予算の作り方のミスで目標未達

こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

前回、目標設定がズレているので、
目標設定をしても、
現実には達成できないことが
多い理由を明らかにしました。

その上で、
目標設定をする意味は何か、
をお伝えしました。
参照:目標を設定する意味

今回は特に、
年度計画、予算を作る際に

目標が達成できない理由を避けて、
目標の設定をする意味
に沿ったことが実現できるために、

どのようにすると良いのか、
という点をお伝えします。

予算にかぎらず、
計画を作って実現する際には、
重要なポイントですので、
参考にしてください。

 

(BGMには、音楽素材MusMusの楽曲を使用しています)

よくある予算の作り方

今年度までの業績や、
対外的な状況を考えて、

最初に来年度の
おおよその予算の値を、

今年度と同じぐらいとか、
5%増しぐらいにはしたい、
ということで設定します。

それぞれの部門に
予算の大枠の数字が割り振られ、
実際の詳しい予算を作るように
指示されます。

営業部門ならば、
大枠の数字が、
さらにチームや個人に割り振られます。

部門やチーム、個人に
数字を割り当てる際には、

「今期の実績がこのくらいだから、
来期は5%増しぐらい
やってもらわないと」
などの言葉が付け加えられます。

部門や担当者は、
配分された予算数字を、
今までの状況を考慮しながら、

半期、四半期、さらには月毎に
分解をしていきます。

割り当てられた数字が、
今までの実績の値と
大きく離れていれば、
上司や経営側と調整するでしょうが、

割り当てられた数字をもとに、
ほとんどの場合、
月次の予算を組み立てます。

部門で検討した結果を
経営側が集計して、

当初の数字と調整をしながら、
来期の予算を確定していきます。

今までの実績の値と
感覚と鉛筆を舐めることで、
予算の値を組み立てる。

おおよそこのようなやり方で、
年度予算を作っているのではないでしょうか?

目標数字の信ぴょう性を高めるために

例えば営業部門では、
案件毎に獲得確度をランク付けしている、
ということが少なくありません。

例えば、S、A、B、C、Dなどの
ランクを付けています。

獲得確度の高い案件、
S、A、Bランクまでの案件の
売上予測数字を積み上げて、
予算の数字の信ぴょう性を高めます。

そうやって予算を
作っていることがわかると、

「見えている案件をベースに
予算を作っているから、
そこそこはいけるだろう。
だから、何とかなる予算の値だ」と

担当者も経営側も、
考えることも少なくありません。

蓋を開けると、
獲得ランクの高い案件を
失注するとか、
受注時期が先延ばしになるなどで、

予算に想定したようには、
行かないことが多いです。

あるいは、担当者や部門長に、
予算数字をコミットメントさせることも、
少なくありません。

予算数字の実現を、
責任を持って引き受けると、
部門長や担当者に、
確約させるわけです。

だからと言って、
予算が確実に、
達成できるわけではありません。

目標が達成できない理由を踏まえ、
目標達成の意味を実現するために、

計画、予算を設定する時に、
どのようなことをする必要があるのでしょうか?

 

予算を作る時に行うこと

予算が達成できない理由は、
一つは、予算を実現するための
行動ができているのかわからないから、

二つ目の理由は、
周囲の環境、状況によって、
影響を受けるので、
思った通りにはならないからでした。

これを踏まえて、
具体的で計測できる
目標を設定する意味は、

何が何でも目標を達成するためではなく、

目標数字を設定することで、
どの様な行動を具体的に行うのかを考え、
実際に行動するためでした。

この点は、前回の
目標設定の使い方がズレている!
目標を設定する意味
のなかでお伝えしました。

 

と、いうことは、、、

 

予算数字を考え、
設定するだけでは、

目標となる予算を作ることに、
何の意味もないし、
何の要も足さないことになります。

予算数字をコミットメントさせて、
達成に責任を持たせたとしても、

精神論だけで、
予算が達成でいるわけでは、

・・・

・・・

もちろんありません。

コミットメントさせるという
精神論だけではなく、

実際に予算達成のために、
どのような行動をするのか?
という内容が必要になります。

例え、案件の獲得ランクが
高いものを集めて予算を作っても、

予算に足りない部分、
不足する部分は必ずでてきます。

その不足部分を、
どうやって補うのでしょうか?

少なくとも、
今までと同じやり方では、
埋まることは期待できないでしょう。

なぜなら。

今期だって予算未達でしょうから。

今までのやり方の、
どの部分をどのように改善するのか?

あるいは、
どのようなことを新たに組み込むのか?

あるいは、
どの部分を取り除くのか?
どの部分を差し替えるのか?

今までのやり方は改良しながら、
新たにどのようなことに取り組むのか?

それをいつから準備するのか?
いつから本格的に動けるようにするのか?

このようなことを明らかにして、
予算の数字とともに示す必要があります。

示された行動の内容について、
本当に実行できるのか?
取り組む際に支障はないのか?

どのようなことに取り組みで、
どのような結果を想定しているのか。

このようなことを、
予算数字とともに明らかにしておきます。

そして、
実際に取り組みます。
実行できる様に、
不具合があれば取り除くようにします。

ここまでやって初めて、
目標設定がズレている!
目標を設定する意味
の中でお伝えした、

今の仕事、業務、事業のやり方を見直し、
より良い内容に改善、改良、改革を行うこと、
が実現できます。

このことを積み重ね、
改善、改良、改革を実際に行うから、
予算の達成に近づく様になります。

 

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