事業の将来を左右する要素

公開日:2018/11/02

更新日:2020/05/06


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

幕末というと、
あなたは誰を思い出すでしょうか?

大河ドラマでやっている
”せごどん”西郷隆盛でしょうか?

それとも、やはり坂本龍馬でしょうか?

某TVのクイズ番組「Qさま」では、
今年の春先、
本当にスゴイ幕末・明治維新のベスト25
をランキングして、その人物を問題にしていました。

ベスト5は以下の順。

第1位 吉田松陰
第2位 西郷隆盛
第3位 坂本龍馬
第4位 勝海舟
第5位 伊藤博文

私も、この番組を見て、
何問かクイズに答えていたなぁ、
と思い出しました。

将来が見えなかった維新直後

幕末といえば、薩長土肥は、
朝廷から倒幕の密勅をいただいて、
官軍として戊辰戦争を行い、江戸幕府を倒します。

1868年に明治新政府が樹立されます。
この時、大変な状況に日本はおちいります。

いざ、徳川幕藩体制を倒した時、

どの様な国を造り、
どの様な制度を整えるか、

新政府の首脳陣に、
全く考えがなかったことに気づきます。

そこで、
実例として海外諸国を見る方が早いと、
岩倉具視他、大久保利通、木戸孝允、伊藤博文ら、
岩倉使節団が欧米に視察に行きます。

その期間、2年間。

この間、日本に残る西郷隆盛には、
次の様な内容を伝えます。

帰国後、国の姿を論じるから、
それまで、彼らが不在の間は、
新たな政策を行わず、
統治だけをする様にと。

が、西郷は幕府官僚の恩赦や
徴兵制の実施など
多くの改革を行います。

それが、帰国した木戸、大久保ら
との対立を生み、

ねじれていた李氏朝鮮との
外交問題に発展、
征韓論の論争、

さらには各地での士族の乱、
そして西南戦争が
起こっていくのですが、、、

それはさておき。

この過程で注目すべきこと。

それは、新政府を樹立した
薩長土肥の首脳者たち、
西郷、大久保、木戸や、岩倉らには、

新しい国家の姿が、
全くなかったということです。

 

将来の姿を持っていたのはただ一人

一方、ただ一人、
徳川幕藩体制後の
新しい日本の姿を持ち、
描いていた人がいます。

それが坂本龍馬。

その彼が、
日本の姿を起草したものが「船中八策」

龍馬にとっては、
議会制による諸外国に対抗できる
新しい国家を作ること、
が目的でした。

一方、薩長土肥の官軍の首脳たちは、
徳川幕府を潰すことが全てでした。

だから、倒幕の密勅であって、
新政府樹立の詔ではないわけ。

錦の御旗を押し立てて、
戊辰戦争を繰り広げ、
徳川幕府を潰すことに
一所懸命だっただけ。

その結果、
会津戦争や函館戦争が起こり、
2年間、首脳陣が国を空け、

西南戦争を引き起こす遠因となり、
多くの犠牲を払います。

 

目的がズレると手段もズレる

徳川幕府を武力で潰すことは、
最終的な手段の一つにすぎません。

武力行使が避けられるなら、
避けた方が良いですよね。

内乱を起こすことは、
諸外国に介入し植民地化の恐れも
あるわけですから。

明治維新には、
倒幕後の姿がありませんでした。

ただ、徳川幕府を
潰したかっただけです。

行動の目的がズレていました。
手段を目的にしてしまっていました。

諸外国の介入もなく、
うまくいったからいいじゃないか、
という考えもあるでしょうが、

それによって払った犠牲は、
かなり大きかったとも言えるでしょう。

ここまでは、歴史の話。

で、同じことが、
事業の世界でも頻繁に起こっています。

事業の目的、
これは、事業が
お客様に提供する価値です。

この価値が、
明らかになっているでしょうか?

ほとんどの場合、ハッキリしていません。

あったとしても、
なんとなくボンヤリしています。

この状況で、
マーケティングや集客という、
手段に一所懸命になっています。

集客方法を次々と
行うことに躍起になります。

まるで、戊辰戦争の官軍が、
ひらすら江戸を目指し、
抵抗する徳川軍を潰すことに
一所懸命になった様に。

価値が明らかになると、
マーケティングや集客方法という、
手段に躍起になる必要がないことは、
とても多いです。

そして、
業界でもあり得ないような成果、
例えば、

購入商品が決まっていないのに、
そこでの購入が即決するとか、

オンボロ設備で素人ばかりなのに、
顧客満足度No.1とか、

価値が明らかになっただけで、
施策をやっていないのに、
売上下降が止まったり、

社員・従業員・スタッフが、
自分で考えて行動する

ことを簡単に
もたらしてしまいます。

事業の目的に当たる、
事業がお客様に提供する価値。

ここに焦点を当てたことで、
このような変化が起きます。

あなたはご自身の事業の目的、
事業が提供する価値を、
明らかにしているでしょうか?

仕事、業務、
取り組んでいることは、
この価値の実現に
結びついているでしょうか?

事業の目的である、
事業がお客様に提供する価値
を明らかにするかしないか。

この差は、大きいです。

事業活動の結果として払う
労力、成果に、
大きな違い、差をもたらします。

事業の目的、
事業の価値を明らかにしているか。

一度、チェックして見てくださいね。

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