事業承継のタイミングを設定する重要な2つの観点

公開日:2015/01/27

更新日:2019/04/13


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

経営者にとって、事業承継は大きな課題です。

事業承継を、
どのようなどのタイミングでおこなうのか?
あなたはどのように決めているでしょうか?

事業承継を考えるのは、
多くの場合、
経営者ご自身の年齡があります。

「今、経営者の俺は60歳。
65には、できるだけ後継者の息子に、
権限を譲って経営をさせたいものだ。
そして、70前には引退だな」
などと考えています。

だから、
事業承継を終えるまであと10年だ。

とはいっても、
5年後ぐらいには、
ある程度は後継者の息子に、
経営における権限移譲をしておかないと、
となるわけです。

では、
あなたが65歳になったらならば、
後継者に権限移譲できるでしょうか?

そういう訳にはいかないでしょうね。
『経営者のあなたが権限移譲をしても良い、
と思える後継者の状態』に、
実際のところ、
後継者が成長している必要があります。

「経営者の年齡」よりも、
こちらのほうが重要な要素でしょう。

この状態に後継者がなっていなければ、
あなたが権限を譲りたくても、
心配で不安で、実際には譲れない、
ということですから。

それを回避するには、
あなたが事業承継できる、
後継者の状態を明らかにして、
そこへの育成方法を考えるのでした。
参照:後継者の育成期間はどのくらいか?

では、あなたの年齡と後継者の状態が揃えば、
事業承継できるでしょうか?

実際には、
もうひとつの観点を組み込む必要がある
と思います。

それは、
事業承継するときに想定される、
『経営・事業の状態』
です。

あなたの年齡が65歳になって、
経営を任せられるように後継者が成長していたとき、
経営・事業が傾いていたら、
事業承継を進めることができるでしょうか?

そのような状態で、
後継者に事業を承継したいでしょうか?

事業承継はできるでしょうが、
その後の後継者の経営は、
容易では無いでしょう。

後継者は内心、
「たまったもんじゃない」
と思うでしょう。

後日、
「しかたなく継いだ」
「継ぎたくなかったけれど、仕方がなかった」
なんて言うのではないでしょうか?

このような状態で、
今、経営をしているあなたは、
満足な事業承継だと思えるでしょうか?

事業承継の時点で、
『実現しておきたい経営・事業の姿』、
があなたにはあると思います。

というより、
『実現しておきたい経営・事業の姿』を
詳しく描き、その実現に向けて、
事業承継までの時間を使うことです。

となると、、、

事業承継の時に、
『実現しておきたい経営・事業の姿』
を今から実現するために、
一体どれだけの時間が必要か、
ということも事業承継のタイミングに、
関わってきます。

この中のひとつに、
資産・負債の承継と、
株の集中による経営権の安定、
も含まれてきます。

事業承継の時点で、

  • 経営・事業をどのような方向に向かわせるのか
  • 経営・事業をどのような状態にしておくのか
  • 資産・負債、株をどのようにしておくのか

これらも事業承継のタイミングを考える、
重要な観点だと言うことです。

経営者のあなたの年齡よりも、

  • 後継者の状態
  • 経営・事業の状態

から事業承継のタイミングを観ることが、
とても重要になってくると思いませんか?

この2つの観点で、
今から必要な時間を考えた時に、
あなたの年齡がいくつなのか?
ということです。

その年令まで、
現役でバリバリできるのか?

難しいならば、
後継者の育成を早めるにはどうするか?
経営・事業の状態を良くするためにどうするのか?
という方法を考えることになります。

そうやって、
事業承継に向けて、
具体的に、いつ何をしていくのかを
整理し、実行することになります。

一般には「逆」に考えてしまっています。

だから、間に合わないうちに、
事業承継をせざる負えなくなり、
後継者が、会社が、事業が、
うまくいかなくなるのです。

2つの観点。
事業承継時の

  • 後継者の状態
  • 経営・事業の状態

の観点で承継のタイミングを考えてください。

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