リーダーシップは不要!

公開日:2016/06/16

更新日:2019/04/04


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

都知事が辞任し、
次の候補者のことが
TVの情報番組の話題の一つになりました。

次の知事に求められることとして、

経営能力、実行力、外交力、
そしてリーダーシップだとか。

リーダーシップ。

経営の世界でもよく聴く言葉ですね。

リーダーシップはスキルであって、
地位、パーソナリティーではない、

と言い切る方も少なくありません。

目的・目標を掲げ、
実現する道筋が描け、
人々を巻き込み引っ張る
ためのスキルがリーダーシップだと。

わかりますよ。
そうだと思います。

ただですね、
リーダーシップを発揮するには、

リーダーシップは不要だし、
リーダーシップ以前のことが重要だ

と思うのです。

中国の太公望が著したとされる
「三略」の中の次の「名将」の話をご存知でしょうか?

竹筒に入れた酒をもらった将軍は、
その酒を川に注ぎ、
士卒とともに川の水を飲んだ。

川の水に酒の味がするわけではない。
それでも兵たちはその将のために、
命を投げ出したいと思った。

兵たちの心に、
将軍の思いやりがしみとおったのであると。

さらに、次のようにも述べています。

将たる者は、
井戸が掘り終わらぬうちは
水を飲みたいと言ってはならない。

宿泊所が設営されていないうちは、
疲れたと言ってはならない。

食事の整わないうちは、
食べたいと言ってはならない。

冬に毛皮を着てはならない。
夏に扇を持ってはならない。

雨が降っても傘を求めてはならぬ。

これが将たる者の
兵に対する礼であると

スキルが不要だとは言いません。
身につけた方が良いでしょう。

だから、リーダーシップというスキルは、
ないよりはあった方が良いです。

しかし。

人との関係で仕事をするのですから、
スキルだなんだという前に、必要なことがあると思います。

どんなに高邁ですごい目的・目標を掲げられても、
自分たちをないがしろにし、
権力を振りかざす人の力になろうと
あなたは思うでしょうか

従ったとしても、
それは力関係でやらされるだけです。
最低限のことをやっておしまいです。

地位の上下
能力の高低
スキル・テクニックの有無

そのようなことに関係なく、
人に敬意を払い礼をつくすこと

これがあるから、
掲げる目的・目標に心から賛同し、
力を出そうと思いますよね。

往々にして、このことを忘れています。

「三略」の内容とは逆のことをします。

井戸を掘る前から、
水が欲しいと言い、水を持ってこない兵を怒鳴ります。

食べ物の当て物ないのに、
腹が減った、早く食事にしろと言います。

なぜなら、経営者・社長は、
地位と権威・力があるだけに、
社員は従って当たり前と思ってしまうからでしょう。

相手に敬意を払い、礼を尽くすことを忘れています。

「三略」の名将のように、
社員に敬意と礼を尽くしていれば
経営者・社長のあなたに、
社員は自然に従い、力を発揮してくれますよ。

リーダーシップのスキルは不要。

リーダーシップのスキル以前に、
社員を含む相手に敬意と礼を尽くす心が、
経営者・社長のあなたには、決定的に必要だと思いますよ。

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