数字では優先順位はわからない!

こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

「優先順位付け」をするときには、

会社の経営者・社長、後継者、役職者、社員、
みんなが同じ方向を向くために用意された
「判断基準」に照らし合わせて、
「優先順位付け」をしなければいけない、

というお話をしました。

参照:どうやって優先順位付けするのか?

その「判断基準」に当たるものが、
中期経営計画、経営戦略、当期経営計画だ、
という点を前回お話ししました。

参照:優先順位づけに用いる判断基準とは?

ここで疑問として残るもう1点について、
今回はお伝えしますね。

残ったもう1点の疑問。

それは「判断基準」となる
中期経営計画、経営戦略、当期経営計画が、
今の状態で判断する基準として、
本当に機能するのか?という点です。

優先順位付けをするために、
経営計画を参照したとします。

判断の対象の事項を
先にやるか、あとにするか?
やることなのか、やらないことなのか?

この判断が、経営計画からできるような
計画の中身に今なっているのでしょうか?

ここが大きな疑問になると思います。
ここでひとつ、あなたに質問があります。

経営計画書。
中期経営計画書でも良いですし、当期経営計画書でも良いです。
さらにその一部を構成する経営戦略。

あなたはどのような内容を作っているでしょうか?

よくある経営計画書は、
詳細な勘定科目に展開された各年度、各月の損益計算書です。

その素資料として、経費の計算根拠となる当期までの要員推移表。
売上の根拠となる、ここ数年の受注状況の推移表。

などなど。

大半が数字が並んだ実績書類です。
正直に言います。

数字の塊では、判断基準にはならないです。

施策の実行可否、実行の優先順位を判断する時、
数字はほとんど役に立ちません。

考え方や枠組み、仕組みを記載した計画書があるから、
その実現に対して施策や実行内容が
重要なのかを判断することができます

例えば、
顧客、取引先、協業先などと、
その間でやりとりされる商品、
サービスなどの関係を整理した事業構造図。

対象となる詳細な顧客像。
顧客に提供する商品・サービスと
その特徴と顧客のベネフィット。

どの顧客を増やす、
関係を強くするなどの事業の方向性。

この状況を実現するために改善、改革する業務領域。
改善、改革において重要となる視点、考え方。

実現するために必要なリソースと調達方法。

このような内容が、
文言・図表で具体的に経営計画書(一部、経営戦略)に、
記載されていることです。

具体的な内容の計画書があるから、
実行しようと考えている施策が、
それに適しているのかいないのかわかります。

数字からだけでは判断のしようがありません。
数字だけの判断は、単純に数字を実現できるのかどうか、
という観点での判断しかできません。

実施することが、
適切な事業を導き出すのかわかりませんから。

年次や月次の損益計算書は、詳細に検討し、
文言・図表で表された経営計画、経営戦略があって、
それを数字に反映した結果、
年次、月次の損益計算書、予算ができるものです。

施策の結果を、
予定数字に置き換えて整理した結果が、
予算の損益計算書になっているにすぎません。

もし文言・図表で示された経営計画がないのに、
損益計算等の数字ができあがっているとしたら、、、

それは、鉛筆を舐めて作った数字か、
前年数字に計数を乗じて作った数字ですね。

それでは、判断基準にはなりません。

今のままで経営をする限り、予算数値は達成できても、
ビジネスを改良・改革して、より売り上げを伸ばし、
利益を獲得できるようにすることは難しいです。

そしてやがて、
予算数字を達成することも難しくなるでしょう。

今のままのやり方で、事業が前年の何割増になる、
なんて都合の良いことはないからです。

維持するにせよ、何割増にするにせよ、
何かしら手段を講じる必要があります。

講じる手段として何をするのか?
その検討もなく、
数字だけ増やすなんてナンセンスですから。

あなたの会社の経営計画は、
具体的かつ詳細に、
文言、図表で中味が整理されているでしょうか?

もし「ノー」ならば、、、

経営計画の中味を直ぐに作りましょう。

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