後継者が学ぶのは「当たり前」の中身とは?

公開日:2015/05/01

更新日:2019/04/14


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

事業承継する後継者が、
経営能力を高めるために学ぶことは
どのようなことか?というお話。

経営・事業で当たり前、
と思っていることが、
違っていたとしたら、、、

あなたは、
「科学的調理法」ってご存じですか?

科学とは言っても、
家庭でできる調理法です。

先日、たまたまTVを見ていたら、
「今でしょ!」の林修さんの番組で、
科学的調理法を取り上げていました。

そもそもは、
特売の肉を高級肉並みの味、
柔らかさにできないか?

お弁当の料理を、
冷めても美味しくできないか?

のような問題の解決策としての、
「科学的調理法」です。

でですね、、、

肉を低い温度のオーブンで、
長い時間かけて焼く。

フライパンに常温の油を浅く入れて、
衣をつけた「とんかつ」をいれ、
上から油を注いで、徐々に温度を上げる。

お弁当に入れる鶏唐揚げは、
最初にネギや醤油などで味を整えた水から、
ゆでてしまい、そのあとに揚げる。

こんなことが、実演されていました。

で、ゲストのV6のイノッチ、
女優の高畑さん、林先生が実食して、
その驚きの美味しさを伝えていました。

よくある料理番組、
料理研究家の方が教える、
当たり前の調理法があります。

肉は熱いフライパンで、
表面を焼いて肉汁を閉じ込める。

(肉汁を閉じ込めることは、
某女子大の栄養学の教授が科学的に計測して、
肉汁が閉じ込められないことを、
やはり別のTV番組でやっていましたけれどね。笑)

とんかつは高温の油でカラッと揚げる。

鶏唐揚げは、
生の鶏肉に味を十分染み込ませてから、
片栗粉を振って揚げる。

普通の調理法では、安い肉は安い肉のまま。
肉汁もなくバサバサのまま。
冷めた鳥唐揚げは、やはり美味しくない。

しかし科学的調理法は、
当たり前の調理法とは全く異なる方法なのに、
安い肉が高級肉と同じ食感、味になるのです。

とはいっても、

「全然科学的じゃないじゃん!」

と思ったかもしれませんが、
この料理常識をくつがえす調理法は、
科学に裏付けられています。

肉を形作るタンパク質。
急速に熱が加わると一気に肉が縮み、
そこから肉汁が流れ出てしまいます。

肉汁、旨味を閉じ込めると称して、
熱いフライパンで焼くことは、
実は逆効果だったのです。

低温のオーブンでじっくり焼くことで、
肉汁が流れ出ることなく焼けるわけです。

でですね、
ここからが、さらに衝撃的ですよ。

高級な料理店は、
この調理法を実際にやっている、
ということなのです。

知らないのは、
巷の料理研究家と一般の人、
ということになります。

プロは知っている。
プロはやっている。

私たちが教えこまされていることは、
実は、あたりまえではなく、
異端だったわけです。

恐ろしいことです。

この科学的調理法を知っていれば、
安いお肉でも、
高級肉並みに味わうことができます。

そのチャンスを、
私たちはずっと逃してきたのですね。

「料理の世界ではあたりまえ」という、
意味のない思い込みをしている人から、
教わってしまったからです。

恐ろしいことです。

で、、、

これは料理の世界だけではありません。

経営・事業・ビジネスの世界でも、
あたりまえのように起こっています。

  • 計画の作り方
  • 経営に関する考え方
  • 事業構造、組織の作り方
  • 商品・サービスの作り方
  • 社員の扱い、意欲の引き出し方
  • 事業の作り方
  • お客様との関係構築のしかた

などなど、などなど

どれもこれも、
「肉の表面を焼いて肉汁を閉じ込める」のような、
さもあたりまえを信じこまされていることが、
少なくありません。

それを後継者が、
一所懸命学んでいるかもしれません。

そして成果、結果がでない、
と悩んでいる後継者は少なくありません。

実際には、ちっともあたりまえではなく、
「異端」「不適切な方法」にも関わらず、
それを一所懸命学んでいるのかも

「みんなが言っているからやろう」
「みんながやっているからやろう」
なんて考えは止めましょうね。

そんなことを、
後継者が一所懸命学ぶことは、
避けましょう。

「あたりまえ」は「あたりまえ」では、
ありませんからね。

背景、理由、関係性が、
はっきりと説明されていることを、
後継者は、経営能力の向上のために、
学びましょうね。

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