この観点の報告が全く足りない!:社長の経営講座

こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

社員に成長してもらいたい。

社員には能力を伸ばしてもらい、
それを経営・事象に反映して
成果・結果につなげたい。

このために、
研修受講や育成の策を実施するけれど、
なかなかうまくいっていない場合が
多いでしょう。

その理由は、
外してはいけないことを
ほとんどの場合、外しているからです。

前回は、社員が外部の研修を受講後に
報告しなければならない内容を、
実際には全くしていないことを
あなたと共有しました。

今回は、報告する内容として、
重要な観点が欠けているので、
その点をあなたと共有します。

これで大丈夫?

社員に研修・セミナーなどの
受講を終えたならば、
社長、経営者、事業責任者、
経営幹部に対して、

今回の受講を通じて、
自社に導入することで、
自社の経営・事業にプラスになることは
一体何なのかを報告してもらいます。

この点を前回、
あなたと共有しましたね。

ここまでやれば、
自社にプラスになる内容が何か、
今回の受講で明らかになったから、
大丈夫でしょうか?

少なくとも、
前回までにお伝えした観点で、
実際に受講報告を行い、
質疑や検討をその場で行えば、
「以前よりは
 受講の効果はあったよね」
ということになるでしょう。

それで十分ですか?
本当に大丈夫ですか、
ということです。

導入できるか?

前回までにお伝えした対応をすることで、
受講により自社に取り入れることで
メリットを生じる内容は
明らかになったでしょう。

このことは、
今までよりは確かに
前進しているでしょう。

しかし。

前進したとは言え、
実際に、取り入れる内容が、
自社の経営・事業の業務、
仕組みの中に、
組み込まれるでしょうか?

社員の受講を通じて、
自社にプラスになる点を学び、
受講報告を通じて、
社長、経営者、責任者、経営幹部などが、
その内容の必要性を認識したとします。

では、その内容が、
自社に反映され、導入され、
実際に成果・結果を生み出すのか?
ということです。

正直に言いますね。

ほとんどの場合、
自社の経営・事業の業務、
仕組みの中に、
反映、導入され、
組み込まれることはありません。

したがって、
成果、結果につながることも
まずありません。

社員が受講した。

社長、経営者、責任者、
経営幹部などの時間を割いて、
自社にプラスになる受講内容を
明らかにした。

自社への導入を検討し、決めた。

これだけの時間と労力が
無駄になったということですね。

なぜこの様なことに
なってしまうのでしょうか?

その原因は次の様なことです。

導入方法を考えてないこと。

業務、仕組みの構築を
受講した社員任せにしているから。

この二つの理由のためです。

方法はわからない

社員が研修やセミナーを受講します。

自社に役立ちそうな内容を
学んだとします。

これを自社に導入すると、
こんな点が良くなるな、
こんなメリットがあるな、
という点は見つけ出すでしょう。

しかし。
多くの場合、ここ止まりです。

その内容を実際の業務や
会社の仕組みに取り入れるとしたら、
どうやれば自社の場合は実現できるか、
を受講の時に考えていません。

研修などを受講している時に、
自社に導入する場合を考えて、
導入に際しての注意点などを、
質問などして明らかにすることを
受講者がやっていません。

そもそも、導入に関することを
明らかにするという必要性を
考えていないからです。

あなたの会社、事業の中でも、
いろいろなことを取り入れたい、
組み込みたい、実施したいと
考えることでしょう。

しかし、恒常的に
組み込むこと、実施することが
なかなかできません。

なぜなら、
組み込む方法、
実施し続けるための方法を
考えた上で実施していなからです。

会社や事業ごとに、
新しいことを実施する、
継続して実施する際には、
それぞれが考慮すべき
独自の課題や観点があるものです。

その点を考慮して、
導入方法や継続実施の手段を考え、
実施するので、定着していくものです。

研修やセミナーの受講者は、
自社に導入する内容について、
自社ではどうやれば、
業務や仕組みに組み込めるのか、
導入できるのかを考え、
報告する必要があります。

この様な観点で受講する必要がある、
ということです。

「受講した内容のこの点は
 自社に導入すると良いよな」
だけでは足りないということです。

「その内容を自社に導入するには、
 こうやれば上手くいくだろう。
 しかし、この点は検討が必要だ」
という観点も、

社長、経営者、責任者、
経営幹部への報告の際に、
報告が必要です。

そもそもですが、
導入について考えることができる社員に
研修やセミナーを受講させる必要がある、
ということでもあります。

自社に導入する方法に関して
受講者の示す観点や内容では、
充分ではないかもしれません。

しかし。
大切なことは、
導入することを検討する、
ということです。

導入を実行できる様に、
明らかにする行動をする、
ということに意味があります。

社員任せにしない

セミナーなどの受講内容のうち、
自社に導入が好ましい事柄が導入されず、
成果、結果に繋がらない原因は、
受講した社員に
導入を任せているからです。

今までよくある状況は、
「受講したよね。
 学んだよね。
 自社にプラスになることは、
 受講したあなたが導入してね」
という、社長、経営者、
責任者などの姿勢にあります。

この様なことを、
明確に意識してなかったとしても、

導入に際して、
経営側が導入に対して
明確な意思表示をして、

導入に必要な人などの資源を割く、
ということはほとんど
していなかったのではないでしょうか。

受講した社員に任せては、
どんなに良いことでも
導入されることはありません。

なぜなら。

受講した社員は現業を
優先せざる負えないからです。

どんなに良いことであっても、
経営側の姿勢が明確でない中、
自身が対応すべき業務に加え、
対応する余裕は通常ないからです。

さらに。

導入時にもし他の社員や部門から
なんらかの抵抗があった時に、
それに対抗するだけの権限がないからです。

多くの社員が
新しいことの導入には抵抗します。

今までの状況から変わることが、
面倒臭いからです。

導入に対する経営側の意思表示があり、
導入のための資源や体制を
経営側が整えるから、
自社のなかに導入ができます。

導入した事柄を
継続することができます。

だから、
成果、結果につながります。

受講をした社員に、
導入を任せるのではなく、
経営側として導入を進める様に対応します。

そのために、
受講内容の報告の際に、
経営としてどうするのかについて、
その場で検討を始めることです。

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