企業理念を唱和しても売上は伸びない

公開日:2013/09/01

更新日:2019/04/07


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

昨日は映画を観てきました。

夏休み最後の日曜日、
9月1日で映画鑑賞料¥1,000の日。
これが重なってシネマコンプレックスは、
家族連れ、子供ですごい混雑でした。。。

観た映画は『少年H』。

少年H

観ながら父が昔に良くしてくれた、
戦争の話をいろいろ思い出しましたよ。
父は、学徒出陣し、海軍の士官として、
海防艦の航海士をしていたので。

大空襲後の焼け野原となった静岡港に接岸した時、
「兵隊さん、この戦争はどうなるのかねぇ〜」
と老婆に尋ねられ、答えられなかった、
という話などを思い出していました。

青少年にこそ観て欲しい映画ですね。

さて、、、

朝礼で、会社の企業理念を唱和する。
企業理念を社員みんなで読み上げる。
この様な光景を目にすることがあります。

企業理念を社員が理解するようになる。
企業理念の内容ににそった行動を
社員がする様になる。

実施している会社では、
このように期待している事でしょう。

このように実践している
経営者の方の口からでる言葉。

それは、、、

「毎朝、企業理念を唱和していても、
社員はちっとも中身を理解しない。」

「企業理念を唱和をしても、
(唱和をする以前と比べて)
売上も何も変わらない。」

「(企業理念の)中身を暗記して、
空で言える社員がたくさんいるのに、
実際には何も変わらない。」

こんな事をおっしゃる経営者の方。
少なくありません。

なぜ、こんなことになってしまうのでしょう?

企業理念を暗記までしているのに、
なぜ、社内、社員は、
以前と行動が変わらないのでしょうか?
売上アップすることがないのでしょうか?

企業理念を唱和する事が、惰性でおこなわれている。
唱和している企業理念の内容が、
心に響いていないからです。

企業理念を唱和する事になっているから、
みんなで唱和する。
その場にいるから言っている。
そんな状況です。

毎日企業理念を唱和しているから、
覚えてしまった。
それを口にしているだけだからです。

「門前の小僧、習わぬ経を覚え」
ということわざがありますね。

毎日、和尚様が唱えるお経を聞くうちに、
教えていないお経を小僧が覚えて、
唱える様になるわけです。

しかし、小僧はお経の意味が分かりません。
唱えることはできても、
お説教をする事も、
仏事をおこなうこともできません。

小僧さんができることは、
暗記してしまったお経を、
そらんじる事だけです。

檀家の人達にとっては、
自分達が知らないお経をそらんじるので、
すごいなぁ〜とは言うでしょう。

でも、お説教をしてもらおうとは、
思わないですよね。

いや、、、最初はちょっと、
お説教したらどうなるか?
なんて、半分興味で思うでしょうね。

でもですよ、
お説教をさせても説教にならないでしょうから、
次からは絶対に頼まないでしょうね。

同じ様に、法事や葬儀などの仏事を、
この小僧さんに執り行ってもらおう、
とは思わないでしょう。

そらんじる事ができても、
何も生み出さない、
何も変わらない、
ということですね。

あなたの小学校時代を、
思い出してくださいね。

かけ算の九九を覚えましたよね。
繰り返して言っているうちに、
リズムも手伝って覚えますよね。

これ、算数のかけ算で使う、
どうやって使うのか、
ということがわかっているから、
覚えた九九を計算で役立てることができます。

桁数の多いかけ算や、
割り算に活用することができます。

暗記しようとしている事が、
かけ算の九九でどうやって使うか判らなければ、
例え覚えてリズミカルに言えたとして、
どうでしょうか?

役には立たないでしょう。

使う場所と使い方。

これが判っているから、
企業理念を、
実際の事業運営に役に立てることができるのです。
売上アップに活用することができるのです。

企業理念を唱和する社員に、
経営者のあなたが求めているのは、
習わぬ経を唱える寺の小僧、
リズミカルに九九を唱えるだけの子供、
でしょうか?

違いますよね。

社員が、企業理念を用いて、
売上アップなどの変化を生み出すためには、

企業理念の中身を、
どの場面でどうやって使うのか。
これが判っている事が重要なのですね。

企業理念を使う場面と使い方を、
社員が判っているならば、
覚えている事は重要ではありません。
そらんじて言える事はどうでもよいことです。

企業理念を実際に使って、
売上アップを実現してくれれば良いことです。
社内に変化をもたらしてくれれば良いことです。

企業理念をどの場面でどう使うか?
さらに突っ込んで言うと、
企業理念の中身をどの場面でどの様に使うか?
ということです。

これを明らかにすることがポイントですよ。

どうやるとこのポイントを逃さないでしょう。
手順は次の通りです。

【手順1】

まず、経営者のあなた自身で、
企業理念の中身を、
どの場面でどの様に使うのか、
考えてくださいね。

【手順2】
企業理念の使い方、使う場所として、
あなたが考えた内容を書き出してください。
考えただけでは忘れてしまいます。
必ず書き出し低くださいね。

【手順3】
書き出した内容を元に、
あなたが考えた場面で、
企業理念の中身を役立てるために、
どうやれば良いのか?
やり方を考えてください。

【手順4】
手順3のやり方を、
社員がおこなう様にするには、
どうすれのかを考えてください。

【手順5】
どうやって社員に続けさせるか?
その方法を考えてください。

そして、実践です。
実践して、結果を見て、
やり方に修正を加えてくださいね。

まずは、手順1と手順2をやって、
書き出した内容を眺めてみてくださいね。

企業理念をどの場面でどう使うか、
を書き出した時に、
企業理念を毎日唱和することが、
その中にあるでしょうか?

それとも、、、

結果は、あなたの検討の内容次第です。

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