後継者が頼りない!なんて当然

公開日:2015/06/03

更新日:2019/04/14


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

事業承継を後継者にしようと考えても、
なかなか実際に経営を任せる、
社長の座を譲ることにならない、
というケースは少なくありません。

理由はいろいろなのですが、
その一つが「後継者が頼りない!」から。

  • 経験がないから心配だ。
  • 慣れていないからまだ早い。
  • 自分と同じようできるまでにはまだまだだ。

などなどの理由で、
頼りなく感じているようです。

今までずっと事業を行い、
経営をしてきたあなたと比べれば、
経験が足りないのは当然ですね。

慣れていないことも当たり前。

ましてや、
あなたと同じになるには、
今のあなたと同じだけの月日と経験が、
必要になってしまいます。

はっきり言って、
「後継者が頼りない」のは当たり前です。

あなたとの差は、
そう簡単には埋まるものではありません。

その結果、
いつまでたっても後継者は頼りなく感じられ、
事業承継はできずじまい。

あなたは事業承継したいと気を揉みますが、
実際には事業承継の日は訪れません。

事業承継を控えた社長の平均年齢は、
10年前から10歳上昇しただけ、
という調査結果もあります。

気を揉んでいるうちに、
あっという間に時間は経ってしまいます。

それを避けるために、
後継者に権限をどんどん移譲して、

はやく事業承継できるように、
経験を積ませれば良い、
なんてことを言う方もいます。

あながち間違えではないのですが、
それって、かなりリスクが高いです。

後継者にとっても、
「いきなり権限移譲されてもね」、
ということになります。

経営者のあなたが、
後継者を頼りなく感じる原因は、
後継者を従業員として働かせているからです。

経営者の息子であっても、
社長が指示をして、
それにそって働くのならば、
従業員と変わりません。

従業員の一人として働いていると、
サラリーマン感覚が染みつきます。

経営者のあなたから見れば、
ますます頼りなく見えます。

経営者と従業員では、
考え方が全く逆だからです。

経営者は、何があっても、
自分で考え、意思決定をして、
結果に対しても責任を負います。

一方、従業員は、
言われたことをやり、
結果は結果というだけのことです。

経営者から見れば、
従業員は頼りなく見えて当然。

後継者が従業員として働いていれば、
その行動をみて、
頼りなく感じるのは当然です。

「頼りない」と感じる最大の原因は、
『経営者』であり、
『事業を主体的に運営している』という、
意識、考え方の薄さに由来しています。

意識、考え方が弱いので、
それが行動に現れてしまい、
経営者のあなたからは「頼りなく」見えるのです。

では、どうするのでしょうか?

 

後継者を、
経営、事業のパートナーにしてください

事業、経営の同一のゴールを目指す、
共同事業経営者と考えて、
実際にそのように対応してください。

あなたの考えを指示するのではなく、
後継者の意見、考えを聴いてください。
議論をしてください。

その上で、
実行の権限を移譲してください。

その時、肩書きはなんでもいいです。

後継者が経営者と同じように事業に取り組んでいる、
と社内で見えることが重要です。

経営、事業における後継者の行動が、
社長、経営者と同じ考えに基づいている、
ということが社内外に分かることです。

だから、経営、事業について議論し、
社長、経営者と同じ視点で、
後継者が意見を言うことです。

後継者が、社長と同じことを言う。
社長の行動と同じように活動する。

従業員とは違う、
経営者側にはっきりと立っている。
その中で、経営、事業の活動をする。

時間が経てば、
経験を積むことができます。
慣れることもできます。

あなたと議論し、
経営、事業に携われば、
あなたに近づくことができます。

経営者のあなたと同じように、
後継者が、経営、事業について考えている。

あなたと議論して、
よりよい経営、事業のゴールを目指している。

同じように考え、同じように行動し、
結果を出している。

それを見た時、
それでもあなたは「後継者は頼りない!」と、
言うのでしょうか?

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