3つの事柄の実施順序で結果に雲泥の差が生じる

公開日:2015/06/29

更新日:2019/04/15


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

事業承継をする、
後継者が経営、事業を継ぐとなったときに、
経営者、社長が後継者に対して、
やっておく3つの事柄がありました。

  1. 経営、事業、会社の状況を明らかにする
  2. 経営、事業の将来についての経営者、社長の考えを明らかにする
  3. 後継者が意欲を持てるように調整する

前回までの3回で、
それぞれの中身をお伝えしました。

参照

 

ここで経営者、社長のあなたに質問。

この3つの項目。
どのような順番で行いますか?

「順番がふってあるから、
1番目から順にやるのでは?」

こんな風に考える方、少なくありません。

順番はよく考えて行う必要があります。

このあと説明しますが、
順番を入れ替えると、
継ぐことになっていた話が、
継がない話になってしまう可能性があるからです。

 

まず、3番目の、
「後継者が意欲を持てるように調整する。」

調整するのですから、
それまでに、調整するネタとして、
将来に関する考えがあなたから提示され、
後継者がそれについて考えている、
という状況が必要です。

ということは、
何があっても、
最初にやることではありません。

となると、
1番目と2番目の順番が怪しい、
ということになります。

 

多くの場合、1番目の現状の話から始めます。

これが間違い、勘違いです。

なにがあっても、
最初に後継者に伝えることは2項目目、

「経営、事業の将来についての、
経営者、社長であるあなたの考え」です。

あなたがどのような将来の姿を描き、
それにどれほどの魅力と期待があるのか、
ということが最初です。

この部分で、
後継者、後継者候補が、
自分がその実現に少しでも関わりたい!
と思えるほど魅力があることが重要です。

単なる夢物語、空想ではなく、
経営者、社長のあなたが、
本心、心の底から実現を目指していること

さらに、それが、
自社にプラスなだけでなく、
お客様や社会にとってプラスになる、
という中身が必要です。

人は誰しも、
自分の存在意義を見出そうとします。

そのために「自分探しの旅」を始めちゃいます。
で、さまよって見つけられない、
ということになるのですけどね。

存在意義、存在場所を求めて、
人はさまよっているのです。

後継者も同じです。

息子だから、婿だから継ぐ。

これでは、
自分が納得出来るだけの存在意義、
存在場所にはなりません。

その事業、経営に携わること、
将来の姿の実現に関与するとを、
後継者が自ら選ぶからそれが存在場所になり、
存在意義につながるのです。

だから、最初に、
あなたがどのような事業、経営を目指しているのか?

それが後継者が賛同できるほど、
魅力的であることを伝えます。

逆に、
もし現状を最初に伝えたとしたら。

その状況に後継者は、
不安と失望を感じるかもしれません。
状況に自信を失うかもしれません。

そうなってしまったら、
どんなに素晴らしい世界を見せても、
心はついていけない。

拭い去れない不安を抱え続け、
自信が増すことはないでしょう。

最初に、経営者、社長が描く、
実現できるだろう将来を伝え、
後継者の賛同や興味を引いてください。

 

次に伝えることは、、、

未来を見せた上での経営、事業の現在、現状、、、

ではありません。

3番目の
後継者が意欲を持てるように調整をします

経営者、社長のあなたと後継者の考えを調整して、
それぞれが期待を持てる、
経営、事業の将来の姿を作ります。

経営者、社長のあなたと後継者が、
共通の未来像をもつ、
経営、事業の将来の姿を共有します。

 

それから、現状を明らかにします。

経営者、社長のあなたと、
後継者が共有している将来に対して、
現在はどの位置にいるのか?
どのくらいのギャップがあるのか?
これを明らかにします。

 

この順番でやれば、将来へ向けて、
現在から何をどのようにしていくのか、
ということが明らかになります。

経営者、社長と後継者で、
それぞれ何をするのか、
役割分担をすることもできます。

そして、
同じ未来、将来を目指して、
協力して日々の経営、事業運営に携わる
ことができます。

日々の活動を行う過程で、
経営者、社長のあなたから後継者に社長の座が譲られる、
という上手くいく事業承継の状況を
作り出すことができます。

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