事業承継をする時期の見つけ方

公開日:2015/04/01

更新日:2019/04/14


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

関東地方は桜が満開の4月1日を迎えました。
天気はいまひとつ。
曇天で、午後には雨が降るとか、、、

4月1日。

エイプリルフールか、、、と思いつつ、
センスの良いユーモアが思いつきませんでした。

だから、普通にブログを書きますね。(笑

経営者のあなたは、
いつ後継者に事業を引継ごうと、
考えているでしょうか?

これ、結構、悩ましい課題です。

実際にお会いした事もある元経営者の方で、
今はコンサルタントをされている方の著書を読んでいて、
腰を抜かしそうになりました。

『経営は「心技体」
そのどのひとつでも、
会社、経営に貢献できなくなったら、
そのときが引継ぐタイミングだ。』
という様な事が書かれていました。

その方はとくに、
心、マインドの部分について、
ご自身の経験を挙げていました。

その方は、
ある外資系企業の社長を2期、8年、
されたのですが、
8年の最後の2年は、
会社に貢献できる様な心ではなかったと。

事業をやっていくうちに意欲は減退していく。
そんなに長くは持たない、
というようなことをおっしゃるのです。

だから、後継者に引継いだ、
ということのようなのです。

あなたは、この考えを、
どう思いますか?

一見、そうだよなぁ、
そういうものだろうなぁ、
と思えるのですが、、、

よっく考えてみると、違うんじゃないか!です。

事業承継は、
後継者があってこそ成り立つものです。

事業売却とかM&Aもありますが、
それも相手があって成り立つ話です。

相手が必要です。

社長の心技体を考えて、
難しくなったから直ぐに引継ぐ、
なんてことはできません。

後継者はすぐには見つからないですし、
すぐに引継ぐ事も、
簡単な話ではありません。

それは大企業の理屈です。
それを中小企業に当てはめることに無理があります。

逆に、1年後に、
社長の「心技体」がおぼつかなくなる、
なんて予測はできません。

良いにつけ悪いにつけ、
事業承継には時間が必要なのです。

  • 後継者を見つける。
  • 引継げるように後継者を育て、経験を積ませる。
  • 継続、成長できるように事業を組み立てる
  • 社内の状況を整える。
  • 社外の関係を調整する。  などなど

どれも簡単な話ではありません。

事業承継を行うには、
ひとつ一つ時間と労力と知恵が必要です。

事業承継の中身を考えるほど、
社長の「心技体」から、
事業承継の時期を導きだすのは発想が逆です。

いつ事業承継をするか?

社長、経営者の「心技体」から決める、
なんて事ではなく、先に決めておきましょう。

社長、経営者の体調、健康に関係なく、
最初から決めて設定します

その時期から逆算して、
準備の中身とスケジュールを組み立て、
ひとつ一つ実行します。

半年、一年毎に進み具合を確認し、
準備の中身とスケジュールを調整します。

その繰り返しです。

事業承継は、
社長がある歳になったから、
社長の意欲が薄れてきたから、
それから考える事ではありません。

毎年、毎期、
日々の事業、経営の一部分を常に占める課題だと、
考えていた方が良いと思います。

毎年、毎年、
あなたは歳を取ります。

「心技体」は少しずつ、
衰えていくかもしれません。

日々、事業承継の時期に向けて、
カウントダウンしている様なものです。

だからこそ、
毎年毎年、事業承継に向けて、
必要な事を進めていく必要が、
あると思いませんか?

準備を進めて、
7割、8割方の準備ができたときに、
社長の「心技体」と照らし合わせて、
本当に事業承継する時期を、
導きだせば良いのですね。

人は、生まれた瞬間から、
死に向かっているのと同じように、
経営者になったときから、
事業承継に向かっています

会社、事業が成長する、伸びることも、
事業承継に向けた会社、事業の状態のひとつに、
過ぎないと思います。

 

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