経営に活かす「解決力」を手に入れる

こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

昨晩のTV番組「初耳学」で、
林修さんが東大女子50人からの質問に答えるコーナーがあり、

「社会人になって必要な能力」

に触れていました。

詳細は省きますが、社会で成果を出すには、
解決力と創造力が重要だと。

「そうだよなぁ」と、あなたも思ったでしょう。
私も改めて「そうだよ!」と思いました。

今回は特に解決力の話し。

この重要な「解決力」を
どうすれば身につき活かせるのか!
ってことです。

どうでしょうか?

解決力を高めるためには、
物事を大所高所から見ること
というのはよく言われることですよね。

幕末の思想家、志士、明治維新の偉人たちに
多くの思想的影響をもたらした幕末の儒学者 佐藤一斎が、
その著書 言志後録のなかで言っていますよ。

将(まさ)に事を処せんとせば、
当(まさ)に先ず略(ほぼ)その大体如何を視て、
しかる後漸漸(ぜんぜん)に以て
精密の処に至るべくんば可なり

(言志後録 佐藤 一斎)

(チョー意訳)
問題解決は大所高所、
大局から見る事で状況を掴むと糸口が見えて来るから、
そこから細かい事に進むと良い

というわけです。

目先の問題事象ばかり見ていると、
細かい事、複雑な状況ばかり目につき、
糸口すら見えてこないものです。

大きく掴んで糸口を見つけると、
抜本的に解決する「すごい解決策」にたどり着くことも、
難しく無くなります。

「すごい解決力」を手に入れるには、
とても大切な事だと思います。

そうなのですが、
ふと、思いませんか?

「わかっちゃいるけど、
実際にはできない、できていないよなぁ」と。

言うは易く、行うは難しです。

なぜなら、大所高所なのですが、
毎度、その「大所高所」の場所が変わっているからです。

ある時は富士山山頂から眺め、
別の時はエベレスト山頂から眺めています。

景色が違うから、解決の方向は違って当然です。

解決策を講じても、
解決策どうしが矛盾を持つ事が少なくないので、
全体としてまとまらず、思った成果は出ません。

大所高所の場所が毎度異なり、
ある意味、都合良いところから見ているから、
だんだんと解決策がわからなくなります。

解決策を説明され
実行する社員は、ますます理解できなくなります。

「えっ、なぜ今回はこれなの?」
と社員は思っていますよ。

だからといって、

「前回は富士山頂から見たからこれだった。
今回はエベレストから見ているからこっちだ」

とどんなに丁寧に説明をしても、

「なぜ前回は富士山で、今回はエベレストなの?」

と疑問が湧き上がるばかりです。

問われても、
経営者・社長のあなた自身、説明がつかないと思います。

「大所高所」と言われるから、
前回は思いついた「富士山頂」から視て、
今回は「エベレスト山頂」を思いついただけでしょうから。

経営・事業を見る時、
どの位置、どの大所高所から視るのか、
ほとんどの経営者・社長は、
詳しく明確に決めていないですよね。

その時に都合の良い大所高所から
状況を見ているだけです。

解決策を見つけ出せても、
その場限り、目の前の状況を、
なんとかする策が見つかるだけになっています。

状況を見据える大所高所の位置を
詳しくはっきりさせ、
毎回、その位置から状況を見ると、

  • 解決策の中身がブレ無くなります。
  • 解決策の中身が詳しくなります。
  • 解決した状況が望ましい姿になります。

ブレブレでスパッと解決しない状況と、
首尾一貫し成果がでる状況と、
あなたはどちらが望ましいと考えますか?

物事を見る時に、
どのような考え、視点で視るのか、を考えましょう。

絞り込み、書き出しましょう。

毎回、その考え方、視点という
同じ大所高所から、経営・事業を視るようにしましょう。

  • まず考える。
  • 考えた事を書き出す。
  • 書き出した中身を整理する。
  • 整理した考え、視点で、今までの解決策を見返す。
  • 考え、視点のズレ、不具合を調整する。

この時間を割くだけで、
経営者・社長のあなたの「解決力」は
数段パワーアップすると思いますよ。

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