事業承継の重要な3つの課題と解決方法

公開日:2015/01/20

更新日:2019/04/13


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

これから事業承継を迎える経営者の方なら、
乗り越えなければならない3つの課題
があります。

3つの課題の解決策、対応策を講じて、
実践するとことで、
事業承継は良い方向に向かいます。

3つの課題に取り組まなければ、
事業承継は難しくなるばかりです。

例え、後継者に引継ぐことができても、
そのあとに後継者が、
とんでもなく苦労をすることになるでしょう。

3つの課題。それは、

  1. 経営承継に注力すること
  2. 後継者の有無の原因に対応すること
  3. 事業承継の主役を意識すること

の3点です。

1.経営承継に注力する

事業承継には、3つの領域があります。

  • 資産・負債の承継、株の集約による経営権の安定化
  • 後継者の選定と育成
  • 経営承継

多くの事業承継に関するセミナーや勉強会では、
主に最初の、資産・負債の継承、株式に関することを、
取り上げています。

残りの2項にも触れていはいますが、
一般論のオンパレードです。

なぜなら、
弁護士の先生や会計士、税理士の先生が、
セミナーの講師をやっているからですね。

この点が不要というわけではありませんよ。

ただし、これらの中身は、
実際の事業継承までに、
交渉とルールの中で決着がつくことです。

一方、経営・事業は、
あなたから後継者に、
経営の実権が移ったあとも延々と続くことです。

事業承継の段階で、
続けられるように整備をしておく必要
があります。

後継者が取り組めるように整え、
準備をしておく必要があります。

経営者がチカラを注ぐ領域は『経営承継』です。

経営者のあなたが知恵を絞り、
労力を注ぐべきは『経営承継』の中身です。

これを、後継者と創りあげ、
実践し、続けられるように、しておくことです。

よくある話は、
資産・負債の承継、株の扱いに、
多大な時間と労力を割いてしまい、
経営継承の準備ができずに、
その日を迎えてしまったということです。

こうなると、
芳しくない事業をそのまま継いで、
後継者がひらすら苦労をするのです。

「仕方なく継ぐことになった」
と後継者が口にする様になるのです。

『経営承継』について考え、準備をする。
なにをどのように考え、
どのように行動するのか?

事業承継のエッセンスは、
ここに集約されています。

2.後継者の有無の原因に対応すること

「後継者がいない!」、
ということをよく聴きませんか?

後継者候補がいない、というのならば、
分かる状況です。

しかし、候補者、
例えば、経営者の子息や親族、
役員や従業員がいるにもかかわらず、
後継者のなり手がいない
ということが少なくありません。

息子が継ぎたがらない。
従業員が尻込みしている。
こんな状況なわけです。

この理由を、よっく考えてください。

あなたが継承しようとしている事業。

それは、、、

  • その事業に魅力が感じられないから。
  • その事業を続ける意味を見出せないから。
  • その事業を自分がやる理由がないから。

だから、
後継者の候補者は、
継ぐ必要性、必然性を全く感じません

大変な思いをしてまで、
芳しくない業績の事業を継ぎたくない
と考えます。

「今までやってきたから続けさせたい」、
なんて理由では、
業績が芳しくない状況の事業を、
誰も承継しようとは思わないでしょう。

もし逆の立場だったなら、
当然の考え方と感じるでしょう。

今、あなたがやっている事業を、、
「やりたい!」と後継者候補が感じるだけの中身を、
持たせる必要があります。

その事業をやる意義に、
後継者候補が共感できるようにする必要
があります。

このことは、
1項の経営承継の一部でもあります。

3.事業承継の主役を意識すること

『事業承継の主役は後継者』
という事を言うコンサルタントや先生が、
少なくありません。

これ、大きな勘違いです。

事業承継の主役は、
なにがあっても現在の経営者です。

現経営者が、事業承継の準備を、
一つひとつクリアするから、
事業承継が進みます。

上手く後継者に引き継がれます。

現経営者が、
主役、主体となって動かない限り、
事業承継がうまくいくことはありません。

現経営者は、
主役であると同時に、
プロデューサーであり、監督でもあります。

後継者を選び、
後継者に適切な育成と経験を積ませ、
事業を整備して継がせる。

現経営者のあなたが後継者を巻き込んで、
事業承継を完成する。

そのために、
経営者のあなたはなにを主導し、
なにをおこなうのか、
ということです。

後継者は、主役ではなく、
脇役です。

事業承継を進める、
主役の現経営者を盛り立て、
上手く進むようにしますよ。

そして、
事業承継が成った暁には、
脇役から主役に変わります。

後継者は、
事業承継がおこなわれて、
初めて主役に踊り出るのです。

この点を勘違いしているので、
後継者の育成に関することは、
後継者に任せてしまうのです。

現経営者のあなたが主役であり、
プロデューサーならば、
後継者の育成は、
あなたが関係し、監督する必要があります。

現経営者は、
プロデューサー、監督、主役として、
事業承継という作品を創りあげるのです。

クリント・イーストウッドと同じです。

この3つの課題について、
今回お伝えしたように、
それぞれ適切に考え、対応すれば、
事業承継は上手く進むようになります。

後継者に代替わりをしても、
継続し成長する事業にすることができます。

無料レポート