何度も言うと伝わるのか?

公開日:2014/05/09

更新日:2019/04/25


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

経営、事業についての考え、意思、
目的、目標、戦略、、、
このようなことを伝えること。

これは大切ですよね。

やられている経営者の方、
少なくないと思います。

このように、経営者や経営幹部が、
社員に経営、事業に関して伝える場合、
良く耳にすることがあります。

それは、

【 社員に何度も何度も言い続けること 】

が必要だというアドバイスです。

ちょっと考えてみてくださいね。

何度も何度も、繰り返し言えば、
・社員には伝わりましたか?
・社員はわかってくれましたか?
・社員はあなたが伝えた中身を理解してくれましたか?
どうでしょうか???

 

社員は門前の小僧だ!

「門前の小僧、習わぬ経を読む」

このことわざ、
耳にしたことがあると思います。

このことわざが意味することを、
ご存じでしょうか?

寺にいる小僧さん。

和尚さんからの言いつけで、
毎日、お堂の周りの掃除をします。

小僧さんが掃除をしているとき、
和尚様はお経をあげて、
日々のお勤めをしている真っ最中です。

毎日唱えられているお経を、
お堂の外で聞いている小僧さん。

習ってもいないのに、
いつしか難しいお経を覚えて、
読めるようになってしまう、
という話ですね。

このことわざが伝えたいことは、

人は周りの環境に無意識に影響を受ける。
(故事ことわざ辞典)

周りの影響をうけることで、
知らず知らずのうちに物事に習熟する。(大辞林)

ということです。

『なるほど。
やっぱり、何度も何度も、
言わないとならないよね!』

ってことになるのかなぁ、
と思っていたのですが、、、

ちょっと待ってください!!!

小僧さんが習わぬ経を読んだとして、
凄いなぁと思う反面、
疑惑の渦が押し寄せてきませんか?

なんか違うよなぁ、と思いませんか?

確かに小僧さんは、
お経を覚えましたよね。
読むこともできるようになりました。
そらんじることができるでしょう。

で、思うのです。

そ・れ・で?
だから、、、なに?
と。

 

難しいお経を読めること、
そらんじること。
それは凄いことだと思います。

私には、そう簡単にはできませんから。(笑)

しかし、檀家さんやほかの人に、
お経の中身について、
説教ができるのでしょうか?

誰かにお経を教えることができるわけでは
ありませんよね。

暗記してしまっただけ。
暗唱できるようになっただけ。

これは、和尚さんが、
お経を読みお経を唱えることと、
同じ成果をもたらすでしょうか?

これを、習熟する、
と同等に考えられるのでしょうか?

 

重いこんだらだと思っていました!

『門前の小僧』と、
同じ様な経験をしたことを、
思い出すことがありませんか?

同じ曲を何度も聞いていると、
覚える気もなにのに、
歌詞やメロディーを覚えて、
口ずさめるようになっていますよね。

このとき、
歌詞を間違えて覚えていた、
という笑い話があります。

アニメ「巨人の星」(古い!と言わないように!(笑)
の主題歌で、

「思い込んだら試練の道を」
という歌詞が最初にあります。

これを、
「重い”こんだら”、試練の道を」と、
勘違いして覚えていた人がいました。

”こんだら”というなにか重いものがある、
と理解していた、という話です。

これは笑い話で済むことなので、
ご本人が、
恥ずかしい思いをする程度で、
害はありませんけどね。(笑)

単に覚えてそらんじても、
意味や中身を、
正しく知っているとは、
限らないのですよね。

 

何度も言うと小僧になる!?

何度も言うと、社員や部下は、
『門前の小僧』になっていきます。

何度も言われるので、
いつの間にか暗記してしまいます。

し・か・し・・・

内容はわかっていません。
理解しているわけでは、
ありません。

単に言えるだけ。
そらんじることができるだけ。

思い込んだら、ではなく、
重い”こんだら”だと、
思っているかもしれません。

だから、、、

どんなに話をしても、あなたは、

  • 社員は伝わっていないのではないか?
  • 社員はわかっちゃいないのではないか?
  • 社員は理解していないのではないか?

と常に、イライラし不安なのですよね。

いかがですか?

社員は『門前の小僧』、
『重いこんだら』だと思っている。

この事に気づくと、
何度も言うと社員はわかってくれる、
理解している、という考えには、
たどり着かないですよね。

何度も言えばOKではなく、
伝える内容、伝える方法を、
工夫する必要があるでしょうね。

何度も言っているのに伝わっていない!
とあなたはイライラし続けますか?

それとも、
社員への伝え方、伝える内容を、
考え、工夫して、
伝わった実感を手に入れますか?

他にもコミュニケーションに関する大切なポイントを
コミュニケーション能力を高める伝わる伝える方法
でまとめています。

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