「責任」ある行動には最初から決めておく!?:社長の経営講座

こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

社員は責任感が乏しい。
若い社員には責任感がない。

そのために仕事、業務が
うまく進まない。
うまくいかない。

前回は、社員、部下に
「責任」ある行動をさせるために、

社長、上司、先輩のあなたは、
どのように対応したら
実現できるのか、
という点をあなたと共有しました。

前回お伝えした対応をしても、
社員、部下が「責任」ある行動を
実際にすることは、
通常は50%です。

前回お伝えした対応をしても、
「責任」ある行動を
なぜ50%はできないのか。

今回は、その理由と対応策を
あなたと共有します。

一致しない

社員、部下に「責任」ある行動を
させるためには、
前回お伝えしたように、

社員、部下が、
業務、作業、仕事における
「責任」を果たすために、
何を具体的にするのか、
その中身を考えさせることでした。

しかし。

前回の最後にもお伝えしたように、
このような対応を
社長、上司、先輩のあなたが
実際におこない、

社員、部下が
具体的な行動の内容を
考えてきたとしても、
責任ある行動するかどうかは、
YESが50%、NOが50%です。

なぜならば。

足りないからです。

あなたもお気づきのように、
業務、作業、仕事で
「責任」を果たすために、
具体的な行動を
担当する社員、部下に
考えさせたとしても、

彼らの考えた内容が、
あなたが期待する内容と
完全に一致するなどということは
考えにくいからです。

足りない!

例えば。

期日までにある作業をすることが、
社員、部下の
Aさんの「責任」だと、

社長、上司、先輩のあなたと
Aさんの間で
共通の認識が得られとします。

そこで、前回お伝えしたように、
あなたはAさんに、
「期日までに
 この作業を終えるという
 「責任」を実現するために、

 具体的に
 どのような行動をするのか、
 考えて、まとめて、
 それから私に
 報告してください」と
指示をしたとします。

Aさんは考えるでしょう。

考えた内容をあなたに
報告をしてきたとします。

あなたはこれで、
「うん。これで期日までに
 作業を終える「責任」を
 Aさんは実現できるな」
と安心するでしょうか?

答えは明白ですよね。

「いやいや、
 考えてはくれているけれど、
 これでは足りないよ。

 期日までに作業を終えるという
 「責任」を果たせるとは
 限らない内容だよ」
と考えるでしょう。

すでに反発モード

もそもですが、
依頼の際に、足りていません。

多くの場合、
「考えて報告するように」と
Aさんに指示をするでしょう。

Aさんは考えて、
中身をまとめて、
今時はメールでその内容を
送ってくるでしょう。

これはこれで
悪くはないのですが、
送る=報告した
で終わりにしてはいけない、
ということです。

「いやいや、
 メールの報告を受けて
 それでOKとはしないよ。

 足りないところがあれば、
 再度考えさせるとか、
 呼んで議論するとかするし」
とあなたはおっしゃるでしょう。

そうなのですが、
Aさんからすると、

”「考えて報告しろ」
と指示されたから、
考えた内容をメールで送った。

それで十分なのに、
なんでさらにいろいろ
指摘されるんだ”
などと考えています。

もうこの時点で、
あなたへの若干の反発が
始まってしまいます。

そうすると、人の心理として、
素直に相手の意見を
受け入れることが
容易ではなくなります。

社長、上司、先輩のあなたが、
たとえ適切なことを
言ったとしても、
受け入れ難いのです。

”あぁ、ごちゃごちゃと
 面倒臭いなぁ”
などと思ってしまいます。

せっかく「責任」を果たすとは
どのようなことで、
責任を果たすために
具体的な行動を取る必要がある、
となってきたのに、

社員、部下のその状況が
一歩も二歩も
後退してしまいます。

「責任」を果たす。
そのための行動をする。
このことから遠ざかってしまう
ということです。

初めから決めておく

具体的な行動内容を
Aさんに考えるように
依頼する際に、

Aさんの考えた内容について、
「あなたと一緒に
 中身を検討する」
と初めから定めて、

その点を含めてAさんに
依頼しておけば良いのです。

後から追加で
作業が加えられるから、
「なんだよぉ」
ということになります。

最初から、
Aさんの考えた内容を
「あなたと一緒に
 実現性などを検討する」
としておけば、

検討作業は最初から
行うものとなります。

やるべき事柄として
設定されていることが
Aさんにも
認識できているならば、

あなたとAさんで、
Aさんが考えた中身を
検討することは既定路線。

やるべきこととして、
最初から設定されているので、
そのことに文句を言うこと、
批判すること自体、
無意味なことなのです。

文句や批判めいたことを
Aさんが口にしたとしても、
あなたとの検討をやることを
分かった上で
言ってみただけのことです。

最初にあったように、
想定していなかったことを
突然やるように設定されて、

それに対する文句、批判を
口している場合とは
Aさんの抱く感情は
大きく異なります。

抱く感情とはいえ、
これが検討の際の思考や
その後の行動に
影響を及ぼすことは
想像に難くないと思います。

嫌々、不平不満タラタラで
検討や行動をすることと、

多少の不満はあっても、
やるべきことと認識して
実施する場合では、
結果に差が生じることは
お分かりいただけると思います。

細かいことだ
と思うかもしれませんが、
人は感情で動く生き物
という側面があるので、

できるだけ良い感情で
対応できるようにすることが、
思考や行動そのものに
影響してしまうからです。

指示が命取り

Aさんの考えた
具体的な行動内容について、
あなたとAさんで検討すると
最初に決めて、
考えるように
Aさんに依頼したとします。

Aさんが
「責任」を果たすための
具体的な行動内容を考え、
あなたに報告したとします。

例えば、Aさんが、
期日までに作業を終える
という「責任」を果たすために、

「作業の進捗状況を
 毎日、作業終了時に、
 確認するようにする」
という行動内容を考え、
あなたに報告をしたとします。

しかし。

あなたから見ると、
この行動内容では
十分ではないことでしょう。

報告された行動内容について
Aさんとあなたとで
中身の検討を
することになりました。

その際。

あなたは考えているはずです。

”Aさんが報告してきた
具体的な行動の内容では、
「責任」を果たす行動としては
十分ではない。

「責任」を果たせるように、
指摘しないとならない”と。

確かに、Aさんが自分で
毎日作業終了時に、
作業の進捗がどうなっているか、
を確認することは適切でしょう。

とはいえ、作業を依頼している
あなたからすれば、
これでは足りないでしょう。

作業の進捗状況は、
Aさんからあなたに
報告してほしいでしょう。

作業量と作業期間によりますが、
毎日とか、2回/週とか、
1回/週とか、定期的に、
報告はしてほしいでしょう。

定期的な報告以外にも、
当初の予定から遅れが出たら、
すぐに報告してほしいでしょう。

たとえそれが、
Aさんの中で解消できる遅れ
かもしれないくても、

Aさんとあなたでは、
影響範囲が異なるからですね。

他にも、
○○は確認してほしいとか、
□□は報告してほしいとか、
と言うようなこともあるでしょう。

では、そのような
追加してほしい内容を、
あなたはどのようにAさんと
共有するようにするでしょうか。

足りない内容を指摘する。
行動内容を加えるように指示する。

多くの場合、
あなたからAさんに
付け加えるように、
あるいは、修正するように、
指示をすることでしょう。

これだから、
Aさんは「責任」を
果たす行動をしません。
行動をしなくなります。

あなたが修正、
追加指示した行動を
やらないようになります。

なぜそのようなことになるのか?
そして、どのようにすれば、
あなたが加えてほしい行動を
Aさんが実行するようになるのか。

その点を次回、
あなたと共有します。

無料レポート