予算は達成できないのが当たり前

公開日:2016/08/01

更新日:2019/04/03


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

 

リオオリンピックが近づいてきましたね。

メダルを目指す人。
決勝進出を目指す人。
どのようなことが、これからリオで展開するでしょうか。

トップアスリートは、
目標を持って日々のトレーニング、試合に臨んでいますよね。

例えば、、、

100mの選手は、10秒を切ることを目標にしています。

あるいは、10秒を切る選手と、決勝レースをすることを目標にしています。

桐生選手もケンブリッジ選手も、
山縣選手もこのようなことを目標に掲げ、準備をしていると思います。

このような目標を掲げる彼らは、
レースのたびに必ず10秒を切っているでしょうか?

そんなことはないですよね。

目標というのは、
目指している最終の結果、あるいは、
最終結果にたどり着くための途中の結果のことです。

レース毎に必ず達成するなら、それはすでに目標ではありませんから。

となると、

目標は達成できるとは限りません。
目指すものです。

この極めて当たり前のことがわかります。

目標の実現を目指してトレーニングし、
準備し、実際にレースを走り、

そしてあるときに、
目標が達成できるかもしれないのですね。

経営・事業での目標はどうでしょうか?

いろいろあるでしょうが、
例えば「売上予算」は目標の一つです。

売上予算が決まると、実績を追うようになります。

予算に達成していないと、
「なんとか予算を達成しろ!」と発破をかけられます。

月末に当月予算に達していないと、
達成できないことがおかしいと、怒鳴られ怒られ文句を言われます。

予算になった瞬間に、
達成できて当然、達成しないとおかしい、となります。

予算の数字は目標数字なのに。

目標数字ですから、目指す結果でしかなくて、
必ず達成できるわけではないのに。

それにもかかわらず、
予算を達成できずに「どうやって責任を取るんだ!」と怒鳴られます。

予算が達成できないことを怒鳴りつけても、
それは的外れです。

予算は目標数字なのですから、
達成できる確証はないんですよ。

このようなことを言うと、コンサルタントの多くが、

「達成目標」とか「チャレンジ目標」

という言葉を持ち出します。

「達成」がつこうが、
「チャレンジ」がつこうが、

「目標」である以上、達成できるとは限りません。

目指す最終結果でしかありません。

この点は全く変わりません。

 

この点がわかると、
一つの疑問が湧いてくると思います。

それは、「目標をなぜ決めるのか?」ということです。

これがわかると、
今の予算決定には、全く意味がないことがわかりますよ。

この点は、以下で続けてお話しますね。

経営における「目標」の意味と価値

 

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