「強み」とは一体なにか?

公開日:2015/12/18

更新日:2019/04/06


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

経営戦略について調べていると、
必ず出てくる言葉が、頻繁に出てきます。

「強み」の把握、「強みの分析」、
「強みに経営資源を集中」
「強みを活かし、弱みを補強する」などなどです。

そうです。
「強み」という言葉を頻繁に使います。

「強み」を活かすことが成果を出すポイントだ、
ともされています。

あなたは、経営戦略において、
何をもって「強み」とするのか、明快に説明できますか?

戦略を策定する際には、SWOTなどにより、
強みを把握するとされています。

資源を集中するところは、「強み」の領域とされています。

「強み」は、経営戦略の根幹をなす考え方なのですが、
なにをもって「強み」と判断するか、については、
実際のところ一切説明されていません。

「これが強みだ!」と選び出すのは、
分析者、検討している人の主観でおこなわれている。
これが実態でしょう。

で、ネットで調べてみました。

強み(と弱み)をSWOTで使う、
強みを活かす、強みは経営戦略の基本。
この様な表現は、それはそれはたくさんのサイトに記載されています。

しかし、なにを持ってその事実を「強み」と決めるのか、
について明確に説明しているサイトは、本当にありません。

やはり、皆、主観で
「これは当社の強みだ」と判断しているのでしょう。
あるいは、就活などで使われる「強み」の一般的な解説として、

「できてしまうこと」または
「(いつのまにか)なってしまうこと」です。
言い換えると
「他の人には難しいけど、自分には簡単にできること」です。
参照:強み発掘ワークショップ(当該ページはなくなりました)

を用いているようです。

いや、いや、一つ見つけました。
かなり昔の記事なのですが、
メルマガ「経営戦略考」のバックナンバーの記事です。

トルシエ監督時代のサッカー全日本代表(懐かしいかなぁ)
の対フランス戦における中村俊介の起用を元ネタに、
強みについて記載しています。

その中に、
「ライバルとの比較で本当に「強み」と言えるかどうかを
冷静に吟味しなければならない。」
(上記バックナンバーから引用)
とあります。

そうですね。

強みを論じるならば、
比較の対象が必ず必要です。
その対象と比較をして、強いとか弱いという議論になります。

経営戦略において、
比較の対象は「競合企業」になるでしょう。

比較対象である「競合企業」と比べて、
自社が圧倒的に優位である、優れている、
という事象が「強み」になるわけです。

ということは、、、

「強み」を議論するときには、
どのライバル・競合と比較しているか!
ということが、明示されなければなりません。

なぜなら、比較する対象が変われば、
強み、弱みが変わってくるからです。
これ、当然のことですよね。

実際のところはどうでしょうか?

SWOTを使う分析にせよ、戦略の策定にせよ、
「強み」を議論する際に、
比較対象の競合企業を明示していますか?

実態は、そんなことしていません。

というより、競合企業の実状が、
優劣を比較できるほどよくわかるのか?
というと、そこがとても疑問です。

例えば、競合企業との販売チャネルの優劣。

感覚的に論じることができても、
実態はよくわからないモノです。

競合のことは、
わかっているようで実はわかりずらい。
結局、どんなに調べても、感覚的な話しかできないものです。

ということは、やはりある程度「エイ、ヤッ!」と、
判断しなければならない場合が多いということです。

ならば、競合という比較対象があってもなくても、
あまり変わらない!という結論になりませんか?

そうなれば、口うるさくいう必要もありませんせんし。

しかし、そんなことはありません。

「強み」を議論するときには、
もう一点、大切な基準があります。

誰も触れていない、
しかし、とても大切な考え方・基準です。

この点を忘れていると、「強み」が全く強みになりません。
たんなる思い込み。
何の役にも立たなくなってしまいます。

「強み」を議論するための、その基準とは、、、

それは、次の
「強み」の判断で用いる基準 のお話で。

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