後継者が「経営に自信がない」と言うならば

公開日:2015/10/05

更新日:2019/04/16


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

先日、ある会社の後継者候補のAさんと、
事業承継の話をした時のことです。

A:「私、経営を継ぐ予定なんですけど。」

降:そうなんですか。準備は進んでいますか?

A:「えぇ、まぁ。息子だからなんですけどね。」

降:今の社長の息子さん?

A:「えぇ、そうなんです。それで継ぐんですけどね。」

降:そうですか。
なんか気になっていることがあるようですけど、、、

A:「まぁ、、、
私は社長になる自信が、あんまりないんですよ。」

降:社長になる自信がない。本当に?

A:「えぇ。正直、自分に経営ができるのか、
自信がないんですけど。

でも、息子だし、
親父は継がせる気でいますから。」

降:で、、、自信がないから、
どうってことでしょうか?

A:「いやぁ、、、
自信がないので、
どうしたものかと思っていて、、、」

降:ちょっと待ってくださいね。

自信がないって、経営の何に自信がないのですか?

A:「何がって、、、まぁ、その、、、
社長としてやっていけるのか?
ということに自信がもてなくて。」

降:自信がないと、感じていることはわかりますよ。

自信が持てないことは、
経営とか事業に関するどの部分なのかを
教えて欲しいなということなんですけど。

A:「いやぁ、それは、、、

そんなこと言われたことないから。
他の人からは、
そんなふうなことは聴かれませんでしたし。」

降:どのような方に話されたのか、
それはわかりませんが、他の人は他の人ですからね。

他の人に相談したら、何て言われましたか?

A:「自信がないなんて言わずに。
なんとかなるし、やれば自信なんかわくよ、
何て言われましたけど。」

降:なんとかなりそうですか?

A:「それは、、、なんともならなかも、、、(苦笑」

降:そうだと思いますよ。

で、何に自信が持てないのか、という点はどうですか?

A:「それは、、、」

降:厳しいことを言いますけれど、
何に自信が持てないのか、
それがわからないってことは、
実は悩んでいないってことですけど。

A:「えっ!悩んでいないわけじゃないですけど。」

降:わかりますよ。
何に自信が持てないのか、
それがわかっていないということは、
何もわからないことと同じです。

A:「えっ、何もわかっていない?
私がですか?」

降:えぇ。厳しい言い方ですけどね。

なぜなら、何に自信が持てないのか、
それがわかっていないなら、
いつまで経っても、自信は持てないですよね。

A:「いや、そんなことはないと思いますが、、、」

降:本当ですか?
何に自信が持てないのか、わからないんですよ。
どうやって、自信を持てるようになりますか?

A:いろいろ勉強すれば、
そのうち自信がつくんじゃないでしょうか?

降:いままで、何も学んでこなかったのですか?

A:「いや、そんなことはないです。
いろいろ勉強はしてきましたよ。」

降:それで、
学んだ領域について自信はつきましたか?

A:「それは、、、」

降:じゃぁ、どうしたらいいと思いますか?

A:「自信のないところが、
わかるってことでしょうか?」

降:ですよね。
どこに自信が持てないのか。
まずは、それがわかることですよね。

A:「そうか、、、まずそこからですね。」

 

後継者が、事業承継をためらう理由。

その一つが、
「(後継者が)経営に自信が持てない」
というものです。

しかし、何に自信がもてないのか、
それはわからずにいます。

なんとなく自信が持てない。
漠然と自信がもてない。

ただ、そう感じているだけです。

どのような点に自信がもてないのか、
がわからないので、
自信をもてるようにすることも、
自信をもつようになることもできず、
ただ時間だけが過ぎます。

 

経営・事業のなかの、何に自信がもてないのか

この点を明らかにしましょう。
わからないなら、
はっきりできるようにしましょうね。

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