経営者・社長、後継者は「適している」と言う

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事業承継における
「経営承継と後継者育成」実現士
降旗 利弥

選択肢の中から何かを選ぶとき、
あなたはどのような言葉を使っているでしょうか?

「こっちの方が正しいと思う。」

「あちらの案のほうが良いと思う。」

「その案は、よくないと思うなぁ。
こっちの案のほうが良いと思うよ。」

さぁ、どうでしょうか?

 

絶対に使わないほうがよい言葉があります。

それは、「正しい」という言葉。

「こっちの方が正しいやり方だ。」
「そのやり方ならば正しい結果になると思う。」
などなど。

なぜ、使ってはいけないのでしょうか?

「正しい」と言われた場合、
それに反対することはとても難しいからです。

「正しい」は絶対的な価値観と感じます。
相対的というより、明らかに、
誰が見ても「正しい」という意味合いを暗黙の内に感じ取ります。

経営者のあなたが「正しい」と言ってしまうと、
絶対的な判断と感じ取って、社員は反対をしにくくなるからです。

「正しい」という意見に反対をすることは、
「正しくない」ことを提案することに思えてしまうからです。

 

次に「良い」という言葉も避けたい言葉です。

何故なら、「良い」ということを否定するのは、
「悪い」ことを提案するような立場になってしまうから。

施策や戦略の方向性を、
善悪で判断することにも、抵抗感が生まれます。

「善悪」も、暗黙のうちに絶対的な価値を、
相手に感じ取らせてしまう言葉だからです。

社員や部下の意見も聞こうと思うなら、
経営者・社長、後継者だけでなく、より上位の役職にいる人ほど、
「正しい」、「良い」を社員に対しては使わない方が好ましいです。

 

では、施策や戦略を選ぶとき使う言葉は何でしょうか?

それは「適している」です。
例えば、「こちらの案が適している」

「適する」は、絶対的な価値を感じ取らせません。
比較の結果、一方がより適切な結果をもたらすという意味合いです。

絶対的で無いだけに、「適する」と判断する基準が存在します。

「こちらの案が、○○を考えると適している」という表現になります。

この○○が判断の基準。

◯◯の部分に異なる事項を据えると、
別の案が適している、ということにもなるでしょう。

そうすると、まず◯◯の部分を共通にする意見交換が始まりますね。

「適する」だけを言われたら、
「何を元にその様な判断をしているのですか?」と質問することもできます。

「適している」の凄いところは、
判断の元を明らかにすることができる点です。

「正しい」「良い」と言ってしまうと、
◯◯に相当する判断基準は、なかなか引き出せません。

「正しい」、「良い」とされた案で終了です。
それ以上の議論は、なかなか難しいです。

本当は、「正しい」、「良い」を使う場合も、
「○○の観点から正しい、良い」と言わなければならないのですが、
なかなかその様には使えないのです。

ですから、尚更「正しい」、「良い」を使わずに、
意識して「適している」と使った方が、
詳細な議論をすることができるます。

経験的なことですが、結構、役立つことです。

 

本日も最後まで読んでくださり、
ありがとうございました。

 

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