事業で成果を得るポイントは”美味しい料理”の様に:社長の経営講座

公開日:2019/02/07

更新日:2021/03/22


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

今回は、事業で成果を得るために、
押さえておかなければならない点について
お伝えします。

腕だけでなく材料が影響

ちょっと考えてみてください。

美味しい料理を
作って食べようと思ったら、
あなたはどうするでしょうか。

作り慣れている料理を作る
という方法があります。

慣れているから調理を間違わないし、
味もだいたいブレないし。

ただ、調理に慣れるために、
何度も作る必要があるので
それなりに期間が必要です。

何週間、何ヶ月先ではなく、
早くに美味しい料理を作って食べるとなれば、

作り方をネットで調べれば
すぐに詳しくわかります。

慣れていなくても、
そこそこ料理は作れるので、

美味しい料理となると、
食材、素材にこだわり、

  • 無農薬の有機栽培
  • 採れたて
  • 旬の食材
  • 活け締めの魚
  • 高級な食材

などを揃えるのではないでしょうか。

素材が違うと
見栄えが変わりますし、

凝った調理法でなければ、
食材によって、
料理の味が全然変わってきますから。

同じ焼肉でも、
普通のお肉を焼くより、
高級な肉の方が、

同じ焼き方をしても、
柔らかく、肉汁溢れる、
美味しい焼肉になりますからね。

レストランや
割烹の高級な料理も
料理人の腕は必要ですが、
それだけではどうにもなりません。

料理人の腕で何とかなるなら、
食材、素材を気にすることはありませんが、
実際には素材の差の部分があるものです。

良い素材、食材があって、
そこに料理人の調理の腕があって、
とても美味しい料理が出来上がるわけです。

逆に、食材、素材が悪ければ、
どんなに調理の腕があっても、
美味しくするには限界があるでしょう。

料理のテクニック、腕前は必要ですが、
食材、素材による部分が、
結構大きな割合を占めるでしょう。

根底にある考え

どの様な食材を揃えるのかということは、
単に料理を出すだけではなく、
どのような料理を提供するのか、
という考えが根底にあります。

美味しい料理を提供して、
旬の味を堪能して欲しいから、
新鮮で旬の食材を揃えるでしょう。

たくさん食べて欲しいと考える食堂なら、
安くて量が手に入る食材を用意するでしょう。

どのような料理を提供することで、
お客様にどう感じて欲しいのか、
に関する考えがあって、

それに沿った食材を揃え、
調理し提供します。

商品・サービスを
お客様に提供することは、

料理を作って
お出しすることに似ています。

食べる人にどうなって欲しいのか、
どのように感じて欲しいのか。

商品・サービスに置き換えた時に、
その全体を包含する、
そもそもの基本となる考えがあります。

この基本となる考えは、
事業が提供する価値
に相当します。

事業の価値を実現するために、
料理を調理するように商品・サービスを作り、
お客様に提供します。

テクニックが良くても、
材料、素材が悪いと
美味しい料理ができないことと同じように、

集客方法や宣伝方法、
コピーライティングなどの、
テクニックだけでは充分ではありません。

事業で成果を得るには

事業が提供する価値という、
基本となる考えがあり、

それに沿った商品・サービスを組立てるので、
宣伝や集客のテクニックが活きます。

しかし、多くの場合、
コピーライティングや集客方法という
テクニックばかりを追い求めます。

テクニックで何とかしようとします。

素材の良し悪し、
素材の過不足も確かめず

今ある素材を、
調理テクニックで
何とか料理にしようとします。

このやり方で、
美味しい料理になっているのかというと、
充分とは言えないでしょう。

事業が提供する価値が
はっきりしていないので、

今ある素材で充分なのか、
鮮度は満たしているのか、
それさえもわからなくなっています。

テクニックは、
やればやるほど、
熟練して上手になります。

ただし、上手くなるには、
時間がかかります。

そして、テクニックは、
誰でもマネができます。
すぐにマネされます。

しかし。

提供することに関する考えが違うと
素材は揃います。

調理テクニックが多少足りなくても、
美味しい料理はできます。

旬の新鮮な素材の料理は、
そのものが美味しいですよね。

素材が違うと、
調理の腕だけでは、
易々とマネされることもありません。

料理と同じように、
事業、ビジネスでも、

テクニックの前に、
事業が提供する価値という
基本の考えを明らかにして

それに沿った素材を元に、
商品・サービスを組み立て

その上で、集客、
広告のテクニックを使って、
提供をすれば良いわけです。

事業が提供する価値を
どこかにやってしまい、

集客、宣伝の
テクニックばかりに注力をして、
ズレて行ってしまいます。

テクニックを使うことに、
一所懸命になってしまい、
料理の味を忘れてしまいます。

どんな料理を出して、
どの様に感じて欲しいのか。
どの様になって欲しいのか。

それが明らかになり、
そのための材料が揃えば、

テクニックは後で調べて
使うことで充分です。

あなたは、
事業、ビジネスで、
全体の基本となる考え、
事業が提供する価値
があるでしょうか?

明らかにしているでしょうか?

もし明らかにしていないなら、
事業の提供価値の検討に
取り組んでみてくださいね。

無料レポート