後継者が継ぐことを決めるポイント

公開日:2015/03/17

更新日:2019/04/14


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

前回、私自身に降りかかった、
事業承継のお話をしましたね。
参照:後継者が事業を継がない理由

後継者の方は、
私と同じような気持ちだろう、
ということをお伝えしました。

後継者の候補になると、

  • いろいろな不安がつきまといますね。
  • 自分に経営能力はないんじゃないか?
  • 経営をやっていけるのか自信がない。
  • 社員が受け入れてくれるだろうか?
  • 取引先が受け入れてくれるだろうか?
  • 兄弟や親族からクレームされないだろうか?
  • 兄弟や親族との関係に問題が起きないだろうか?
  • 株の相続で親族、家族ともめるのではないか?
  • 経営に参加している親族・家族と、もめるのではないか?
  • この会社を継いでも大丈夫なのだろうか?
  • この事業は、これからもやっていけるのだろうか?
  • 経営できたとして生活はできるのだろうか?
  • 借金とか負債とか、どうなっているのか?大丈夫なのか?返せるのか?

このようなことが、入れ替わり立ち代わり、
頭のなかに渦巻き、よぎります。

義父になる人の会社を継いで、
社長になる話が出た時、
私もこんなことに頭を悩ませました。

でもですよ、
答えを手にすることが、
ほとんどできませんでした。

自分に経営能力あるかないか、
やっていけるのかどうか、
この答えは誰も教えてくれません。

自信というのは、
自分で手に入れるものですから。

というより、第三者が何を言っても、
自分が信じられるかどうかですから、
他人が自信の有無を教えられません。

「君なら大丈夫。やっていけるよ」
と言うのが精一杯。

それが後継者候補に受け入れられ、
信じるかどうかなので、後継者本人次第なのです。

後継者候補が、自ら学び実践し、
成果を手にするから、それが自信につながります。

学ぶだけでは足りない。
実践まですることです。

この点は、
これから足りない部分は学び、
実践して何とかしようと、
そのときの私は腹をくくっていました。

学び、実行するやり方も、
その時には考え、調べて、
どうやるかもほぼ決めていました。

社員・取引先が受け入れてくれるかどうか?

この悩みの答えもありません。
どうなるかは、わからないからです。

できることは、
社員・取引先と、
事業の展開をやっていける関係を、
維持し作り上げるように行動する、
というだけです。

これはその立場になってやるしかない、
そのときの私は考えていました。

家族や親族ともめるのでは?

これは状況と関係性によって、
変わってしまいます。
正解はありません。

正解はありませんが、
この点を仕切れるのは、
後継者ではないと考えていました。

自分の親族ではないですし、
どのように親族を経営に参加させ、
株と分与しているのかなどは、
私には皆目わからないからです。

例え、自分の親の会社でも、
経緯がわからない限り、
生半可に手を出すことは難しいでしょう。

この点を仕切ることができるのは、
現在、経営をしている社長です。

社長のチカラを使って調整してしまうのが、
もっともうまくいくと思います。

この点に、社長のチカラを借りたい。

これが後継者の正直な気持ちだと思いますが、
いかがですか?

私の場合、この点が曖昧でした。

何をどうするのか、
説明もなければ見えてもこない。

そんな中で、
いきなり弟が、
継ぐ気で退職して戻ってきてしまう。
収拾がつかないです。(笑

この時に、
本当に継ぐことが結果として、
関係者のプラスになるのか、疑問がわきました。

そして、、、

事業がどこを目指しているのか、
全くわかりませんでした。

その会社で、その事業領域で、
仕事をしてきたなら、
わかったのかもしれません。

しかし、私は、全くの別世界にいました。
そこで経営を学び、実践していました。

右も左もわからずに、
事業を継いで社員をまとめ上げる。

これは容易なことではありません。

それを実際に体験し思い知ったのは、
この事業承継話の、
もっと後でしたけれどね。

会社の財務状況も、
明かされませんでしたし。

地に足のついた感がない、
なんともフワフワした状態。

とりあえず、社長になればなんとかなるよ、
という周囲の感じ。

社長に社員はついてくるものさ、
という安直な意見。

このような状況に、
却って不安を感じました。

自分で舵を握る、という感覚が、
全くわかなかったからです。

操り人形の人形のような感覚。

誰に操られるんだ?という不安。

目の前の何かをつかもうとあがいて手を伸ばすけれど、
何もつかめない焦りのような気持ち。

このような気持ちが、
ドンドン増していったことを覚えています。

不安がドンドン増幅していきました。

結果、躊躇しました。
経営に携わりたいと思いながら、
経営者になることを思いとどまりました。

事業承継によって、
後継者に経営者の座を移すのですよね。

後継者が、自ら舵取りをして、
会社、事業を動かしていくようにするのですよね。

だとしたら、、、

会社や事業が目指しているところは、
伝える必要がありませんか?

後継者が舵を握ったら、
目的地を変えるかもしれません。

しかしそれは後継者が選ぶこと。

舵取りを引継ぐ時点で、
どこを目指しているのかを伝えることは、
今、舵取りをしている、
経営者、社長のあなたがやることだと思いますよ。

同時に、会社・事業という舵取りをする船のことは、
できるだけ伝える必要があります。

伝えずに、
とりあえず舵を握って、
あとはなんとかなるよ、
なんてことで、
後継者は舵を取るでしょうか?

今の経営者・社長の事業承継に向けたやり方で、
後継者の対応も、大きく変わってくるでしょう。

この点は、
事業承継に向けた考え方、のやり方、方法なので、
知っていてやることができるか。
知らずにやらずにいて後継者を逃すか。

この違いは大きいと思います。

事業承継の考え方、やり方、方法を、
5月後半にセミナーでお伝えする予定です。

もう少ししたら(4月になったら)、
詳しいご案内をメルマガ【社長の講座
でお伝えしますので、
今のうちに購読参加して、
見逃さないでくださいね。

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