事業承継したくても実現できないかもしれません!

公開日:2015/03/23

更新日:2019/04/14


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

サッカー全日本の代表監督が決まり、
次の代表戦のメンバーが発表されました。
今週末の代表戦。
どんな戦い方をするのでしょうか?

ハリルホジッチ監督は、
どの試合も「勝つ」ように、
選手には言うそうですよ。

選手への要求は、
かなり厳しい監督のようです。

ハリルホジッチ監督。
「ハリルノート」というのを、
作っているそうです。

練習の前に選手を集めて、
話をする事を予定しているそうです。

そこで話す内容、
試合への姿勢とか戦術とからしいのですが、
すでにそのノートに書き始めているらしいです。

事前に選手に話をする、
ハリルノートを作っている、
という話を持ち出した、
あるTV番組のコメンテーター氏。
「監督としては、珍しいですよね」と。

「ハリルホジッチ監督は、
結果よりも、
プロセスを重んじる人のようですね」と。
野球の野村克也さん。

野村さんは監督時代、
練習とは別に選手を集めて、
「野村塾」をやっていました。

技術だけでなく、心理部分も含めて、
選手に伝えていたそうです。

そして野村監督は結果をだしていました。

これを思い出すと、
監督として、別に珍しくはないですけどね。

それにですよ、
コメンテーター氏が言うように、
結果を重んじるか、
プロセスを重んじるかという、
二者択一の話ではないと思います。

結果とプロセスは、別物ではありません。

結果を手に入れたいなら、
そして常に結果を産み出したいなら、
それに適したプロセスに、
こだわる必要があります。

イチロー選手が、
バッターボックスで構えるまでに、
毎回同じ動作をしていますよね。

宮里藍選手が、
ショットで構えるまでに、
同じ動作を毎回していますよね。

羽生結弦選手も、
リンクでの演技の前、
同じ動作をしてから構えます。

これを「ルーティン」と言います。

これも、よい結果を出すために、
毎回、同じ動作をするというプロセスによって、
実現しているのです。

準備というプロセスがあるから結果がでます

準備プロセスがないと結果は出ません

プロセスと結果には深い関係があります。
事業承継にも同じことが当てはまります。

5年後に事業承継したい。
10年後に事業承継だ!

どんなに思っていても、
そこに向けて準備のプロセスを設けて実行しないと、
事業承継をおこなうことはできません。

現実に、事業承継を迎える年齡に該当する、
多くの中小企業の社長の方は、
事業承継をしたい!と考えながら、
事業承継できずにいます。

調査すると、
事業承継を迎える中小企業の社長の平均年齡は、
10年前から10歳年老いただけです。

社長が交代していないことが、
ハッキリ現れています。
参照:中小企業の事業承継 2010年3月 公庫総研レポート

なぜなら、
事業承継という結果だけを求めているからです。

「事業承継の計画をつくりましょう!」
とだけ言うコンサルがあふれているからです。
プロセス発想がないからです。

いや、自分たちが担当する、
株式のことや負債の承継については、
手順を提示するでしょう。

しかし、経営を承継し、
事業承継後、
経営・事業が継続し、成長する観点では、
実現するためのプロセスを示せていません。

事業承継をおこなうためには、
何をどうすることが必要なのか?

  • 後継者を選ぶ
  • 後継者を育てる
  • 経営承継の中身を明らかにする
  • 負債・資産の承継を検討する
  • 株の集約、承継を検討する
  • 事業承継後の経営、事業運営を検討する
  • 継承する資源を明らかにする

のような、
おこなう中身を洗い出す必要があります。

現実には、
もっと細かく、詳細な内容に分解し、
洗い出すようにします。

その次に、
どの順番で、どれをおこなうのか?
プロセスにします。

先ほどの項目、要素の間には関係性、
前後関係があるからです。

プロセスにした上で、
スケジュールに展開します。

実行するために必要な資源を、
洗い出します。

資源の手当、調達方法を調整します。

この中身を整理したものが、
「事業承継に向けた実行計画」です。

事業承継に向けて「計画」を作りましょう!
というコンサルタント、士業の先生、
少なくありません。

ほとんどは、
タイムスケジュールを指しています。

立派な時間の線表はできますが、
現実には実行できません。

実行できるのは、
コンサルや士業の先生が関与する、
負債の承継や株式関係の事ばかり。

だから、事業承継をした後に、
事業が継続し、成長するようになりません。

経営承継の部分のプロセスが欠落して、
現実には間に合わないからです。

実行しても、
実行しただけで、
中身が伴わないからです。

例えば、後継者の育成は、
その最たるものかもしれませんね。

社内で経験を積ませた。
社外のセミナーや講座を受講した。

でも、継がせようと考えると、
社長のあなたからは、
頼りなく見えるし、
本人も自信がないように見える、
なんてことになるのですね。

プロセスを組み立てることが、
最初の段階で必要です。

プロセスを組み立てるためには、
必要な要素、内容を、
詳細に洗い出すことが必要です。

「プロセス」の考え方を、
組み込んでくださいね。

プロセスを作ってから、
時間の軸、スケジュールに、
落とし込みましょうね。

「計画」が大事です!
なんて連呼するコンサルには、
計画の中身と手順を質問してください。

スケジュールに展開します、
みたいなことを言うコンサルは、
ぶっ飛ばしてくださいね!(笑

無料レポート