「見る」より効果あり!解決策が効果的に働かない原因(3):社長の経営講座

公開日:2021/10/27

更新日:2021/10/24


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

社長、経営者、後継者のあなたならば、
経営、事業、業務の中で不都合なこと、
不具合なことが繰り返し起こっているとしたら、

それを問題、課題ととらえて
解消したい、
解消するように取り組みたいと
考えていることでしょう。

実際、取り組もうとするのですが、
なかなかうまく取り組めないですとか、

取り組んだとしても
なかなか結果、成果につながらない

ということは少なくありません。

今まで三回にわたって、
この問題、課題がなかなか解消できない原因、
理由、あるいは、その時のポイント
について触れてきました。

今回さらに四番目として重要な点がありますので、
それをあなたと共有したいと思います。

3つのポイント

前回までにまず一つは、
繰り返し起きている不具合、不都合なことは
問題点、課題としてとらえるように
認識を新たにしましょうという点について。

さらに二番目として
それを問題、課題として認識したならば
実際にそれが発生している現場に行ってみる
ということが重要です。

見ることなく頭で考えるというのは
適切ではないという点をあなたと共有しました。

そして三番目に、
見るといった時には
単純に見るのではなくて「観察」をすることが必要だ
という点をあなたにお伝えをしたわけです。

今回、四点目ですけれども
これは三番目の「観察」と若干近い所がありますが、

よりその業務について知ることができ、
問題、課題を把握しやすくなる方法です。

「見る」より効果あり

「それは何か?」です。

これは問題、あるいは課題が発生していて、
それを解消したいと考える業務、
あるいはその中身を

実際にあなたが「体験をする」、
「やる」ということです。

体験というよりも
実際にその業務に取り組むと言った方が
適切だと思います。

この「やる」、「取り組む」ということは、
これは観察をする以上に

その仕事がどの様な内容なのか?

その業務がどういうことなのか?

ということが肌身でわかります。

観察との違い(1)

これは観察をしている以上に身体でわかるので、
体感としてどこに問題があるのか、課題があるのか
ということがよくわかります。

例えば、観察をすると
「あの作業は重いものを持って大変だよな」
ということは見てわかると思います。

しかし実際にあなたがその作業に取り組むと、
本当に重いものと軽いものが形も分からずに来る、

同じ形をしていても
非常に重いものもあれば、
極めて軽いものもあるという中で
作業をしていることが分かってくると、

実際のところ

どうなっていたら作業がやりやすいのか

というところに思いが至るようになります。

これは「観察」では分かりません。

「観察」では同じサイズの箱を作業者が運んでいる
という風にしか見えないからです。

観察との違い(2)

同じように、
実際に例えばいろんな機械を扱っているにしても、

観察をすると機械を扱っていて、
あんな画面が出て、
こんな風に操作してこんなことやってるな
ということがわかるわけです。

けれども実際にそれを操作をしてみると、
例えばエラーが出た時に”ドキッ”とするとか、
エラーが出ても何を言ってるのかわからないとか、

実際に操作をしようとした時に、
この画面だと「ちょっと不安になる」とか

「操作の仕方がよくわからないな」
ということにあなた自身が直面をするわけです。

そうすると、
「ここの画面は本来こう言うメッセージも必要だ」とか、

「ここの間にもう一枚こういう画面がなければいけない」とか

「こういう風に操作をするのならば
 こういうことが書かれてないと駄目だ」

というようなことまでわかるわけです。

そうすると、
今回は”仕事が滞留する”ことを取り上げましたが、

そういった点を解消していくと
「実はもっと上手く作業がまわる」
というようなことも実現できるわけです。

このことは観察ではわかりきれません。

実際にやってみた時に
初めてわかるということが少なくないわけです。

ですから、問題、課題というようなことが
発生してる業務は、

できるだけ「やる」、
「あなたが取り組む」
ということが必要です。

「取り組む」際の注意点

さらに取り組む時には、
1時間だけやればよいとか
2時間だけやればよい
ということではありません。

一日その作業に取り組むことも重要ですし、
一日だけではなく
例えば一ヶ月、二ヶ月間、
その作業に取り組むことが必要になります。

これは前回お話しした”観察”の場合と同じです。

例えば1時間、あるいは2時間だけやれば、
その時作業量が少ない場合に
あなたが当たってしまうと

「こんなもんなんだ」の様に思って
終わってしまいます。

でもそれを1日例えばやれば、
作業にはもちろん山と谷があるわけですから
山のことも経験すれば谷の場合も経験する。

そうすると
どういう風になっているのか
ということを体感できます。

この波、山と谷の関係は1日の中だけではなく、
一ヶ月とか四半期の間でも起きうるわけです。

ですから、それを経験することによって、

”こういう場合はこういうことが起きるんだ”、

”こういう時にはこういうことが生じる。”

”だからこういう状況になるんだ”

ということが体感としてわかるわけです。

成果の出る解決策を手に入れるには

体感として分かった時には、
どこをどの様に解消したらいいのか。

どこにどういう解決策を講じると、
作業をしている人達にプラスになるのか、

というのが初めてわかる
という状況になります。

ですから、前回お話しした「観察」は
もちろん重要なのですけれども、

「実際にやる」ことで得られるものは
極めて大きいです。

それゆえに、
実際にその作業に取り組む。

それも短時間ではなく一日、
それを一か月、あるいは二ヶ月と続けてやる
ということが必要になってきます。

こういう話をしても
ほとんどの方がやりません。

頭では「あぁ、そうだろうな」
と思ってもやりません。

一日でもいいのでまずやってみると、
気づくことは少なくないと思います。

例え前回お話しした様な
「観察」をした後であっても、
「観察」をした以上に得るものがあるはずです。

それは私も実際、
体感をしてきたのでわかります。

頭だけで考えるよりも、
見るだけよりも、
実際にやってみると

「こういうことか」
ということに気がつきますし、

「ここ、何でこんなことやってんの?
 こうした方がいいんじゃないの?」

ということにも気が付きます。

ですから、見る以上に「やる」ことは
極めて重要です。

それなので、是非あなたには
その問題となる、課題となっている作業に
取り組んで見て欲しいのです。

実際の解決策を講じるまでには、

取り組む期間は一日ではなく、
一ヶ月だったり四半期だったりしますから
長くはなりますが、

単純に場当たり的な解決策を講じるよりは
遥かに効果がある解決策にたどり着く可能性は
極めて高いです。

ですから、社員と一緒に
その作業をやってみてください。

色々おっしゃりたいことはあるかもしれませんが、
それはやってみてから考えてみてください。

やらずに何を言っても
そこからは何も生まれないと思います。

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