コストカット、経費削減はもう止めましょう

公開日:2016/08/19

更新日:2019/04/02


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

本日のお話は、

コストカット、経費削減は止めましょう!

です。

ある飲食関連の会社でのこと。

業績が芳しくないので、
会計系のコンサルタントに経営改善の支援を依頼しました。

会計系コンサルタントなので、会計情報を精査しました。
その結果、原材料費の比率が高い、
という点を見つけ出しました。

その会社の原材料費は35%を超えていたので、
25%程度に抑える削減案を提案。

飲食の仕入れ担当者に指示。
取引先と交渉させました。

最終的に原材料費を
26%台にまで絞り込むことに成功しました。

もう一つの例は、ある販売会社でのこと。

社員を採用すると人件費が増え、固定費が増すので、
その会社では社員採用を抑えていました。

その代わり、派遣社員をかなりの人数いれ、
業務を担当させていました。

業績が芳しくないので、
経費削減として派遣社員をバッサリ削減しました。

先ほどの飲食関連の会社と販売会社。
業績を回復したでしょうか?
あなたはどう思いますか?

飲食関係の会社は、売上・利益の低迷にさらに拍車がかかり、
危機的な状況にまで落ち込んでしまいました。

販売会社の社員は忙しく働き、以前より残業が増え、
売上はドンドン下がり利益は激減していきました。

経費削減をしているのに、
なぜ売上、利益が悪化するのでしょうか?
なぜこの様なことになってしまうのでしょうか?

飲食関係の会社は、
食材の良さ、高級さが売りだったからです。

原材料費を下げたことで、
食材の質が下がりお客様が逃げていきました。

販売会社では、
業務の多くを派遣社員が担っていたために、
その分を社員が肩代わりすることになり、
売上に関係する業務ができなくなってしまいました。

業績をよくするための経費削減のはずが、
却って売上・利益に悪い影響を及ぼしました。

経費は「必要な費用」を指します。

質の良い食材、派遣社員。
これはどちらも、経営・事業を行う上で必要なことです。

この部分を抑えることは、
必要なものを得られない、ということです。

飲食の会社なら、必要な質の食材が得られません。
販売会社は、事業運営の業務処理を得られません。

費用削減、コストカットをすれば、
事業を行うために必要なことが手に入らなくなることになります。

当然、売上・利益に影響しますよね。

「経費を削減したいのではなく無駄を取り除きたいんだ」
という言い分もあるでしょう。

「無駄」を取り除きたいのなら、
業績が芳しくないからではなく、日頃から対応しておくことです。
無駄は常に取り除くものです。

コストカット。
経費削減。

もうこの発想は止めましょう。

この言葉は、
あなたの経営用語の辞典からは、消し去ってくださいね。

 

 

無料レポート