社員にお任せだから上手くいかない!

公開日:2019/07/12

更新日:2019/07/22


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

人材に関する問題・課題のうち、
人を育てる点について、
研修で十分なのかということを
前回、お伝えをしました。

参照:「人材育成は研修で!」という落とし穴

今回は、
社員の能力を高めるために、
どの様なやり方があるのかということ、

それによって、
事業、業務にプラスにするには、
どのようにしたら良いのか、
という点について明らかにします。

(動画再生時間:10分20秒)

(BGMには、音楽素材MusMusの楽曲を使用しています)

 

研修の中身が解っていますか?

社内の研修、社外の研修、
どちらにおいても、
自身の会社にとって
役にたつ内容の研修が実際に存在する

受講させる側の社長、経営者としては、
受講した内容を実務・業務で
社員に使って欲しいと考えています。

ここで2つの質問があります。

まず1つ目です。

社員に受講させる研修の内容を
会社として
あるいは経営側として、
十分把握されているでしょうか?

”把握している”の意味は、
内容を詳しくはわかっているのか?
ということです。

社員が研修を通じて受講した内容を
実務で使ってほしい
と会社あるいは経営が
考えているならば、

その研修を受講しているとか、
内容を詳しく理解しているのか、
ということです。

会社側や経営者が、
社員と同じように、
研修を受講することが必要なのか
と思うかもしれませんが、

詳しく知ることなくして、
あるいは事前に受講して、
内容を知っておくということなくして、

その研修の中身を
自社の実務や業務で使うことが良いと、
回答して分かるのでしょうか?

編集の中身が、
大体想像がつくよーっという内容が
全てだとしたら、
次の質問に答えていただけますか。

その研修の中身を
自社の実務・業務で使う事が良いと、
どうして解るのでしょうか?

だいたい想像がつく内容がすべてならば、
次の質問に答えていただけますか?

 

社員に任せるなんて!

研修の中身の詳細がわかり、
しかもそれが自社の実務・業務に重要ならば、

実務・業務に
その研修内容を活用することを
研修を受講した社員の意思に任せてしまって
いるのはなぜでしょうか?

詳細がわかっていて、
自社にとって役立つ内容が
その研修の内容だと分かっているなら

その内容を実務や業務で使うことを
受講した社員に任せず、

会社・経営者側が主導して
適用・導入すれば良いのでは
ないでしょうか?

しかし現実には
そのようなことは行われていません。

これを行わない理由は、
一体何なのでしょうか。

研修の中身はとても役に立つ。
受講したらそれを実務に生かして欲しい。

でも生かすかどうかは、
受講した社員任せ。
会社側はそこへはタッチをしない。

この状況をどのように考えますか。

おかしいと思いませんか?

社員の能力を高める必要はありますが、
それが必要な理由は何でしょうか?

仕事の質を高める。
実務のスピードを早める。
無駄を省く。

このような成果を期待している訳です。

社員個々の能力が、
単純に高まれば良い、
というわけではなく、

社員の能力が高まる事で、
実務・業務の成果が良くなる事を
期待している訳でしょう。

そうだとしたら、
会社・経営側には
どのような姿勢が必要でしょうか。

 

経営側の姿勢

会社・経営側が、
研修などで学んだ内容を
実務・業務で使う様に
進めていくことが必要になります。

経営側が導入積極的に進める。

その最初の段階として、
社員に研修で詳細を学ばせる。

そして会社側の意思によって、
研修の内容を実務に組み込む、
導入をします。

そのためには、会社・経営側が、
社員に受けさせる研修の内容を
詳しく解っていないとまずい、
ということです。

経営者や経営幹部が、
受講するくらいの
意気込みが必要だし、

そういった意識が必要だ、
ということです。

では次にです。

研修を受講してよ。
実務でどう活かすかは、
社員のあなたに任せるよ。

このようにして
社員に受講してもらったとしたら、
社員の能力は向上するでしょうか?

知らない事を学ぶ訳だし、
能力が向上する、
という考えもあるでしょう。

ただしそれは、
知識が増えるだけです。

しかし、
知識は忘れてしまいます。

実践できるかといえば、
実践していない場合の方が
多いのでしょう。

すべての研修が無駄
とはいいませんが、
今のままではほとんどの研修が
無駄になっています。

そして社員の知識は増えても、
実践をして成果を出す
という能力は向上しません。

そして社員が自から学ぶ事は、
一向に良くならない状況です。

ではどうするのでしょうか?

 

研修成果を実務に組み込む!

社員が受講した研修の内容を
実務・業務に活かす事を
受講した社員に任せている
という点が好ましくありません。

これを避けるためには、
受講した研修の内容を
報告をさせることをします。

次に、報告内容をもとに、
導入が必要なのか、
導入できるのか、
といったことを検討をします。

検討した結果、
有用・有用ということになれば、
会社として導入を決めて、
導入を実施することを行います。

 

社員が自ら学ぶ

社員が研修で学んだ中身を
実務に組み込むということを
実際に行うとどうなるでしょうか?

実務に適用するので、
実際に使うことになりますし
やるということになります。

この状況は、
社員にとってどういう位置づけに
なるでしょうか。

実務の内容は、
知らなければならない事ですし、
やらなければならない事ですし、
できなければならない事、
です。

もしその中で、
わからない事があれば、
どうするでしょうか?

先輩や上司に尋ねて、
知ろうとするでしょう。

繰り返し同じ事をやるという
作業型の業務ならば、
それでなんとかなると思います。

しかし作業型以外の業務、
例えば計画を作るとか
企画をするといったような内容は、
教わるだけではなんともならないものです。

やり方を教わるだけでは、
実務として機能しないでしょう。

環境や状況を把握して、
毎回いろいろ考えなければならないから、
自分で調べる事も必要になるでしょう。

ということは。

社員が自分で調べて学ぶような部分が
どうしても出てくることなります。

仕事、実務、業務で必要ということになれば、
自分で進んで調べる、学ぶ状況が、
出てくる訳です。

 

育てる事をやっていない!?

これらのことを整理すると。

人が育たないのではなくて、
会社が経営側が、
人を育てるための適切な事に
取り組んでいないということです。

社員任せにせずに重要なことは、
会社が実務に組み込んで実務を通じて、
能力を高めるということが必要だ、
ということです。

社員に任せずに、
重要なことは、
会社が実務に組み込んで、

実務を通じて能力を高めることが必要です。

全ての能力向上が
達成できる訳ではありませんが、
かなりの部分の能力を
向上させる事は実現できます。

社内外の研修などを通じて教える事が、
社員を育て能力向上につながる
とは限りません。

日頃の実務を通じて、
能力向上を図る事もできるわけです。

そのためには、
実務のやり方や中身を
良くすることが必要です。

研修といったようなものは、
この実務・業務をよくするための、
種元の仕入れ場所に過ぎません。

そのタネを、
会社・経営の意思として導入する事が必要です。

”社員が育たない”のではなくて、
”社員を育てる事に取り組んでいない”、
ということでしかないのです。

早速、何をどうしたら良いのか、
考えてみてくださいね。

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