事業承継を成功させる後継者への引継ぎ方

公開日:2015/03/04

更新日:2019/04/14


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

事業承継を後継者にしたあと、
経営・事業がどのようになることを、
経営者のあなたは、望んでいるでしょうか?

  • 会社・経営・事業が順調に継続する
  • 会社・事業に発展の兆しがある
  • 会社・事業が今より成長している
  • 事業の将来に期待が持てる
  • 後継者が自信をもって経営している

などなど

すくなくとも、
今情報番組や紙面を賑わせている、
『大塚家具』のお家騒動のようにはなりたくない
と思っているでしょう。

ご自身が会長として、
後継者の子供の社長と、
経営権を巡ってやりあう。

意見の対立、確執が生まれる。

ご自身が思ってもいなかった方向に、
会社が進んでしまう。

こんなことは避けたいでしょう。

例え、今、ご自身がやっている経営、事業運営とは、
異なる部分があったとしても、
期待や納得の上でにしたいでしょう。

『大塚家具』の状況は、
ここからはかけ離れていますからね。

この部分で確執、対立しているのですから。

では、あなたが望む姿になるように、
事業承継をするには、
どうしたら良いのでしょうか?

事業承継は、
陸上競技のリレーに例えるとイメージしやすいと思います。

4人の走者がバトンを受け渡して走り、
記録を競う競技がリレーです。

事業承継を考える時、
走者の間でおこなわれる、
バトンの受け渡しをイメージすると、
わかりやすいと思います。

前の走者が、
経営を今している社長のあなた。
次の走者にバトンを渡す走者です。

次の走者が、
あなたのお子さんなどの後継者。

バトンを受け取り、
あなたの勢いを受けて走りだし、加速します。

事業承継は、まさに、
このバトンの受け渡しです。

リレーの場合、
前の走者がいきなり次の走者に、
「はいよ!」とバトンを渡すでしょうか?

自分のタイミングで、自分のやり方で、
バトンを差し出して、
「受け取ってくれよ!」と言うでしょうか?

そんなことはしないですよね。

記録や勝利を目指しているなら、
「このタイミングでこうやってバトンを渡す。
これで受け取れる?」と、
次の走者と調整しますよね。

次の走者の受け取り方が上手くなかったら、
「こうやってバトンを出すから、
こう受け取ったらどう?」とか、
「こうやると受け取りやすいよ」と、
アドバイスをするでしょう。

さらに、コーチに二人で相談に行って、
受け渡し方を調整するとか、
渡す側、受け取る側、
双方のやり方を変えるかもしれません。

「一緒に練習してんだから、
言わなくたってわかるだろ!」という世界じゃない
わけです。

確実にバトンを受け渡し、
しかも加速して走りだしてほしいから、
よくなるように一緒に準備するわけですね。

さらに、、、

バトンの受け渡しは、
一緒に走っている間にバトンの受け渡しをします。

前の走者が走ってきて、
ラインのところでピタッと止まって、
次の走者にバトンを渡しそこから次の走者が走りだす、
なんてやり方はしないです。

短いながら一緒に走って、
スピードを合わせる間にバトンを渡し、
そのスピードをバネに次の走者は加速します。

元の走者は、バトンを渡してから、
やっと減速するのです。

リレーは、
走者の間で一緒に行う作業で、
バトンが受け渡され、記録・勝利につながるのです。

事業承継も、全く同じだと思いませんか?

「一緒に働いてきたんだからわかるだろ!」
ではないと思います。

「俺の仕事はここまで。
あとはお前が引き継げ!」
というものでもありません。

一方的に渡しておしまいではないです。

どうやって事業承継をするのか、
社長のあなたと後継者で、
一緒に作り上げるものです。

うまく引き継げるように、
学び、準備や練習をし、
あるときは教えてもらい、
作り上げることです。

どうやると上手く受け渡せるか練習するように、
何度も確認するものだと思いますよ。

一度決めたから、
あとは実行するまで大丈夫、
というものではありません。

状況に合わせて、
事業承継の中身を、
社長、後継者で確認して、
うまくいくように調整するものです。

  • 話し合うことが必要。
  • 意見を闘わせることも必要。
  • 任せることも必要。
  • 学ぶことも必要。
  • 実践することも必要。

社長と後継者で一緒に創りあげ、
そして実行することが事業承継
だと考えています。

だから、、、

「経営者としての覚悟を後継者が持つことだ!」とか、
「事業承継計画があればうまくいく」と、
事業承継について勧めていることに、
一撃を加えたいと思っていますよ。
ぶっ潰したい!ですね。

そんな簡単なことじゃぁないと考えています。

だからといって、
難しいわけではありません。

楽チンではありませんが、
難しいことではありません。

やらなければならない、
必要なことは、決まっているからです。

あとは、やるのか、
それとも、やらずに「ホイ」と、
いきなりバトンを渡すのか?

その差だけです。

大塚家具でも、
適切なアドバイスを受けて、
事業承継していたら、
こんなことにはならなかったでしょうね。

事業承継のわずかの差。
その差が、
あとあと大きな差を生み出しちゃうのですね。

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