ミス再発を防ぐ方法。お仕置きか、それとも・・・:社長の経営講座

こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

人が作業をしていると
そこにはミスや誤りはつきものです。

ミス、誤りが生じたとき、
あなたはどのように対応し、
再発しないようにするでしょうか?

この時の対応の観点が
意外にもズレていることがあるので、
今回はこの点をあなたと共有し、
ミス、誤りの再発を適切に防ぐ方法を
あなたと共有します。

【今回の内容の動画】(動画再生時間:13分1秒)

ズーッと担当

ある通販会社の
倉庫業務で起こったできことです。

通販会社が直接雇用契約をしている
アルバイトの方がいます。

「あぁー、この10日間は
一体何だったんだろう。

とはいえ、出荷仕分けの作業には
感謝だけどさ」
とアルバイトの方が口にしました。

このアルバイトの方。

まだ勤務を始めて数ヶ月程度ですが、
テキパキと作業をするし
作業の飲み込みも早く
ミスもほとんどありません。

出勤するごとに、
その日の午前中は入荷のあの作業、
午後は出荷のあの作業、

その次の日は、
午前中は出荷の別作業、
午後は出荷のまた別の作業と
日々、様々な作業に
対応をしていました。

ところが、ある日から、

そう、この方が
「あぁー、この10日間は
一体何だったんだろう」
と口にした約10日前から、

出勤するごとに、
午前も午後も、
出荷仕分けという作業、

出荷物を配送地域毎に
仕分けるという、

ある種、腕力ばかりの仕事だけを
担当するようになりました。

この作業は何人かで
担当する作業です。

この作業を担当する人は、
日々入れ替わります。

しかし。

このアルバイトの方は、
約10日前から毎日毎日、
この出荷仕分けの作業を
ズーッと担当しています。

作業担当の理由

このアルバイトの方が
「あぁー、この10日間は
一体何だったんだろう」
と言っていたので、
どうしたのか尋ねてみました。

話を要約すると。

ある作業のやり方の
トレーニングを受けたそうです。

イレギュラーの処理や
その時の対応内容についても
トレーニングを受けました。

トレーニングを受けたので、
その作業を行う機会が
それ以降増えました。

その方は習った通りに
作業をしていたのですが、

実はその時の
イレギュラーの処理対応に
不足があったとのこと。

本人は対応できている、
と考えて作業をしていたので、

その作業の際に、
該当するイレギュラー処理に
不足があるとは全く知ることもなく、

不足がある対応を
繰り返すことにりました。

そのため通販会社としては
不具合が生じてしまいました。

その状況があったので、
そのアルバイトの方の作業を
出荷仕分けだけに限定して
およそ10日間、
その作業だけをさせたとのこと。

およそ10日が経ったとろこで、
ある作業で不適切な処理が
何度も繰り返されたこと、

それがあったため、
今回の作業制限を行ったことを
倉庫の役職者から
説明されたとのこと。

「えっ!?10日間近く
出荷仕分け作業だけ
をやっていたのは、

他の作業のミスに対する
お仕置きってことだったの?」
と思わず言ってしまいました。

「まっ、そういうことなんでしょうね」
とそのアルバイトの方。

さて。
あなたはこの状況を
どの様に考えるでしょうか?

繰り返されたミスへの対応として
あなたはどの様に感じるでしょうか?

お仕置き、嫌がらせ、イジメ

この通販会社、あるいは
倉庫の管理者、役職者たちは、
本当にミスを減らしたい、
ミスの発生をなくしたい、
と考えているのか疑問を感じます。

アルバイトの方は、
なぜ出荷仕分けの作業だけを
毎日毎日自分だけが担当して
やることにっているのか、
その理由を全く分からずにいました。

ミスが繰り返されたから、
という理由も、
約10日経ってから
このアルバイトの方本人に
知らされています。

正直に言いますね。

本当に、単なるお仕置きの
10日間でしかありません。

単なるイジメ、嫌がらせ
だとしか思えません。

ミスを繰り返したお仕置きとして、
出荷仕分けという
力作業だけを10日間、
毎日毎日させらている、
ということすら、
該当者には伝わっていません。

「なんかよくわからないけれど、
出荷仕分けという力仕事が、
毎日毎日割り当てられている。
どうして何だろう?」と

仕事が割り振られているから
それを淡々とやっているだけ、
という状況です。

ということは、
お仕置きにもなっていない、
ということです。

今回のこの状況の唯一の救いは、
このアルバイトの方が、
この扱いで腐ってしまい、

「辞める」とか「もう来ない」とか、
「次の契約は更新しない」と
今は言っていないことです。

本心はわかりませんが、
表向きは、
「あぁー、この10日間は
一体何だったんだろう」
と言いながら、

それに続けて
「とはいえ、
出荷仕分けの作業には
感謝だけどさ」
と言っている点でしょう。

ミスへの対処とは

ミスをなくしたい。
ミスが発生しない様にしたい。

この様な意図も意思も、
今回の様な対応からは
感じることも汲み取ることも
全くできません。

ミスの発生や再発を
本当に減らしたい、
なくしたいのなら、
どの様にするでしょうか?

ミスが繰り返されている。
ミスを繰り返している作業者がいる。

このことが明らかになった時点で、
該当する作業者に対して、
ミスが繰り返し発生している事実を
まずは伝えるでしょう。

どの部分がミスなのか。

そのミスによって、
どの様な不具合が生じたのか。

この部分を該当の作業者に対して、
明らかにすることが、
何をおいても最初でしょう。

その上で、
どの様に処理することが
本来は適切な処理なのかを
明らかにするでしょう。

場合によっては、
実際に作業をさせて確かめる、
確認をすることもあるでしょう。

その様にして、
ミスが発生しない様にするでしょう。

その上で、
なぜ同じミスを繰り返したのか、
その理由を明らかにするでしょう。

不適切な対応と分からずに
ミスとなる処理を
してしまったのか。

あるいは、
不適切な処理と知りながら
面倒くさいなどの勝手な理由で、

構わないと思って
やってしまっていたのか。

その点を明らかにするでしょう。

今回のミスに該当する内容を
他の作業者でも知らない、
というケースもあるでしょうから、

他の作業者にも状況を説明し、
不適切な処理をしない様に
注意喚起を図るでしょう。

さらにイレギュラー処理に対して
どの様な内容の
トレーニングを受けたのか。

その内容に過不足はなかったのか。

トレーニング内容に過不足があった、
あるいは、適切な内容ではなかった、
ということがあったとしたら、

その部分を改善して、
イレギュラー処理に関しても
そもそも適切なトレーニングが
行われる様にするでしょう。

この様な対応を講じること。

この様な対応によって、
ミスが繰り返されることが早急に減少する、
ミスの発生がなくなること、
同じミスを他の作業者がしなくなること。

この様なことが重要だと
あなたも考えるのではないでしょうか?

当たり前過ぎます

その上でお仕置きをする、
という考え方も
あるにはあります。

不適切な対応と分かりながら
面倒臭いなどの勝手な理由で
その対応をしてしまったのならば、

きつく注意をした上で、
今回のお仕置きの様に
該当する作業を一定期間させない、
ということもあるでしょう。

しかし、通常、
ミスに対するお仕置きには、
ほとんど効果がないでしょう。

しかし、今回の様に、
お仕置きかどうかもわからずに、
管理側が勝手に設定しても、
お仕置きだとは
作業者には伝わりません。

伝わっていないお仕置きは、
不信感をもたらすだけです。

お仕置きだと伝わっていれば、
多少は反省する気持ちが増す、
ということはあるかもしれません。

しかし。

ミスしている部分がどこなのか。

ミスによってどの様な影響があったのか。

どの様に対応することが適切なのか。

さらには、トレーニングでの
対応不足はどこなのか。

この様なことがわかった上での
お仕置きでなければならないでしょう。

お仕置きというのは、
それでもピンと来ないですし、
それでミスが減ることに
影響するというのも、
なんか当たっていないと思います。

ましてや、
嫌がらせ、イジメなんかしても、
そんなものは、管理側の
単なる自己満足でしかありません。

そこから何かを産み出すことも、
何かを改めることもないでしょう。

お仕置きともわからない、
単なるイジメ、嫌がらせのために
約10日間を費やす。

何ともアホらしいと思いませんか?

でもですね。

大手でも、この様なことを
平然とやっている場合があります。

結局、何が大切なことなのか?
これがわかっていないということでしょう。

ミスを弾劾することが重要なのか?

それとも、ミスが発生しない。
ミスが再発しない。
他の人が同じミスを繰り返さない。

こちらが重要なことなのか。

言うまでもなく明らかでしょう。

そして、その重要点を実現するには、
お仕置きをする方が良いのか、

それともミスを明らかにして
適切な処理を行える様にすることが
今後を考えて重要なのか。

当たり前すぎますよね。

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