経営戦略、経営計画。今のままでは役に立たない!?

公開日:2015/11/30

更新日:2019/03/14


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

『経営戦略(経営計画)』は必要です。

ただし、
「拠り所・判断基準」になるだけの中身であることが必要
でした。
参照:経営戦略は必要だけれど必要ない!?

経営者・社長、後継者のあなたの会社でも
『経営戦略(経営計画)』を策定しているでしょう。

しかし、
「拠り所・判断基準」になる
『経営戦略(経営計画)』とはいえないなぁ。
一体全体なぜなのだろう?
という思いの方が少なくないと思います。

経営戦略・経営計画が役だ立たない理由

「拠り所・判断基準」になる『経営戦略(経営計画)』
と感じられない理由は、、、

1.『経営戦略(経営計画)』をつくることにとらわれている。
2.『経営戦略(経営計画)』をつくる手法、書式にとらわれている。
3.よくある『経営戦略(経営計画)』に関する文言にとらわれている。
4.『経営戦略(経営計画)』が社内で理解されず、使われることがない。

からです。

一つ一つ解説しますね。

経営戦略を作ることが最優先になっている

1.『経営戦略(経営計画)』をつくることにとらわれている。

『経営戦略(経営計画)』を検討してまとめあげることに
一所懸命
になってしまっています。

多くの場合、
「いつまでにまとめなければならない」
という時間制限があることが原因のひとつです。

『経営戦略(経営計画)』をまとめて、
形にすることに一所懸命になってしまい、

「経営目的・目標」を明確にする、
腹に堕ちる内容にする、
「達成する」内容にする、
という観点が抜けてしまっています。

この2つが大きな理由です。

経営戦略・経営計画の形式にとらわれる

2.『経営戦略(経営計画)』をつくる手法、書式にとらわれている。

書籍等に記載されているツールを使い、
書式を文言で埋めることに注力してしまい
内容の検討が充分できず、表面的な検討に終わっています。

『経営戦略』、『経営計画』の策定に関する書籍やサイトでは、
SWOTをはじめとする種々のツールや書式を示しています。

これらは重要なのですが、
『経営戦略(経営計画)』の中身を検討するツールとしての使い方には、
ほとんど触れられていません。

残念ですが、書き方が記載されているばかりです。
(別の機会にツールの使い方については触れますね。)

ツールを使って、書式を埋めることはできても、
中身を実際の経営に使うことができません。

言葉にとらわれ中身が薄くなる

3.よくある『経営戦略(経営計画)』に関する文言にとらわれている。

ネット等で「経営戦略」について検索すると、

「強みを活かして戦うこと」
「費用低減」か「差別化」のいずれかを選択すること
「成長」と「コスト低減」の視点で考えること

などなど説明がされています。

これらの中身をそのまま当てはめて考えています。

その結果、自社の目的、目標達成に
そぐわない中身を考えることになります。

「強みを活かす」とはいえ、
経営の目的・目標を考えた場合、
その「強み」を捨てる判断が必要かもしれません。

例えば、
IT系で「システムインテグレーション(SI)のベンダー」として、
ある業種・業態で評価、知名度が高い、としても、
種々の検討の結果、
「パッケージベンダー」への転換を
経営目的・目標に据え変えることがあるでしょう。

その時は「SIベンダー」として
持っていただろう強みを捨てることにもなります。

事業の展開によっては、
「強み」と思っていることが実は「弱み」に変わる場合があります。

IT系で直販・直接プロジェクト運営、システム導入をおこない、
その評価が高くとも、
間接販売をおこなうパートナーがいないことが、
シェア拡大を妨げることは避けられません。

「費用低減」とか「差別化」、「成長」と「コスト削減」。
何を選択するかという論点ではありません。

経営目的・目標をどのように達成するか
を考えた結果として導き出されるものです。

経営状況を考えた場合、
システムインテグレーションの競合との違いを出すために、
プロジェクト運営費用の削減を図ることが優先する場合もあります。

先ほどのような観点は、考える視点としては使える!というだけです。
あなたの経営の目的・目標に適した観点・視点が必要だということです。

経営戦略・経営計画が社内で理解されない

4.社内に『経営戦略(経営計画)』が理解されず、使われることがない。

この原因は、
『経営戦略(経営計画)』の中身が
概念、抽象的、概要ばかりでわかりにくい。

『経営戦略(経営計画)』の伝え方が上手くない。

そのため、『経営戦略(経営計画)』と実務との
関係・つながりが良くわからず、
経営者ばかりでなく、社員にとって現実味が欠けてしまうからです。

自分たちの仕事に活かすべきことなのに、
他人事になってしまっているのです。

1から4が、判断基準になる経営戦略・経営計画をつくれない原因ですが、
それを招く根本原因があります。

『経営目的・目標』が明確になっていない。

『経営目的・目標』の前提である
『ビジョン』、『ミッション』が社内で理解されていない。

経営陣、社員を含め、
『経営目的・目標』の実現に真剣になっていない。

ビジョン、ミッションの実現に社内が真剣になっていない。

『経営目的・目標』、『ビジョン』、『ミッション』が社内で共有されていない。

実は、『経営戦略(経営計画)』策定の前提となる、
『経営目的・目標』、『ビジョン』、『ミッション』、
この部分に問題・課題をはらんでいる場合が、とても多いのです。

 

無料レポート