結果を活かすためのたった3つのポイント:社長の経営講座

こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

状況を把握し、
なんとか改善につなげよう
と考えます。

状況を把握するために
アンケートを取る、
あるいはなんらかの調査をします。

しかし。

現実には調査をして、
結果を整理して、
それでお仕舞い、
ということが少なくありません。

アンケートや調査をしたけれど、
それっきりで何も変わらない、
ということが少なくありません。

【今回の内容の動画】(動画再生時間:16分39秒)

今回は、調査などを行ったら
その結果を活かすために、
どの様な点を押さえれば良いのか、

調査をする前に対して
変化した状況、
改善した状況を作り出すには
どの様な点を押さえておくのか、
この内容をあなたと共有します。

 

作業者のスキル

通販系のある倉庫で
実際にあった話です。

倉庫内の作業を行うために、
それぞれの作業について
トレーニングが行われています。

座学で作業の内容、手順を学びます。
そのあと、トレーナーがついて、
一連の作業を実際に行います。

その作業での
全てのケースを体験できる、
というわけではありませんが、
主たる作業を一通り、
トレーナーが見守る中で
作業者は実践します。

作業上の注意点を
その際に具体的に教わります。

わからないこと、
不明なことは、
トレーナーに確認し、
明らかにします。

このトレーニングがあった後、
実際の作業を
割り当てられる様になります。

作業者が新たなスキルを
獲得したことになります。

実作業を行う際に、
学んだこと以外の状況、
あるいは不明点に遭遇すると、

個別にトレーナーのサポートを得て
解決することで、
作業内容に
対応できる様になります。

倉庫内の作業は
種々多くのものがあるので、

この様にトレーニングをすることで、
作業者の対応できる作業、
スキルが増えていきます。

トレーニングの調査

この倉庫では、
同じ様な方法で、
作業者の業務スキルを増やし、
高めることを行ってきました。

ただ、時期によっては、
新たな作業者が一度に増え、
十分なトレーニングができずに、
実作業を行うケースも出てきました。

トレーニングの実施記録も
十分ある状況ではなくなりました。

そこで、各作業者に、
自身が受けたトレーニング項目を
申告するアンケート調査を
実施しました。

トレーニング項目の中から、
自身がどの作業項目のトレーニングを
どの部分まで受講しているのか、
を答えるものです。

この調査を行う理由は、
まず、作業者の誰が、
どのトレーニングを受講したのか、
を明らかにすることです。

それにより、その作業者が
どの作業に今現在、
対応可能なのかを
まず明らかにするためです。

次に、トレーニングを
受講していたとしても、
作業の実績や作業頻度、
作業の実施機関などから、

再トレーニングの必要可否を
明らかにするためです。

3番目に、その作業者の
実施可能な対象作業が
明らかになるので、

他の作業のトレーニングを
今後実施することです。

その作業者の
対応可能な作業を増やすためです。

変化が起こらない

作業のトレーニングに関する
アンケート調査を終えて、
数ヶ月がすでに過ぎました。

しかし。

何も変化は起きていません。

以前より、
トレーニングの実施結果、
現在実施可能な作業対象を
作業者自身が
見ることができます。

その内容が以前と変わった、
最新になった、
というわけではありません。

中身は以前と同じままです。

トレーニングは実施して、
すでにその作業が
何回も割り当てられていても、

アンケートの実施前同様、
トレーニング実施記録はない、
というケースがゴロゴロあります。

トレーニングは受けているけれど、
実施結果やパフォーマンスの理由から、
再トレーニングを受けた、
という話はありません。

そして。

トレーニングを受けていない、
あるいは、
座学まではやったが、
実地のトレーニングをやっていない、
という内容について、

対応が実際に行われている
というわけではありません。

今まで同様、
作業に割り当てられない、
という状況が続いています。

実施しても変わらない

社長、経営者のあなたが、
もしこの状況を知ったとしたら、
どの様に考えるでしょうか?

勿体無い、と思いませんか?

何をやっているんだ、
と考えませんか?

アンケートを準備する。

それを全作業者に配布し、
回答してもらう。

回答結果を整理する。

この作業だけでも
かなりの手間暇がかかります。

それにもかかわらず、
何も変わっていないのですから。

なぜこの様なことに
なってしまうのでしょうか?

今回は、倉庫の作業者の
対応作業と作業スキル
に関することでした。

研修受講、あるいは、
スキル、資格のための受験が

同じ様な話として
あなたの会社にもあるでしょう。

アンケートや
受講、受験記録を
提出させている
という場合もあるでしょう。

しかし。

アンケートや受験結果、
受講結果を提出した結果、
何かが変わったわけではない、
というのが現実ではないでしょうか?

実施する。
調査する。

しかし、
現実には何も変わらない。

なぜこの様なことに
なってしまうのでしょうか?

何に使うか?活かすか?

その理由は、
何に使うのか、
どの様に活かすのかを
具体的に明らかにした上で、
実施をしていないからです。

3つのポイントを押さえた上で、
アンケート調査や
実施結果の提出という作業を
行っていないからです。

3つのポイント。

その1番目は、
調査、収集した結果を
何に使うのか、
何に活かすのかという目的です。

今回の事例の倉庫業務の場合、
アンケート調査の目的は、

第一に、
現在の対応可能な
その作業者の対象作業を
明らかにすることです。

トレーニングを受講した、
ということは、
一応、その作業は実施できる、
ということです。

今まで割り振らなかった作業を、
その作業者が実は
対応できるのかもしれません。

そうなれば、
その作業の実施対象者は、
今より増えるので、
作業の割り当てが
やり易くなるということです。

第二に、
トレーニングが未受講ならば、

その作業者が
トレーニングを受けることで、
作業の対象が増えます。

第一の場合と同様に、
作業の実施対象者が
今より増やすことができます。

どの様に活かすのか?

押さえるべきポイントの2番目は、
どの様に活かすのかです。

先ほどの1番目のポイントの
2つの観点から考えると、

その作業者の
今後の実施作業領域と
対象となるトレーニングを
明らかにすることができます。

ここの作業者の
スキルアップの対象が
明らかになることであり、

積極的に明らかにする、
ということです。

もう一点は、
実際の作業の結果、

ミスの有無や実際にその人が
行っている作業実態などから
再トレーニングの可否を
判断することです。

対応内容を明らかにする

ポイントの3番目は、
実際の対応内容、作業内容を
具体的に明らかにすることです。

例えば、ポイント1番目からは、
それぞれの作業領域に対して、
対応可能な作業者の数が、

今現在どれだけいるのか、
いつまでにどの人数にするのか、
ということに影響します。

この内容が、
作業毎の要員計画につながります。

ということは、
採用やスキルアップについても
深く影響するということです。

さら作業者ごとのスキルを
最新に修正することです。

その前提として、
作業者のスキルがどこに整理され、
どこに表示されているのか、
どの様に使われているのか、
という点を
明確に押さえていることです。

そして実際の改訂を
どの様にいつするのか、
ということです。

スキルが最新になっていれば、
少なくとも、
アンケート調査や
受講結果を提出しても
何も変わっていないという状況を
変えることはできます。

同じくポイントの1番目から、

先ほどお伝えした様に、
該当作業について
実施可能な作業者の数を、
いつどの人数にするのか、
が明らかにできます。

その上で、
誰がその作業を実施できる様に
いつまでにするのか、
ということです。

要員計画を実現するために、
作業者個々の
スキルアップの計画につながります。

その作業のトレーニングを
いつまでに実施して、
その人が作業をできる様にするのか、

計画し、実施につなげる
ということです。

その作業者が実施可能な作業を
これからどうやって増やすのか、
ということを明らかにし、
計画するということです。

そしてこの中には、
必要な再トレーニングについても
計画し実行するということです。

トレーニングに関して、
その内容や教材を
改定する必要あるかもしれません。

いつ中身を検証し、改訂するのか、
という点を計画し、
実施することになります。

抜け落ちる項目

今回の事例の様に、
アンケートなどで
スキルの調査を行いますが、
結果が活かされません。

その理由は、
先ほどの3つのポイントを
ハッキリと押さえていないからです。

なんとなく目的はあっても、
その結果をどの様に活かすのか、
それを実現する具体的な内容、

要員のスキル状況を整理し、
要員計画に反映するとか、

スキルを最新に改訂するとか、
スキルに関する表記が
全てその最新の内容にするとか、

トレーニングが計画されて、
作業者に伝えられ実施するとか、

トレーニングの内容を検証する、

ということまで
最初に具体的に考え、
準備をしていません。

ポイントの一つ、
何に活かすのか、
という目的部分は
あることが多いでしょう。

アンケートなどの
調査のやり方も、
詳しく検討し準備し、
実施することになるでしょう。

しかし。

結果をどの様に活かすのか、
その具体的なやり方の部分、
ポイントの2番目、3番目が
抜け落ちていることが多いです。

そのために調査はしても、
それでおしまいです。

結果が活かされる、
活かされている様に
社員や作業者から見える、
という状況になりません。

今回の事例の
倉庫の場合と同じです。

アンケート調査をしただけ、
受講結果を調べただけ、です。

それでお仕舞いになってしまいます。

手間をかけて
アンケートなどの調査をするのですから、
その結果をフルに活かしたいものです。

特にスキルに関することは、
活かすことができれば
業務にプラスに働きます。

実施できる人が増える。
作業の質が良くなる。

量、質ともに、
今より良くすることができます。

だからこそ、
何かを調べるときには、

調べた結果の使い方と、

結果をどの様に活かすのかという点と、

結果を使う具体的な中身

の3つを、実施する前に
明らかにしておく、ということです。

この準備をするので、
アンケートなどで行った作業の結果を

実際に活かし、
活用することができる様になります。

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