強み、弱みは役に立たない!

こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

「強み」「弱み」

経営戦略について調べていると、
必ず出てくる言葉の一つです。

(動画再生時間:14分55秒)

(BGMには、音楽素材MusMusの楽曲を使用しています)

「強み」の把握、「強みの分析」、
「強みを活かし、弱みを補強する」などといわれます。

「強み」を活かすことが成果を出すポイントだ、
ともされています。

戦略を策定する際には、
強み、弱みを明らかにして、
SWOT分析により導き出すとされています。

資源を集中するところは、
「強み」の領域とされています。

就職活動でも、
事前に自分の強みと弱みを把握しておくですとか、

面接の時に面接官から
「あなたの強みを教えてください」
と質問を受けることもあります。

会社、事業だけでなく、
人自身についても強み、弱みを
使うことが多いです。

今回は、この強み、弱みを考えるときに、
とても重要な点があり、
その点を外すと全く意味がなくなることがあるので、
それをあなたと共有します。

 

何が強み、弱みなのか?

あなたの会社、事業の強み、
あるいは、あなた自身の強み、弱みを
考える、明らかにするとなったとき、
あなたはどうするでしょうか。

多くの場合、
「うちの会社の強みは何か?」とか、
「私の強みは何か?」と
考え始めるでしょう。

考えついた内容を書き出し並べて、
どれが該当するか選ぶことを
始めるでしょう。

ではここであなたに質問です。

あなたは経営戦略において、
何をもって「強み」とするのか、
明快に説明できますか?

なにをもって「強み」と判断するか、
については、
実際のところ一切説明されていません。

経営戦略の根幹をなす考え方のひとつで、
戦略を導き出す分析手法である
SWOT分析があります。

この分析では、
強み、弱みを分析の軸の一つとして使いますが、
何を持ってその事実を強みと決めるのか、
あるいは弱みと決めるのか、

その判断基準について
明確に説明しているものは
一切見当たりません。

 

相手があっての強み

強み、弱みですが、
この元の強い、弱い自体が、
絶対的な評価基準ではありません。

相対的な評価基準です。

例えば、スポーツで考えると
わかり易いでしょう。

県内では強いチームで、
攻撃力が強みで、

多少失点をしても
それを上回る得点で勝ち進み、
ほぼ毎年全国大会に出場しているチームが
あったとしても、

全国大会では、
得点がなかなか取れずに、
初戦敗退が続いているかもしれません。

あるいは、例えばサッカーの場合、
J2リーグで運動量が強みで、
豊富な運動量で相手に競り勝ち、
上位になったチームだからとしても、

J1に昇格した時に、
その運動量が相手に通用して、
同様に強いチーム、
勝つチームになるわけではありません。

「強み、弱み」を議論するときには、
どのライバル・競合と比較するのか、

比較の対象が明らかになっているので、
その比較対象と自分たちをある事項で比較をしたとき、

先ほどの例では、
攻撃力とか運動量と
それによる試合の結果を結びつけて比較したときに、

初めてそれが強みだ、
ということがわかります。

比較の対象が、
明示されていることが必須です。

比較する対象が変われば、
強みが弱みに変わることが起きます。

明確に設定した相手と比べた時に、
この点は相手よりも強い、

あるいは、
こちらの点は相手よりも弱い
という評価が強み、弱みです。

事業について強み、弱みを議論するならば、
比較の対象となる相手、
この場合は競合相手、競合企業を
明らかにして、

それと比べて自社の
この部分は強い、この点は弱い
と議論をする、
それが強み弱みの議論です。

先ほど戦略を導き出す際に出てきた
SWOT分析にせよ、
あるいは、戦略そのものの策定にせよ、

「強み、弱み」を議論する際に、
比較対象の競合企業を明示していますか?

実態は、ほとんど
そのような事はしていません。

相手を明らかにすることなく、
いきなり、自社の強みはこれ、
弱みはこの点だ、との議論を始めます。

このことからわかることは、

「これが強みだ!」と選び出すのは、
分析者、検討している人の
主観と思い込みでおこなわれている。

ということです。

これが実態です。

 

競合なんてわからない!

この場合、
検討をしている人たちの間で、
認識がズレている可能性が高いです。

ある人がこれは強みだと指摘して、
別の人がそれに同意している場合でも、

同じ相手を想定して、
それと比較をしているとは限りません。

曖昧な中で、
なんとなく強みに思う、
強みのように思えるというだけで、

議論をしていることが
少なくありません。

これでは、
検討しているようで、
検討ができていないことと同じです。

強み、弱みは絶対的な評価ではなく
相対的な評価なので、

競合相手が複数あれば、
それぞれの競合に対して、

自社と比べて
何が強みで何が弱みかを
一つ一つ検討する必要があります。

競合が一社、二社ならなんとかなりますが、
増えてくると結構な作業です。

以前は競合はわかりやすかった時期もありますが、
最近は、いきなり予想外の競合が現れます。

実際にあった話です。

地域に依存する事業を展開していて、
以前からの数社を競合と考え、
それらの動向も考慮して
対応をしている会社がありました。

しかし、首都圏から
突然新たな会社が、

今までの競合とは
全く異なるコンセプトで、
突然参入してきたことが、
数年の間にたて続けに起きたことがあります。

比較の対象となる競合の状況が、
激変することが起きます。

競合の認識も突然変わる状況が
当たり前の様に起きています。

 

戦略は複雑になるばかり

では、複数の競合先が
特定できたとしましょう。

競合毎に比較すると、
相手によって自社の強み、弱みが
異なることは当たり前に起きます。

そうなると、
何が強みか、何が弱みかも
わからなくなっていきます。
複雑になっていくばかりです。

相手ごとに異なる強み、弱みから
戦略、対応策、施策を
導き出すことが簡単にできるでしょうか?

容易なことではありません。
複雑になり、
わからなくなるばかりです。

そして、導き出された戦略や
施策、対応策を講じたとして、
どの程度の成果が見込めるのか、
ハッキリとはわからないでしょう。

さらに、ある競合には強みのことが、
他の相手には弱みになるとしたら、
どの様に調整するかは、
複雑で悩ましいことになるでしょう。

 

事業内容は同じではない

次に、強い、弱いということが
絶対的であろうと
相対的であろうと
評価だといういうことは、

明確に比較できる根拠がある、
ことを意味します。

例えば、店舗が多いことが強み、
というならば、

競合の店舗数と比較して
実際に自社が多いことを示す必要があります。

しかし、このように数字など、
明らかに比較できるもので、
強み、弱みを議論することはまずありません。

というより、競合企業の実状が、
優劣を比較できるほどよくわかるのか?
というと、そこがとても疑問です。

実際には、相手のことは
表面に見える観点では分かりますが、
実態が詳しくわかるわけではありません。

調べても、調べても、
大したことはわからないものです。

さらに実態は、
比較できるほど同じとは限りません。

現実には、比較ができるほど
事業の中身、事業の構造が同じとは
限りません。

例えば、販売チャネルとして
店舗の比較をしても、

自社は活用しているかも知れませんが、
競合は別の方法に
注力しているかもしれません。

営業活動などの過程で、
伝え聞いて知ることもあるでしょうが、
多くの場合、競合がどの様に考えているのかは、
あなたにはわからないことの方が多いものです。

競合と店舗を比較することに
意味がないかもしれません。

自社にとって強みと見えるかもしれませんが、
どれほどの強みなのかとなると、
実際のところはよくわからないものです。

競合のことは、
わかっているようで実はわかりずらい。
結局、どんなに調べても、
感覚的な話しかできないものです。

 

強み、弱みは役に立たない!

「強み」「弱み」の議論には、
ここで説明したような
ズレている点、わからない点が多いです。

その中でこれがうちの強みだ、
こっちが弱みだという議論をしている状態です。

ということは、

かなり「エイ、ヤッ!」と、
決めている、判断していることが
多いわけです。

このように考えていくと、
そもそも競合との比較が難しいですし、
比較できたとしても
その結果の扱いが複雑で難しことがわかります。

今までのように
比較相手も明らかにせずに、
数字などの明確な値で比較することもなく、

検討する人の主観と思い込みの
強み、弱みの比較は意味がありませんし、

強み、弱みは、役に立ちません。

これが現実です。

今までよく行われている
強み、弱みの検討です。

 

 

では、強み、弱みの議論が、
本当に意味がないのかというと、
どうなのでしょうか?

あるいは、経営・自魚の戦略を導き出す、
あるいは今うまくいっている部分を
もっと強くしたい、

あるいは、足りない部分は
補うようにしたいという点を
見つけ出すことを考えたときに、

強み、弱みではなく、
それに変わる観点を
どのように導きだせば良いのでしょうか?

強み、弱みに変わる、あるいは、
強み、弱みをうまく使う観点で、
どのように物事を捉えれば良いのでしょうか。

それについて、
次回あなたと共有したいと思います。

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