょう。

漫画だから、アニメだから、ドラマだから、
なんてバカにしないでください。

漫画”ワンピース”を元ネタにした
ビジネス書もあるくらいです。

何かしら得るものはあるはずですから。

そして、同じ様に、
中身について議論しましょう。

 

では、セミナーの場合はどうしましょうか?

つづきは次の
後継者にセミナーを受講させるときに必要なこと
で説明します。

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