目標達成のプレッシャーがもたらす悲劇

公開日:2016/05/12

更新日:2019/04/04


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

三菱自動車の燃費改ざんが、
軽自動車だけでなく全車種で行われていたことが、
昨日報道されました。

15%程度、実際の燃費は公表数字より悪くなるとか。

データ改ざんの話が報道された当初、
改ざんを行った理由が伝えられました。

他社の軽自動車の燃費が30Km/lを超える中、
三菱の軽自動車は、そこまで燃費が良くなかった様です。

燃費目標値が30Km/lと設定され、
目標達成のプレッシャーが厳しかった
という話がありました。

そういえば、
昨年の東芝の不正会計でも、
設定されたチャレンジ目標の
達成へのプレッシャーが厳しかったことが、
報道されていました。

達成が容易ではない目標が設定されるなか、
目標を達成をしなければならない状況で、
不正に手を染めてしまったようです。

たまたま大きく取り上げられるような
不正になる方法をやっていないだけで、
通常の業務で似た様なことが起こっています。

遅くまでの残業、
未承認の休日出勤、
などだけでなく、

  • 後から承認をもらう
  • 審査が甘くなる
  • 検討で手を抜く
  • 社内規定やルール無視の業務
  • 目先の売上獲得施策を繰り返し行う

など平気でやってしまいます。

今、目標が達成できれば、後は野となれ山となれです。

今回はなんとか目標を達成できても、
次の目標達成のためには、また苦しむことになります。

この繰り返しで、社員は疲れ果てていきます。

これが高じて、
ある時に一線を踏み越えてしまうのでしょう。

目標値だけを設定することには、
ほとんど意味がありません

目標を設定する以上、
目標を実現する具体的な考え方、
できれば手段は、セットになっているものです。

ほとんどの目標は、
先に数字が設定され、実現方法は担当部署に丸投げです。

これでは、うまくいくはずがありませんよね。

 

「目標数字をコミットした」から
達成の責任があると言われます。

数字だけコミット(約束)させる、というのは、
経営側の責任逃れ、丸投げの言い逃れだと思いますよ。

未来の結果だけを、
だれがコミットできるのでしょうか。
コミットしたら実現できる、
という考えもズレまくりです。

方法、手法に見込みがあるから、
結果にコミットできるのだと思いますけどね。

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