改善ポイントは逆から見つかる

こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

失敗をした。
うまくいかない点がある。
うまいくできないことがある。

この状況を改善するには、
どの観点から原因を探るのか、
という点を今回はお伝えします。

(動画再生時間:6分38秒)

(BGMには、音楽素材MusMusの楽曲を使用しています)

改善しても良くならない

仕事や業務で、
うまくいかないこと、
失敗したことに出くわした時、

うまくいかなかった原因、
失敗した原因を探り、

その原因を取り除く、
原因を改良する、
という方法で、
改善を図ろうとします。

これは普通のやり方です。

原因が明らかになり、
その改善策として、

例えば、
検討項目を見直す。
実施内容を見直す。
手順を整備する。
打ち合わせの回数を増やす。

などなどを実行するのですが、

実際には、
うまくいかない状況が、
なかなか改善できないことが、
少なくありません。

 

解決の新たな視点

ちょっと考えてみてください。

突然ですが、
中学生の問題児がここにいます。

遅刻の常習犯。
宿題はやらない。
授業中も他の生徒の邪魔ばかり。
家庭での素行も良くない。

職員室や校長室に、
しょっちゅう呼び出されている。

この生徒の行動を
改善することはできるでしょうか?

一般には、
このような行動は、
家庭環境や幼少期のトラウマに原因があり、
解決は難しいと言われます。

生徒自身が、
問題行動の原因に気づいていないし、

原因を探ろうとカウンセリングなどをしても、
家庭のことやトラウマなどに
触れることを
意識的、無意識的に避けようとするからです。

どうしたら良いでしょうか?

探り出す観点を逆転して原因を探り、
原因を取り除く対応をしたところ、

模範的な生徒になったわけではありませんが、
問題行動が減少し、
職員室や校長室に呼び出されることが、
激減したというのです。

この生徒から何を引き出したのでしょうか。

この生徒が問題を起こす原因を
探り出したのではなく、

問題行動を起こさないのは
どのような時、状況なのかを探り出し、
うまくいっている状況を
作り出すように環境を変えたからでした。

問題行動の原因を探り出すのではなく、
問題を起こさない原因を探り出し、
その状況を作り出すようにしたので、
問題行動をしない状態が増えたのです。

 

原因を追求したくない

同じことが、
仕事や業務などの改善、改良に当てはまります。

失敗した、うまくいかなかった。
その原因を探ることは、

先ほどの問題児の中学生から
問題行動の原因を探り出すこと
と同じです。

失敗やうまくいかない原因
を探ることは、

自分たちの悪い側面ばかりを
追求するので、

途中で嫌になってしまい、
本当の原因にまで
踏み込むことを避けます。

探り続けることを
意識的、無意識的に、
拒絶してしまいます。

失敗した。
うまくいかなかった本当の原因は、
やり方などの問題ではなく、

あの相手、あの部門が苦手だとか、
仲が良くないとか、

無理難題を言われるから嫌だとか、

手を抜きたいとか
面倒なことはしたくないとか、
楽な方に流れたい怠惰な性質が
原因かもしれません。

自分の能力の無さとか、
勉強不足が原因かもしれません。

この部分には触れられたくないし、
明らかになってもなんともならないし、

このような点を明らかにすることは
避けたいことですし、

この部分を改善することは、
現実には、
容易なことではありません。

では、どうすれば良いのでしょうか?

 

逆の視点で原因を探る

私たちが求めているのは、
少しでもうまくいくようになれば
良いわけです。

そこで、原因を探る視点を逆転します。

失敗した、うまくいかなかった。
その事象からたどるのではなく、

うまくいっている事象から、
うまくいっている原因を
探り出します。

うまくいっている観点を、
うまくいかなかった、
失敗した状況に組み込んだ時、

結果が変わる可能性があるのかを
検討するようにします。

うまくいっている原因、
理由を探るので、
色々な要素、観点が
出てくる可能性が高くなります。

失敗原因を探るよりも、
多くの要素、観点が出てきます。

多くの要素、観点が出てくることで、
改善、改良の可能性が、
とても広がることがわかります。

失敗やうまくいかない点
から見る原因、理由とは
異なる観点の改善点、
改良点が見つかります。

うまくいっている要素なので、
改善、改良点を
実務、業務に組み込むことに、
抵抗がありません。

したがって、
失敗の可能性が減る、
うまくいかない点が減る、
ということが起こりやすくなります。

少しでもよくなっている、
失敗が減ってきた、
ということになれば、

もっと良くしよう、
という意欲にもつながるでしょう。

その時になってから、
失敗、うまくいかない原因を
より深く探り始めても遅くはないでしょう。

社内や業務の中で、
うまくいっている部分を見て、
その理由を見つけ出し、

問題・課題の解決の観点に
組み込んで考えて見ると、
今までとは異なる解決策に
たどり着くことが少なくありません。

 

 

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