経営者・後継者は先に出しましょう!

公開日:2015/09/11

更新日:2019/04/16


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

「ハガレン」って知っていますか?

「鋼の錬金術師」という、
日本の漫画、アニメーションの略称です。

一時期、日曜日の夕方だったでしょうか、
再放送されていて時々見ていました。

主人公が母親を生き返らせるために、
錬金術最大の禁忌、人体錬成をおこない失敗。
身体の一部を機械鎧に装着。

その後、国家錬金術師となり、
元の身体に戻るための力を持つ、
「賢者の石」を探す旅にでる。

というような話です。

 

この話の中でよく出てくるのが
「等価交換」という言葉。

その意味するところは、
無から有は作れない

何かを得るには同等の代価が必要
という考え方で、
錬金術の根本原理とされています。

と同時に、思想信条としても、
漫画、アニメの中で扱われています。

「錬金術なんて、
そもそも現実的な話じゃないし。
そこで錬成だの等価交換と言われても。
そもそも漫画でしょ!」
なんて意見があるかもしれません。

でもですね、

現実の世界は「等価交換」で成り立っています。

最低でも「等価交換」です。

うまくいけば、等価交換以上に、
あなたには得るものがあります。

さらに言うと、
等価交換なのですが、
あなたが必要なものを得てから、
それと等価のものをだすわけではありません。

簡単に言うと、
あなたは常に先に出さなければなりません

出した後に、
出したものと等価なこと、
あるいは、それ以上の価値を、
手に入れることができるわけです。

これは揺るぎようのない事実です。

 

実際の世界で見てもわかります。

お腹が空いた。
食べ物が欲しい。

となれば、
最初にお金を払って食べ物を買います。

コンビニのおにぎりやお弁当を、
先に食べてお腹が満たされてから、
おもむろにお金を払うわけではありません。

レストランで注文しますよね。
お金はその時払いませんが、
その代金を払うことを、
注文することで約束しているわけです。

だから、料理が運ばれてきて、
あなたは食べることができます。

車が欲しい場合は、
お金を払って購入してから、
初めて自分で自由に運転できます。

好きなときに、行きたいところへ行って、
好きな使い方ができます。

例えば、
キャンプ用具などを積んで、
車で遠出ができるようになります。

お金を払う前に、
キャンプやデートで散々乗り回してから、
お金を払って購入するわけではありません。

等価交換ですが、
先に出すことが条件なのです。
先に出すから手に入れることができます。

 

ご自身のビジネスでも考えてみてください。

あなたの商品、サービスを、
お客様がお支払いをしてくださる前に、
提供しているでしょうか?

飲食店なら、
お客様の好きに飲んで食べていただいて、
もしよければお金を払ってくださいね、
なんてことをやっているでしょうか?

あなたが何かを得たいなら、
あなたが得るだろうものと等価なものを、
あなたが先に出す必要があります。

こんなこと、
当たり前のことですよね。
よく考えなくても、
至極当然のことだ、とわかると思います。

 

ところが、多くの場合、
私たちは、この原則を忘れてしまいます。

自分が出さずに、
価値のあるものを手に入れようとします。

先に価値あるものを手に入れて、
できればこちらから、
価値を出さずに済まないかと考えます。

 

私も以前そうでした。

無料じゃなきゃやらない。
払う前に充分試せないとヤダ、
なんて思っていました。

だから、うまくいきませんでした。

等価交換の原則から考えれば、
こんなことは成り立たないのにね。

出さないから、入ってこないんです。

先に出すようになって、
やっといろいろが、
うまく回るようになりました。

手に入れようとするだけでは、
何も入ってこないんです。

入る余裕がないからです。

 

水の一杯入ったガラスのコップを、
イメージしてください。

うまくいかない状況は、
水かいっぱい入っている状況です。

変に動かすと、水がこぼれちゃいますよね。

うまくいっていない状況は、
その状況と同じで、
何も動かせないから、なにも上手くいきません。

先に自分で水を少しこぼして、
コップの外に出しますよね。
すると、空いたところに、
新たに液体を入れることができます。

赤い水を入れたら、
今まで透明だったコップの水が、
薄っすら赤色になるでしょう。

透明な水で一杯だった状況とは、
違った状況になります。

上手くいくようになる、というのは、
赤色になった水の入った、
このコップ様な状態のことです。

ということは、
たくさん出せばたくさん入ってきて、
状況を一変することもできるわけですね。

 

でも、先に出すのって不安。

この気持ちもわかります。
不安なこともわかります。

だから、
不安な点を質問するんです。
そうやって不安な点を、解消するんです。

解消せずに、
水の一杯入ったコップのままだから、
いつまで経っても何も変わりませんし、
変えることができません。

「等価交換」

錬金術や「ハガレン」の話じゃなくて、
ビジネス、経営、事業に、
ドンピシャ当てはまる考え方ですよ。

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