後継者と現社長の間に確執が生まれるわけ:社長の経営講座

公開日:2014/07/01

更新日:2021/02/24


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

現社長と後継者の間に確執
(互いに意見を主張し譲らず不和になる)
が生じているという話は、
あなたの周りでも
聞いたことがあると思います。

なぜ現経営者と後継者の間に
確執が生じるのでしょうか。

今回は確執が生じる理由を明らかにし、
その対応方法を公開します。

【今回の内容の動画】(動画再生時間:14分45秒)

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対立は起こるもの

会社を継ぐ、事業承継する後継者と
現社長との間に確執が生じることは
少なくありません。

特に現経営者と後継者が
親子関係にあると
確執が生まれることが多くなります。

さらに。

現経営者と後継者が特に男性、
父親と息子の関係の場合、
確執が生じることは避けられない
ともいえるでしょう。

確執が生じる原因は、
現経営者と後継者の間で
意見の相違が生じるからです。

後継者が
新しい販売方法、
例えばネットで通販をやりたい
と考えているとします。

しかし、現社長、経営者は、
そのやり方は当社には合わない、
うちの事業には適さないと考え、
OKを出しません。

その様な考えならば、
直ぐには事業を譲れないと考えます。

あるいは後継者が、
新しい事業を始めたいと考えます。

しかし、現社長、経営者は、
万が一の時には本業にも影響するので
リスクが高いと考えます。

その様な考えならば、
社長、経営者の座を
譲るわけにはいかないと考えます。

さらに加えて、
親である現社長は、
後継者の子供には
失敗をさせたくない
と考える場合もあります。

しかしそのことを
現社長の親が口にすれば、
後継者の息子からは
「うざったい」とか
「そこまで子供じゃない」
などと反発されるので、
言うこともありません。

男親と息子の関係ならば、
会社経営に携わっていなくとも
互いに話をして理解をする、
という関係づくりが難しく、
対立を生み易いものです。

そこに経営者という立場が絡むので、
なおさら互いの理解より、
対立が鮮明に現れてしまいます。

そして、事業の範囲や、
事業のやり方に関する
お互いの考えを主張はしますが、
折り合うことはまずありません。

社員は混乱

それが高じて、

・現社長と後継者が話をしない!
・互いに意見を言わない、言えない!
・よそよそしく互いに干渉せずに仕事をしている!

などとドラマに出てくる様な、(笑
社長と後継者の関係は少なくありません。

社内の空気は最悪。

社員はどちらの目も気にして
仕事をする様になります。

社長と後継者のどちらにも
気を使って仕事をする社員。

どっちつかずの方針や施策が
入り乱れる、
社長と後継者が
真逆の施策を講じる状況となり、
社内も社員も混乱。

などということが、
現実に起こるわけです。

これでは社内、社員は
たまったものではありません。

取引先やお客様にも
影響が出ないとは言えません。

事業が停滞するとか、
不具合が生じることも
少なくありません。

確執が生まれる原因

なぜこの様な
現社長と後継者の間の確執が
生まれてしまうのでしょうか?

その原因は、

先ほどお伝えした様に、
多くの場合、同性の親子、
父親の現社長と後継者の息子だから!
ということはあります。

これを回避する方法はありますが、
今回は一般的な原因を扱います。

当たり前に現社長と
後継者の間に意見の相違、
確執が生まれる原因。

それは、、、

後継者が、
事業承継する、事業を継ぐ、
と決意していないとうことです。

したがって、
対応策はとても簡単です。

後継者が、事業承継する、
事業を継ぐと決意すれば、
この様な現社長と後継者の確執は
回避できます。

この様に原因と対応策をお伝えすると
大半の方が、
「そんなことは、当たり前のことだ」、
「そんなことは十分にわかっている!」
と思われたことでしょう。(笑

そうですね。

後継者が、事業承継する、
事業を継ぐと決意することは、
事業承継に関わるほとんどの方が、
わかっているし、当然だと
考えていることでしょう。

では。

あなたは、
「継ぐ」の意味をわかった上で、

後継者が、事業承継する、
事業を継ぐと決意する

との中身を
押さえているでしょうか?

あなたが後継者ならば、
「継ぐ」の意味をわかった上で、
事業承継する、事業を継ぐと
決意しているでしょうか?

その決意を
現社長との関係性の中に
実際の行動として
表しているでしょうか?

いかがでしょうか?

多くの場合、
事業承継する、
事業を継ぐと決意することを
わかってはいませんし、
実際の行動に表してはいません。

だから、確執が生まれ、
口をきかなくなるのです。

対立関係が生まれるのです。

例え社長の座を
後継者が譲られたとしても、
現社長が会長となり、
代表権を維持したままになるのです。

後継者が社長になったとしても、
先代社長が会長として
経営、事業に力を振るうので、

いつまでたっても
後継者の現社長は、
悶々とした日々を
過ごすことになるのです。

事業を継ぐ決意とは

後継者が、事業承継する、
事業を継ぐと決意する
ということは、

そもそもですが、
承継する内容、継ぐ内容が
わかっている必要があります。

後継者が現社長から
承継してもらうことは、

経営権とか株式とか
工場とか財産とかも大事ですが、

事業承継の本質として
最も重要なことは

現社長、あるいは代々の社長が
現在の事業、会社に対して持っている、
「事業を通じて実現するゴール」と
「なぜそのゴールを実点したいのか
という事業、経営に対する思い、考え」です!

この点は、前回の
「事業承継の方法が後継者を苦しめる!」
の中でも明らかにしました。

後継者のあなたが決意することは、
現社長、あるいは代々の社長が
現在の事業、会社に対して持っている
「事業を通じて実現するゴール」と
「なぜそのゴールを実点したいのか
という事業、経営に対する思い、考え」
を一度引き受けるといことです。

引き受けると言うことは、
後継者のあなたも
「事業を通じて実現するゴール」と
「なぜそのゴールを実点したいのか
という事業、経営に対する思い、考え
を取り入れると言うことです。

引き継いだ後の経営、事業においても、
「事業を通じて実現するゴール」と
「なぜそのゴールを実点したいのか
という事業、経営に対する思い、考え」
をベースにするということです。

その上で、後継者のあなたの
新しい観点、考えを
ゴールや思いに加えていく
と言うことです。

後継者がすべきこと

ということは。

後継者のあなたがする事は、
現社長の事業・経営への考え、思い、
現社長、代々の社長が
事業を通じて実現したいゴール、
これが一体何なのかを、
じっくり、詳しく聴くことです!

詳しく聴くのですから、
口答えせずに、
あなたの意見は言わずに!です。

今、もしかしたら赤字で大変なのに、
あるいは、社長自身が
個人保証をしているのに、

その事業をやり続ける理由はなにか?
その事業を通じて、どんなことを実現したいのか?
今の事業は、社会や地域に対してどのような意味があるのか?
なぜこれらの実現が必要なのか?
なぜ会社を継続しようとするのか?
今の社長は、なぜこの考えを持つようになったのか?

ということを、
ただひたすら質問をして、
詳しく聴くことです。

その上で、、、

事業が実現するゴール、
事業を行う理由、思い、考えを
後継者のあなたが、
どのように守り、発展させるか、
を明らかにして、現社長に伝えてください。

この時になって、
初めてあなたの意見、考えが
組み込まれていきます。

ただし。

組み込まれるのです。

新たにポンと
突然登場するのではありません。

例えば、
「現社長の考えは考え、
 ゴールはゴールだけれど、
 俺はこれを新しくやりたい」
ではないということです。

「現社長の考え、ゴールを
 実現する時に、
 新たにこの様なことが
 できると考えている」
ということです。

後継者のあなたの考え、
やりたいことなどは、
一度は現社長が実現を目指すゴール、
実現する理由と関係している
ということです。

もし後継者のあなたが、
現社長が実現を目指すゴールや
実現する理由を受け入れられない、
あるいは、これらと関係なく
自分がやりたいことをやりたい、
と言うのならば、

現社長、経営者には残念なことですが、
今の事業、会社を事業承継することは
辞退しなければなりません。

決意するのですから、
事業承継しないという選択が
あることも当然です。

共有すべき事柄

事業のゴール、それを実現する理由、
思い、考えを、
現社長と後継者で共有していれば、

次に、それを実現するには、
これから先、
どの様なやり方、手段が良いのか?
という議論になるでしょう。

事業のゴール、実現する理由、考えを
一切共有する事なく、
詳しく知ることなく、

後継者のあなたの考え、意見、
やりたいこと、やり方、手段の話を
ほとんと場合、現経営者にぶつけます。

そのために、
「今のやり方は古い」とか、
「それは今までのうちのやりかたに合わない」
と水掛け論を繰り返してしまうのです。

後継者は、現在の事業、
会社を引き継ぐ立場です。

もっと言うと、現社長から
事業、経営を引き継がさせてもらう立場です。

厳しい言い方をすれば、
現社長は、あなたに
事業承継する必要はありません。

場合によっては、
制約はありますが、
他社に事業や会社を売却するとか
廃業という選択肢もあります。

しかし。

事業を継続し、
後継者に承継したいと考えています。

その理由はさまざまでしょうが、
その理由の大きな部分として
「事業を通じて実現するゴール」と
「それを実現する理由」があるはずです。

後継者のあなたが、
事業承継に際して継ぐもの、
事業承継する中身を分かった上で、

事業で実現したいゴール、
実現したい理由を
現社長から詳しく聴き出し、

それを一度自分が受け取ることを
明確に示す行動を通じて

事業承継する、事業を継ぐ、
と後継者のあなたが決意したことを
現社長に明確に示す必要があります。

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