社員が育つ研修を実現する方法:人の採用と育成(19)

こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

人の採用と育成に関するシリーズの
第19回目です。

前回は、
社員が育つ研修を行うために、
どの様な点が準備段階で重要か、
という点をあなたと共有しました。

今回はさらに、
社員が育だつ研修のために
検討すべきポイントをあなたと共有します。

【今回の内容の動画】(動画再生時間:9分45秒)

こんにちは。
ウィズスマイル 降旗(フルハタ)です。

社員の教育、育成方法としての
社員研修について、
あなたと内容を共有してきました。

今回の内容、
社員が育つ研修、育たない研修の2回目として、
社員が育つための研修を実施する方法について、
検討すべきポイントの話に入りましょう。

座学で詰め込む

社員研修を社内で行うと、
短期間に中身を詰め込んで行うことが
少なくありません。

新入社員研修の場合は、
入社後、1週間から10日程度で研修を終え、
それ以降は配属してOJTということが
少なくありません。

現在の状況でのOJTは、
社員の成長、会社の事業の成長を考えると
好ましい点はないので、
避けた方が良いのですが、
実際にはOJTに任せている場合が多いです。

OJTがもたらす害については
人の採用と育成に関する
今回のシリーズの中で
解説をしていますので、
そちらを参考にしてください。

話を戻します。

役職に就く前の研修の場合も、
1日の間に多くのカリキュラムを詰め込み、
座学を行い終了、
というケースが少なくありません。

現在の業務があるから、
社員研修のために時間を取られたくない、
という考えがあるからなのでしょう。

しかし。

座学で詰め込み学習を行っても、
受講する社員の頭の中には
何も残りません。

そこで学んだことを、
実務で活用しようとは思いません。

その結果、
社員研修を受講したけれど、
何も変わらない、
何も変えない社員が
生み出されることになります。

社長、経営者のあなたは、
この状況を望んでいるのでしょうか?

座学だけだから

座学を否定しているのではありません。

学ぶ。識る。

この観点で、座学が不要、
ということはありません。

座学自体は必要な場合が、
少なくありません。

というより、
むしろ座学が必要でしょう。

問題は、その後です。

座学をやり、
内容を説明し、
受講者から質問もないので、
社員はわかった、理解したと考え、
次のカリキュラム、内容に
移ってしまうことが問題です。

あなたにも経験があると思いますが、
頭でわかっていることと、
実際にできることは
大きく異なります。

わかっていると思っていることが、
得てしてできない、
実行できないことが
少なくありません。

わかっていると思っていても、
それを活用することができません。

この状況が、
社員研修を受講しても、
社員が変わらない、
成長しない原因でもあります。

実施する時間

座学で学んだことを、
実際に行う、
という時間が必要です。

例えば、
新入社員の名刺交換マナーならば、

説明を受け、
その場で新入社員同士で
やってみるだけでは足りないでしょう。

先輩社員に同行して、
実際のお客様と
名刺交換をする機会があり、
フィードバックを受けることで、
身につく面があります。

役職者に就く前の研修で、
役職者は経営・事業の
課題を見つけ、

自分で解決できること、
上司や経営陣に提言すること、
を通じてより良い成果、
結果を生み出す、

ということを
教えるとしましょう。

説明だけではなく、
今の業務での問題、課題を
見つけること、

それについて提言内容を
検討する時間を
研修の中に組み込むことです。

一連の活動、

・問題・課題を見つける、
・自分で解決すること、
提言することを切り分ける、
・提言内容を整理する

について発表をし、
フィードバックをもらう機会を
研修の中に組み込むことです。

「受講しました」でおしまい

座学だけではなく、
その場でテーマを与えて
グループで検討するなど、

実施する機会を設けている、
とおっしゃる方もいらっしゃるでしょう。

それは素晴らしいことです。

しかし。
社員の成長を望むならば、
悪くはありませんが、
これだけでは足りません。

研修の中で行われる
実施の時間は、

何があっても
研修でしかないからです。

テーマを与えて
受講者でグループを作って
議論、検討を行っても、

それは研修という場での出来事
でしかないからです。

社員研修という、
ある意味特殊な場面で、
テーマが与えられ、
実施しなければならないから
行われたことでしかないからです。

社員研修は、
座学の講義を行い、
講義内容に基づき
テーマを与えて実施の機会を設ける

というだけでは、
研修の目的を達しない、
ということです。

これでは、
研修を受講しました、
で終わってしまうということです。

実務に活かす期間

社員研修の目的は、
実際の業務の中で、
研修で学んだことを使う、
活かすことです。

研修の場で、
与えられたテーマについて
実施しましたというのは、
研修の中のでやり方の一つ
でしかありません。

ということは。

学んだことを
実際の業務の中で活かし、
その結果について
フィードバックすることが
好ましいわけです。

先ほどの新入社員研修での
名刺交換マナーでお伝えしたように、

研修の中で、
新入社員同士で交換してみるだけでなく、

先輩社員に同行して、
実際のお客様と名刺交換をして、
フィードバックをもらう、
ということと同じです。

このことを考えると、
座学、その実施として
社員研修を行う期日以外に、

実務で実施した状況を
受講者に報告させ、
そこにフィードバックすることが
必要になることを意味します。

今までのように、
社員研修の時間を設けました、
ではなく、

社員研修の時間ののちに、
実務での活用について
フィードバックする場、
時間が必要になるということです。

実務での活用を報告し、
フィードバックを受ける、
ということは、

社員研修で学んだ内容を
実務で活かす必要あります。

ここまで研修の中に組み込むので、
学んだ内容を実施しよう、
実務で活用しようとします。

学びが実務に反映され
活かされるようになります。

実務で使われるので、
社員の身につくようになり、
社員の成長につながります。

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