経営戦略、経営計画は一つに絞って伝える

公開日:2015/12/04

更新日:2019/03/14


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

『経営戦略』、『経営計画』について、
経営者・社長、後継者のあなたは、
社員に公表して伝えた時、
何項目を取り上げたでしょうか?

会社全体で、3項目?
あるいは5項目?でしたか?

更に営業について3項目?
あるいは5項目?

サービス提供について3項目?
あるいは5項目?

話したそれぞれの3項目、
あるいは5項目は、
社員に伝わっているでしょうか?
社員は覚えているでしょうか?

経営戦略、経営計画。実行のために伝える内容」の中で、

伝える事は「単純明快」でなければならない

とお伝えしました。

「単純明快」の意味は、

「どこを目指し、何が判断の基準なのか」という、
『経営戦略』、『経営計画』および施策の『核』となる部分
を優しいくわかりやすく伝えることが重要です。

「単純明快」は、
平易な表現という意味ではない
のです。

経営戦略、経営計画は1項目で

では、『経営戦略』、『経営計画』の『核』が
明らかになったとして、
社員に伝えるとき、いくつの項目を伝えますか?

先ほどのように3項目?
それとも5項目でしょうか?

社員の記憶に残り、
その実現に向けて行動して欲しいと本当に望むならば、
伝える事項は、その時点では1項目です。

3項目、多いです。
5項目。かなり多いです。

「『経営戦略』や『経営計画』の基本となる部分、
その1項目を何があっても聞いてもらう。
理解してもらう」のです。

経営戦略、経営計画の根本、核なのですから。

例えば、(前記事からの続きで)

「自社パッケージを所有し、
お客様に導入・提供で収益を獲得する」

この一言で充分です。

この時に、
「自社パッケージを所有し、お客様に導入・提供する」
「他社パッケージも必要ならお客様に提供する」
と、複数の項目を伝えると、

自社パッケージの開発・導入と、
他社パッケージの選択・導入の、
一体どちらに注力するのか、現場は混乱してしまいます。

核となる1事項に絞り込まれている、
ということは、
施策はそこに絞り込まれますし、
当然、経営資源(人・もの・金)も、
その1事項に集中することになります。

実際の業務が、
この1項目の実現に集約されていくので、
実現が早まることにもなります。

もし、同じレベルで他に示す事項があるとすれば、
それは『経営戦略』、『経営計画』の基本が詰め切れていない、
といえます。

もう一度、
『経営戦略』、『経営計画』を練り直す必要があります。

各領域の経営戦略、経営計画でも一項目を伝える

『経営戦略』、『経営計画』の核となる1事項を伝えたとして、
次に、営業やサービス提供、商品開発、マーケティングなど、
それぞれの業務領域において、個別に伝える事項があります。

その時も先ほどと同様に「1項目」です。

営業、サービス提供、商品開発、マーケティング、
それぞれの業務領域で、
各領域に関係する、
経営戦略、経営計画の『核』となることを伝えます。

それぞれの業務領域の核となる事項に
資源を配分し、取り組み、実現する必要があるので、
ここでも「集中」することが重要です。

『経営戦略』、『経営計画』が、
計画倒れに終わる原因の一つが、
集中して取り組まないことにあることをご存じでしょうか?

一つの業務領域(例えば、営業)で、
複数の事項を実施するように並べられるため、
資源も取り組みも分散し、
実現する前に時間だけが過ぎてしまうからです。

実施事項の優先順位を明確にする意味からも、
核となる事項として1つの事を伝える必要があります。

経営戦略、経営計画、多くは覚えられない

それともう一つ理由があります。

それは、、、

いくつもの事項を言われると、直ぐに忘れてしまうからです。

今期の営業は、

  • 新規顧客獲得を強化する
  • 間接販売を拡大する
  • ○○製品の付加価値で差別化し、売る

などと言われても、
5分も経たないうちに、
人は忘れてしまい、覚えていなからです。

あなたにも、同じ様な経験があるでしょう?

伝える内容は、
どんなレベルでも1事項に絞り込む。

1事項に絞り込めるということは、

  • 『経営戦略』、『経営計画』が良く検討されている
  • 資源配分にメリハリがある

ことです。

結果として

  • 社員にわかりやすく、記憶に残る
  • 実施に至るため結果がでる

ことにつながります。

 

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