こんにちは。
売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。
こんにちは。
売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。
事業承継の後継者を選ぶ際、
どのような観点、視点を用いるのか?について、
ここ何回かお伝えしています。
「経営能力の高さ」、
「経営者としての素質の有無」で、
選ぶのは「ズレている」ことを
お伝えしました。
参照:後継者に望む経営能力とは何か?
「社長が掲げる理念、価値観の共有度合い」
という観点を挙げるコンサル氏は少なくありません。
しかし、、、
共有できているという、
思い込みになっているだけでした。
参照:事業承継のポイントは何か?
さらなる観点として、
「経営者と後継者の相性」を挙げる、
コンサルタント氏も少なくありません。
「相性」
これって何でしょうか?
さらに一歩進んで、
「相性が良い」ということから、
あなたはどんなことをイメージするでしょうか?
「相性」とは、
『互いの性格・調子などの合い方』と、
大辞泉では説明されています。
相性が良いとは、
「いろいろな面で、性格、調子などで、
衝突がおこらない、
気まずい雰囲気にならない関係」
ということになります。
相性が悪いよりは、
相性が良い方がいい、
と多くの人が考えるでしょうね。
その結果、何が起こるでしょうか?
通常の経営では、
社長の周りには、
「イエスマン」ばかり。
だれも社長に意見できない。
社長の行動を止められない。
取締役会は名ばかり。
という事が起きています。
事業承継での後継者への引継ぎでは、
逆に、親の社長と息子の後継者の間で、
相性が良くなく、口もろくに効かなかった、
なんてことも現実にはおこります。
あるいは、後継者に、
社長の言う事をききそうな人を据えたので、
いつまでも元社長だよりだった、とか。
相性が良い場合、
話し合い、議論をすると、
社長のあなたにとっては、
居心地が良いでしょう。
気分がいいでしょう。
しかし、本当に必要なことが、
議論できているのかどうか?
となると、どうでしょうか?
「イエスマン」で、
議論ができるでしょうか?
正直にいうと、
相性なんて二の次、三の次でいいと思います。
会社、事業の将来について、
建設的な議論ができるのならば、
相性が良くなくても構わない、と思います。
将来の姿がかなり一致したうえで、
相性の善し悪しが、
初めて観点になると考えています。
目指す将来の姿は、
かなりの部分で一致している。
そうなると、実際のところ、
相性が悪いことは、
それほどはないはずです。
たまたま、
今までこの点を議論する事が少なかった、
なんて原因のことが少なくありません。
そうはいっても、
後継者の話し方が嫌いで許せない、
のように避けられない、
埋められない事ならば、
そのとき初めて「相性」の善し悪しで選びます。
優先するのは、
双方が描く事業、会社の将来の姿を、
合わせる事ができるかどうか。
合わさった時の次の観点が、
「相性」が良いかどうかです。
将来の姿が合わさっていないのに、
「相性」を優先すると、
ここが逆転してしまいます。
社長の意見に異を唱えない、
社長が気分良い関係が優先してしまい、
会社、事業の将来像は、
社長の意見をそのまま聞く、
ということになりかねません。
その結果、
後継者は身動きが取れなくなります。
上手くいかなくなります。
最初に、会社、事業の将来像を合わせる事。
次に「相性」です。
とはいえ、相性が良くなくて、
議論する度に喧嘩になる、
なんてことになると、
それはそれで、
議論自体がイヤになってしまいますね。
相性が良いとか悪いとかを、
社長のあなた(あるいは、相手)が感じるのは、
社長の意見に賛成してくれない、
あるいは、あなたが攻撃されるから、
ではないでしょうか?
あなたの弱いところを、
相手が突くからではないでしょうか?
同じ様な事を、
相手も感じていると思いますよ。
相性の善し悪しを避けるには、
議論する観点を明らかにして、
具体的な中身を議論しましょう。
相手の検討が甘くても、
それを糾弾するは止めましょう。
足りない部分を明らかにして、
どうやって実現するのかを明らかにしましょう。
将来の姿を明らかにする事に、
集中しましょう。
その過程で、
将来の姿を実現するために、
後継者として考え、行動できる人なのか、
という観点で考えます。
そこがブレなければ、
相性の善し悪しは、
ある程度は良くする事ができますから。
将来の姿が合わないと、
相性が良くても結局どこかで破局します。
私の場合がそうだったように。
将来の姿が、もっと鮮明になっていて、
双方の考えかが一致しているとわかっていれば、
もっと早くに成果にたどり着いたと思いますよ。